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気になるボラトリ!トリマーだからできるボランティアを知ろう

保護犬問題や保護活動、ブリーダーの飼育崩壊などペットに関する様々なニュースの中には、時に怒りや悲しみを覚えるものもあるでしょう。

関心はある、でも自分には何もできないと思っていませんか?トリマーという特別な技術を身に着け、動物が好きという想いが人一倍強いからこそ果たせる役割があります。

りん

今回はトリミング業界で広がりを見せている「ボラトリ」という活動に目を向けてみましょう。

ボラトリって何?

ボラトリとは「ボランティアトリミング」の略称です。ボランティアトリマーと表現するサイトもあります。言葉の意味はボランティアとして、つまりは無償でトリミングを行う、トリミング技術を提供する活動のことです。

この活動は主に動物保護団体や地域の保健所、里親会などで実施されています。

中にはトリミングサロンの定休日をボランティアトリミングの為に提供したり、スタッフ総出で保健所に出向きトリミングを行うという活動のスタイルもあります。活動の方法は様々ですが、それぞれのトリマーの想いは同じで「綺麗にしてあげたい」「ケアをしてあげたい」「新しい家族に出会うお手伝いをしてあげたい」というものです。

もちろんトリマーが長年の経験を経て身に着けた技術は所定の金額を支払い、サービスを受けるべきという意見は当然です。

動物保護団体の多くが民間のボランティア団体

日本では動物保護団体の多くが民間のボランティア団体です。そのため資金繰りは大変厳しく、医療費、フード代、施設維持費などを考えると、トリミングサロンの利用にかかる費用の捻出は難しいのが実情です。

動物保護団体や自治体に収容、保護されている犬猫は、何年もトリミングを施していないプードルやシーズー、全身が糞尿で汚れ立ち上がる事さえできない犬猫、不衛生な環境で悪化した深刻な皮膚病・・・このままでは到底、新しい家族との出会いは期待できないと思われる状態です。

りん

この状況を知り、今全国各地のトリマーが自身の休日や仕事の空き時間を利用し、ボランティアトリミングという活動に取り組んでいます。

お店でのトリミングとボラトリの違い

日々の仕事のように、カットのデザイン性やおしゃれさを追い求めるトリミングとボランティアトリミングには大きな違いがあります。ボランティアトリミングは健康、治療、衛生的な生活を始めるためのトリミングです。

時には、臭い・噛まれた・暴れるという声がトリマー同士であがります。でもトリミング終了後に生まれ変わった姿は、誰もが満足と感激を覚えています。

週末は仕事の予定があるし、自宅で犬猫を預かるのは難しいなど保護活動のすべてを自身で引き受けることは難しいことです。でも保護活動の一部に参加するというスタイルであれば、自分なりの関わり方が出来るのではないでしょうか?

ボランティアトリミングの募集や開催情報は主にWEBサイト、SNSに掲載されています。保健所や各地の保護団体で不定期に募集を行っているケースもあるので、まずは気軽に問い合わせや見学に出かけてみましょう。

ボラトリを通じて築ける新たな人間関係

職場の人間関係に疲れた、仕事は嫌ではないけれど技術の伸び悩み、などの悩みはありませんか?

トリミングサロンの大半はスタッフ5人以下、個人経営、年功序列・・・その上、女性ばかりという職場環境です。毎日顔を合わせているからこその窮屈さがあるのも当然です。

りん

こんな時、つい転職や退職を考えてしまうでしょう。でも他の店舗や企業へ就職をしても根本的な解決にはいたりません。こんなとき、新たな環境、人間関係を築く方法としてもボランティアトリミングはおすすめです。

ボラトリには様々な参加者がいる

  • ドッグショー経験のあるベテラントリマー
  • 都内有名店舗でトリミングサロンの店長をされている方
  • 専門学校の講師
  • 出産や子育てをきっかけに離職した元トリマー
  • 専門学校を卒業したばかりのカットの苦手な見習いトリマー
  • 転職を考え、技術向上を目指したい現役トリマー

ボラトリ中は職場の人間関係とは別枠だからこそできる会話もあります。職場では学び、経験することの出来なかった技術や工夫もたくさんあります。技術はもちろん道具のこと、犬猫の扱い方、将来のこと、独立開業のこと、プライベートなこと気が付けば楽しい会話があふれています。

初対面同士、年齢や職場、キャリアもまるで異なるトリマー同士が和気あいあいとトリミングに取り組める背景にはペットが好き、きれいにしてあげたいという共通の想いがあるからでしょう。目の前に犬や猫がいることで自然とお互いに会話が生まれるのもこの仕事ならではです。

ボラトリに参加義務はない

もちろんボランティアトリミングは仕事ではありませんから、参加義務もありません。仕事やプライベート、自身の体調を踏まえ無理のない範囲、回数で続けることも大切なことです。

りん

もし今の自身の環境にちょっと疲れた、気分を変えたい、他のトリマーと話しをしてみたいと思うならば、このような方法があることをぜひ知っておいてください。

ボラトリを広告宣伝として活用

ボランティアトリミングは店舗の広告宣伝や保護犬猫への啓蒙活動という効果もあります。店舗の予約に空きが出来てしまった時や平日の来店客が少ない時、新規開業直後で来店客が少ない時などなど。

閑散とした店内の雰囲気はスタッフのモチベーションを下げるうえに、通行人や来店客へもマイナスイメージを与えてしまいがちです。トリミングサロンは明るく、賑やかで、かわいい犬猫の姿を目にすることができる気軽に足を運べる場所でありたいものです。

賑わいのあるトリミングサロンは犬猫と暮らしている方はもちろんそうでない方からも愛着を持たれる特別な空間です。

予約に空きができた時こそボラトリ

もし予約に数時間の空きが出来てしまったら、ぜひ保護団体へ声をかけてみませんか?保護犬猫をカットモデルとして受け入れることで、スタッフのモチベーションアップはもちろん新人トリマーのカット練習、流行のスタイルへの挑戦など様々な効果が期待できるでしょう。

店舗でこのような取り組みを行っていることを積極的にアピールすることで広告宣伝効果も生まれます。

保護犬猫の里親募集活動を応援したり、張り紙、SNSで情報拡散に協力することもできます。自分達がもつ特別な技術をもっと様々な場所で活かし、貢献できるという事にぜひ気がついてください。

保護犬猫から学べるたくさんのこと

トリマーにとって技術の向上は常に心がけておきたいものです。でも実務経験を重ねる中で、自身の目指すべきゴールが分からなくなった、具体的な目標がなくなったと感じることはありませんか?

トリマーが目指すべく目標は必ずしも繊細で特別なカット技術ばかりではありません。トリマーには下記のような犬猫への対応も期待されています。

  • 噛みつき癖のある犬
  • 高齢や持病
  • 皮膚に疾患がある
  • ミックス犬

お客様が共に暮らす大切な家族だからこそ、個々のニーズにあった技術の提供を求められます。

りん

保護犬や保護猫の多くは、これまでに人間との触れ合いが十分ではありません。もちろんトリミングやお手入れを受けた経験も乏しく、中には過度に威嚇したり、攻撃や萎縮を見せることもあります。

このような犬猫と触れ合い、試行錯誤をかさねながらトリミングを施すことは、将来きっと技術向上に大きく貢献してくれるでしょう。

ボラトリという活動はまだまだ小規模なものです。だからこそ今後もトリマーを中心にボランティアトリミングに興味関心をもつ方が増え、活動を応援する輪が広がって欲しいものです。