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体力に自信がないけれどトリマーとして働きたい!解決策は?

トリマーといえば体力勝負!体力が必須の仕事であることに間違いはありません。

しかし「犬が大好き!トリミングも大好き!」という方でも、トリマーとしてフルタイム勤務を続けるのは自信が無い・・・という人は一定数存在します。

体力には個人差があるので、必ずしも気持ちや努力だけで解決できるとも限りません。

りん

今回は、体力に自信がない方がトリマーとして楽しく働くための解決策について考えてみました🎵

新人時代のハードワークはどの職場でも同じ!

トリマーは技術職ですので、専門学校を卒業して「一人前」と呼ばれるレベルまで技術を上達させるには長い下積み期間を要します。

POINT
これら下積み期間中は、先輩トリマーから様々な指導を受ける代わりに、新人トリマーは基本的に雑用や清掃・補助的な役割を担います。

そして、日々雑用のお仕事とあわせてトリミング業務もこなす必要がある新人トリマーは、ふとしたタイミングで「自分は体力に自信がないかも・・・」と落ち込んでしまう事態に陥ってしまいます。

りん

自分の体力では足りない、毎日疲れてヘトヘト・・・と感じても、トリマーという職業から離れようと思ったりしないでください。せっかくトリマーになったのですから、諦めずに済む方法を全力で身に着けて乗り越えましょう🎵

シャンプーやブローに無駄な動作がある?仕事の手順を再確認しよう

「もしかして、私って体力ないのかな・・・?」と思った時は先輩トリマーと自分のそれぞれの作業所要時間を比較してみましょう。

先輩だから、経験者だからという理由だけで先輩たちが作業を短時間で終わらせることができているとは限りません。

りん

ではどうして先輩トリマーたちは短時間で作業を終わらすことができているのでしょう?
それはずばり・・・無駄な動きをしていないからです❗️

先輩トリマー

シャンプーやドライヤー(ブロー)はトリミング作業の中で最も体力を使う仕事と言われていますが、新人トリマーさんの中には下記に当てはまる方も多いのではないでしょうか?

  1. 何度も同じ場所ばかり洗っている
  2. シャワーの当て方が悪く、すすぎがなかなか終わらない
  3. ドライヤーの風向き、ブラシ、手を動かす向きがちぐはぐな動きをしている
  4. ドライヤー中にいつまでも同じ場所ばかりに時間をかけている
例えば・・・すすぎは頭頂部から背中→足→尾と体の高い位置から水流を移動させることで、手際よく終えることができます。

先輩トリマー

ドライヤー(ブロー)も同様に、タオルドライを念入りに済ませるだけで大幅な時間短縮につながります。

POINT
背中や脇腹などの風を当てやすい場所ばかりではなく、内股や後肢へも風を当てること、すでに乾燥している場所にいつまでも時間をかけないことを意識してみましょう。

先輩トリマー達はこれまでの経験から「どうすれば手際よく終えることができるのか」という解決策を既に身に着けています。

りん

無駄を省いて短時間で手際良く作業を終わらせることは、自分の体力消耗を防ぐために一番確実な方法です🎵

店内での無駄な往復移動も体力消耗の原因!

トリミングサロンやペットサロンでのお仕事は、トリミング以外にも受付や接客・清掃・タオルの洗濯・・・さらにはペットホテルのお散歩までと多岐にわたります。

たとえ店内が狭かったとしても、一日に何度も店内を往復すれば疲労困憊になるのも当然です。

りん

実はここでも先輩トリマー達は無駄を省いて、体力を温存しています❗️

お客様のカルテの置き場所、お客様が持参されたリードやハーネス、キャリーバックの置き場所もちろんのこと、自分自身が使う備品類の置き場所などを工夫しています。

「無駄に椅子から立ち上がらずに済むように、意味なく何度も往復せずに済むように」と先のことを考えて移動できるようになれば、その分消耗する体力は少なくなります。

店内を移動するときは「手ぶらで歩かない」という方法を心掛けると良いですよ。

先輩トリマー

日々疲労困憊な新人トリマーさんは、歩き移動するときは必ず手に「物」をもって移動するよう心掛けてみましょう。

POINT
例えば、トリミングテーブルから離れて洗濯機に移動するときは次に洗濯するものを手に持ち、洗濯機まで移動します。そして、洗濯機から自分のトリミングテーブルへ戻る時も同様に、次に使う物を手に持ち移動するといったイメージです。

このように「手ぶらで移動しない」と意識を変えるだけで、これまでの半分以下に移動回数を減らすことができます。

りん

自分の体力にどんなに自信がある方でも、毎日のトリミング作業は決して楽なことではありません。トリマーとして長く仕事を続けるためには、仕事を効率的に進められる工夫をしましょう🎵

外部セミナーでスキルアップ!高価格につながる技術を習得しよう

トリマーは基本的にシャンプーは5頭・カットは3頭など、1日の中で担当する頭数が決まっています。

しかし、土日は平日以上に担当頭数が増えたり、カットの合間に爪切りやペットホテルのお世話、接客も加わることがあり、作業の終わりが見えないことも日常茶飯事です。

特にショッピングモールなど来客数の多いトリミングサロンでは、休日の忙しさは想像以上です。

りん

でも・・・このような分刻みの働き方を長年続けることは現実的なのでしょうか?
実は体力に不安を抱えているのは新人トリマーだけではありません。ベテランと呼ばれるトリマー達も同じです。

先輩トリマー

この問題を解決するためには トリミング単価の引き上げをする という方法が有効的です。

POINT
1頭3000円のシャンプーを1日に5頭担当するのではなく、1頭15000円のカットを1日に1頭だけ担当するといったイメージです。

トリミングサロンの売り上げは同じ金額ですから、オーナーや経営者にとって経営上の問題も生じません。

もちろんトリマーにとっても1日1頭のみという働き方を実現できれば、時間に追われたり、プレッシャーを感じることもなく、自分の納得がいくまでカットに集中できますし、お客様の満足度も上がるでしょう。

どうすればトリミング単価を上げることができるの?

トリミング単価を上げるために必要なことは、料金に見合った技術やサービスを身につけて提供することです。

POINT
例えばカットに関しては一般的なペットカットスタイルではなく、テリア種にはナイフを使ったトリミングを提供するという方法、カットだけでなくパックやマッサージなどのオプションを提供するという方法などが該当します。定番のテディベアカットに関しても顔回りのカットラインを見直すだけで各段に可愛らしさが倍増するでしょう。

りん

毎日の仕事を通じて新しい技術やハイレベルなサービスを習得するのはなかなか難しいことですので、トリマー向けに開催されているセミナーなどへ積極的に参加してみましょう🎵
最近ではSNS上でベテラントリマーの方々がカット技術のテクニックを無料で公開していますよ。

先輩トリマー

なかなか技術力の向上や経験年数を理由とした値上げは難しいと感じる方もいるでしょう。しかし、人間の美容室ではこのスタイルが数十年前から当たり前に導入されています。

トリミング業界でも徐々にこのような取り組みが進んでいるので、ぜひ前向きに考え取り入れていきたいところです。

フルタイムにこだわらない「自分らしい働き方」を見つける

トリミング業界では多くのお店が少人数の個人経営店です。そのため何年も継続して働いていると、閉塞感から別の仕事をしてみたいと感じることもあるでしょう。

体力的にもっと負担の少ない仕事に就きたいと思うのも当然なことです。

しかし、大好きな犬猫と毎日一緒過ごせる仕事は他にはありません。このような悩みを抱えている方はトリミング業界から離れて別業種で働くのではなく、トリマーとしての勤務日数を減らすという選択肢もぜひ考えてみてください。

たとえば週3日はトリミングサロンで働く、残りの数日は全く別の仕事に就くという方法もあります。

これらの方法なら自分の視野や人間関係を広げることができると同時に、体力の悩みも軽減できます。トリマーだからフルタイム勤務があたり前では決してないのです。

トリミングサロンではアルバイトや週2〜3日勤務OKという求人もたくさん存在します。

りん

無理をしないこと、諦めないことを第一に考えて、自分らしい働き方を見つけましょう🎵