トリマーになりたい方が専門学校を選ぶ時、一度は「就職に有利な学校がいい!」と考えることがありますよね。家族からも卒業後の就職について聞かれることもあるでしょう。
りん
目次
実技実習が多い専門学校は絶対的に有利
トリマーは技術職の世界ですから、希望するトリミングサロンへ就職する近道はなんといっても基礎的な技術を身につけていることです。
専門学校を選ぶときは下記を参考にしてみましょう。
- 実技実習の時間数・回数
- モデル犬の手配状況
- 講師の顔ぶれ
- 資格取得率
また、下記のように実技実習のスタイルは各校さまざまです。
- 生徒1人に1匹のモデル犬が毎回用意されている
- 生徒2,3人で1匹のモデル犬を担当する
- 講師がモデル犬をカットし、生徒は見学・動画撮影をする
- 提携先トリミングサロンで実務を通じて技術を身に着ける
などなど…一番理想的なカリキュラムは「毎日実習があること」「毎日犬猫に触れる機会があること」「毎日ハサミを手にすること」です。
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併せて入学前にカリキュラムを確認する時は「モデル犬の数」も確認をしましょう。
トリミングサロンでは、1人1匹制で仕事につきます。よほどの大型犬や問題行動のある犬、老犬でなければ、一人で接客からカット・お会計まで一連の流れを担当します。
専門学校在学中にこの一連の流れを経験することで、就職後の仕事にもスムーズに馴染むことができるでしょう。カリキュラムや授業スタイルについては、実際に専門学校のオープンキャンパスへ参加することをお勧めします🎵
大手トリミングサロン提携クラスは就職に直結
実はトリミング専門学校の中には、大手チェーンのトリミングサロンと提携している学校があります。就職を見据えて在学中から実習はもちろん、職場見学や職場体験もたびたび計画されています。
このような専門学校では、夏休みや年末年始などトリミングサロンの繁忙期に当たる時期は、アルバイト・インターンとして実際の仕事に参加することもできます。
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また卒業後は提携先への就職がほぼ確約されているので、就職活動への不安を抱かずに済みます。
もちろん大手チェーンのトリミングサロンが、新卒者採用にあたってこのような専門学校卒業生だけに限定した採用活動を行うわけではありません。
あくまでも就職後短期間で即戦力となれる点がお互いのメリットという意味です。
就職率と就職実績は意味が違う
各専門学校は毎年「就職率」や「就職実績」に関するデータを公開しています。これらのデータについて意味を知っておくと、自身が選ぶべき専門学校がより明確に見えてくるでしょう。
上記のうち、専門学校選びで重視するべきは「就職先名」です!
りん
大手トリミングサロンであれば、専門学校に足を運んで企業説明会を行うこともあります。また特定の専門学校から毎年複数名を採用しているということもあります。
すでに希望するトリミングサロンがある、憧れているトリミングサロンがある、就職希望地域が決まっているという場合は、特にこの点をしっかりと確認しておきましょう。
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トイプードルのカットは必須事項!
トリマーの資格は、専門学校や民間団体が独自で発行する認定資格です。そのため「トリマー資格有り」といっても、それぞれのトリマーが持つ技術レベルは異なります。
トリミングサロンでトリマーとして仕事に就くためには「トイプードルのカット」は必須事項です。検討中の専門学校のカリキュラムにこの内容が含まれているか?をしっかりと確認しましょう。
もちろんこのカリキュラムの目的は、卒業までにトイプードルのカットを一通り一人でできるようになることです。動画撮影や見学では意味がありません。
検討している専門学校のカリキュラム内容が下記の場合は注意しましょう。
- チワワやダックスの部分カットの習得までしかできない
- シーズーやマルチーズのカットは行う
- トイプードルは2,3人で分担しながら1匹を仕上げる
就職活動の時点で「トイプードルのカットを一人で担当したことがない」となると、他のトリマー学生より遅れをとることにもなるので、専門学校選びの時点でこの点はしっかりと確認をしましょう。
海外研修がある専門学校が有利?
在学中にアメリカ・イギリス・ハワイ・オーストラリアなどへ短期留学ができる、海外のドッグショー見学に参加できる専門学校は就職に有利なのでしょうか?
海外で様々なトリミングサロンを訪問したり、海外のトリマーに会ったり、日本では見かけることのない犬猫に出会えたりという経験は大変魅力的です。でも、必ずしもこのような経験で就職の有利、不利が決まることはありません。
この経験を活かして自己アピールを行ったり、履歴書の志望動機に引用したりという点は確かに有利に聞こえるでしょう。
ただし、採用側の立場では海外研修歴よりも個々の学生の性格や言葉遣い、身だしなみを重視しています。
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海外研修への参加はお金が掛かる
また、海外研修カリキュラムの有無によって専門学校の学費も大きく変わります。奨学金を利用して学費を工面する場合、海外研修に申し込まないなど、できる限り奨学金の負担を軽減することも考えておく必要があるかもしれません。
海外へ行く機会は卒業後もある
海外へは在学中ではなくとも、トリマーとして一人前と呼ばれる技術を身に着けた後に行くなど、機会はたくさんあります。最近は海外から日本のトリマーに対して求人情報が発せられることもありますよ。
海外へ行くチャンスや海外で仕事をするチャンスはこの先何度もある!これも技術職であるトリマーならではの魅力ですね🎵
短期育成は不利?2年制や3年制が有利?
トリミング専門学校は下記のように様々なスタイルがあります。
- 2年在籍:週5日通学
- 3年在籍:週5日通学生
- 夜間開講:単位制
- 6か月在籍:短期卒業可能
- フリータイム:単位取得制
実際のところ2年制が有利なの?でも2年制は学費が高いし・・・と悩んでいる方はいませんか?それぞれの学校ごとにカリキュラムが異なるので、必ずしも在籍期間が長いことが就職に有利とはいえません。
短期卒業制の場合、在籍期間のすべてをトリミング技術の習得時間とするために、2年制専門学校のような学園祭や修学旅行・運動会といったイベントを開催しない学校が大半です。
そして、トリミングサロンの多くは欠員が生じるたびに不定期で採用活動を行うので、年間を通じて常にたくさんの求人件数があります。
りん
専門学校選びはトリマーを目指す上でとても大きな決断です。積極的に学校見学に出掛け、自分にあった専門学校を見つけましょう!