子供の頃からの夢だった、憧れの職業だったトリマーになったものの、まるで仕事に自信が持てない、自分の成長を実感できないということはありませんか?
実はこの感覚は、トリマー1年目頃の新卒トリマーの誰もが感じる共通の間隔です。
決して自分だけではないので安心してください。
りん
目次
頑張っているからこそ感じる自分への不満
自分自身の仕事、技術に不満を感じるということは、あなたが慣れない仕事の中で頑張っている証です。
- もっと上手になりたい
- もっとスマートに犬を扱えるようになりたい
- もっとかわいいカットをしたい
上記のような不満は頑張っているからこそ感じ、目指している目標があるからこそ悩むのです。
もしもトリマーとして一切の向上心が無ければ、自分の「今」に満足をしてしまい、自分の足りないこと、出来ないことにも目が向かないはずです。
この悩みや不満は、先輩トリマーの誰もが感じています。先輩トリマーの中には、あえて口に出さないだけで「今日も」自分自身に不満を感じ、もっと成長しなければと感じている方もいるでしょう。
りん
もしかして犬が好きじゃなかった?自分の気持ちにショックを受けた
トリマーの皆さんは犬や猫が大好きだから、綺麗で可愛くしてあげたいからトリマーを目指し、就職をしたはず。
でも・・・仕事を続ける中で、ふとした時に自分の気持ちに矛盾を感じることはありませんか?
- 本当は犬が好きじゃない?
- 他のトリマーに比べ、犬への思い入れが薄い?
- この仕事に向いていない?
実はこの感覚もトリマーであれば誰でも感じることがあります。
このような気持ちを抱くのは当たり前のことで、トリマーとして経験を積むうちに、気が付けば笑い話になるほど、よくある通過点だと考えておきましょう。
新人、新卒トリマーとして仕事をスタートした直後は、仕事に追われて毎日新しいことを覚え、そのうえ、技術力の向上も期待されます。
当然、自身の気持ちにも体力にも余裕がなくなるのも当然なことです。こんな余裕がない状態では、目の前の犬や猫をかわいいと感じることもできません。
りん
次第に仕事に慣れ、職場の人間関係に馴染み始めると、以前のように犬や猫をかわいいと自然と感じることができるようになります。
大変な時期はそうそう長くは続きませんから、何とか「今」を乗り越えましょう。
どんなに切ってもカットの終わりが見えない!上達できるか不安
専門学校では、カットの進み具合を都度先生に確認し、先生から合格のサインをもらいますよね。
新卒トリマーの場合、ある程度カットが終わった時点で先輩トリマーに依頼をし、最終チェックや仕上げの指導を受けます。
中にはこの指導が気まずい、面倒と感じることもあるでしょう。かといって、いざ先輩のチェックが不要となると途端に不安を感じてしまいがちです。
自分自身で「終わり」を決めることは意外に難しく、中にはいつまでもハサミを置くことができないという声もあります。
特に新人トリマーが難しいと感じがちなケースは下記のようなカットです。
- プードルの顔のカット
- シーズーの顔のカット
- ヨーキーの毛先を揃える程度に自然にカット
など、デザイン性の高いカットほど終わりがなかなか見えず難しいと感じます。
時には時間をかけてハサミを入れれば入れるほど、仕上がりが自分のイメージからかけ離れてしまうこともあるでしょう。
こんな時は、スムーズに仕事をこなす先輩トリマーの存在を意識し、自分はトリマーに向いていなのではと感じてしまうものです。
りん
トリマーの求人情報には「一人で仕上げまでできること」「一人一頭仕上げができる人」という条件が記載されていることがたびたびあります。
これは自分で「終わり」を決めることができる人という意味です。
体力が続かない!立ち仕事で疲れ切ってしまう!
トリマーの仕事は立ち仕事な上に、犬を抱き上げたり、腰を曲げた姿勢を続けたり、備品を運んだりと何かと体力を求められます。
トリミングサロンの外観からは、スマートな立ち居振る舞いが印象的な仕事ですが、実際には想像以上にハードです。
これまでの専門学校での実習とは比べ物にならないほどに疲れ、大変だと感じるでしょう。
りん
新人・新卒・転職直後は、体力的な疲れだけではなく、周囲への気遣いから精神的な疲れも重なっているでしょう。
初対面や初担当の犬猫を相手にするのですから余計な緊張があり、ハサミをもつ手にも力が入り気味です。
でも・・・日々仕事を重ねることで、徐々にこの「余計」な部分は解消されるので、気が付けば今よりずっと楽に仕事をこなせるようになります。
就職した直後は、まだまだ仕事にも人間関係にも慣れていないので、時には体調さえ崩してしまうこともあるでしょう。
実は好きな犬種と嫌いな犬種がいます!誰にも言えない自分だけのモヤモヤ
犬が好き!と思っていたものの、仕事として毎日接するうちに好きな犬、嫌いな犬がいることに気が付くことがありますよね。
犬種で分ける方もいれば、犬種を問わず犬それぞれの性格や行動、毛質で分ける方もいます。中にはカット不要なチワワやダックスが一番好きという方もいるでしょう。
トリマーなら技術上達のためにプードルを飼うべきという意見もありますが、実はプードルは好きじゃないという方も普通にいます。
でも・・・トリマーなのにスキキライを口にするのはよくないと思っていませんか?
これまで漠然と捉えていた「犬」に対して、仕事として、プロとして接するようになったことで、もっと繊細に多面的に犬をとらえるようになったからこそ、スキキライが生まれます。
この感覚に気が付けたということは、自分がプロとして接しているという証です。
もちろん、プロとして仕事をする以上は、スキキライにかかわらず丁寧に接することが必須ですが、実は周りのトリマーも同じ感覚でいることを覚えておくと気持ちが少し軽くなるでしょう。
苦手な犬種だからこそ、どうすれば可愛くできるのか?と考えながらカットに取り組んでいると、気が付けば得意な犬種に変わります。
りん