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学生トリマー・新卒トリマーの就職活動事情とは?

就職活動をしている新卒トリマーさんの中には、就活で内定をもらった後に「残りの学生生活を思いきり楽しみたい!みんなで卒業旅行に行きたい!」と思っている人もいるのではないでしょうか🎵

でも・・・内定を獲得できずに不安や悩みを抱えている方は少なくないはず。

りん

今回は、トリマー業界の就職活動の中でも特に新卒トリマーの就職活動や内定、就職に向けたスケジュール事情に注目してみました🎵

トリミング業界は「すぐに働ける人」を求めています

多くの二年制専門学校では、1年生の年度末から就職に向けて徐々に説明会やセミナーが始まり、2年生になると就職活動は本格化します。

そして、6月には企業の担当者が学校に来訪して説明会を開催する機会も増えるため、夏休み前に内定を獲得したいと考える学生トリマーは多いはず。

しかし、実際に就職活動をスタートしてみると痛感すると思いますが、就活は中々計画通りには進まないものです。

就職活動がスムーズに進まない理由としては下記が挙げられます。

  1. 新卒OKのお店や病院が少ない
  2. 即日勤務開始を条件としている
  3. 在学中からアルバイト勤務を条件とされる
  4. 現時点での採用は未定と言われる
  5. 卒業の1〜2か月前に再度連絡が欲しいと言われる

上記のように、すぐにでも内定が欲しいと考える学生とは別に、採用側は今すぐに勤務開始可能なトリマーが欲しいと考えていることが多いのが現状です。

りん

これら学生側と採用側の希望が相違する点においては、学生トリマーと採用側のお互いが感じているジレンマの一つでもあります💦

少人数運営だからこそ半年先の採用を約束できない

トリマーという特別な技術・経験・接客スキルを必要とする職種では、常に優秀な人材が求められています。

そのうえ、大手チェーン店を除くほとんどのトリミングサロンでは、トリマーが3〜4人しかおらず、少人数で運営する施設が多い業界ですので、店側にとってスタッフの確保は常に最重要課題となっています。

少人数の店舗ではスタッフの退職や産休育休の取得、怪我や体調不良での長期欠勤もあれば、独立開業をするための退職も珍しいことではなく、いつ欠員が出てもおかしくはありません。

POINT
少人数経営のお店の場合、欠員を想定してスタッフを余分に確保していてはお金に余裕が無くなってしまいます。そのため、求人を募集するタイミングは欠員が生じた場合に限っていることが多く、条件に合う方が応募してくれたら翌日からでも勤務を開始して欲しいと考えます。

このように少人数経営のお店が多いトリミング業界では、半年や一年先に資格を取得する卒業予定の学生に内定を出す場合、その学生が卒業するまでの間、欠員が生じたままの状態でお店の運営を継続しなくてはいけません。当然、その間は他スタッフの仕事量も増え、様々な負担を抱えることになってしまいます。

トリミングサロンなどが在学中の学生に内定を出すことができないのは、学生だからという理由でもなく、学生の技術や人柄に問題があるからという訳ではありません。

新卒トリマーの面接やインターンを通じて、とても人柄が素晴らしい学生や熱意のある学生、将来トリマーとして大いに活躍するだろうと感じる学生は大勢います。

サロンオーナー

りん

それでも、トリミングサロンやペットサロンの多くは、その場で内定を出し、卒業後の採用を確約できない理由として様々な事情があるのはしょうがない事なのですね💦

新卒OKの求人案件は年間を通じてそれなりの数があります

トリミングサロンやペットサロンの求人は年間を通じて実はたくさん出ています。時期による片寄りもほとんどありません。

専門学校の多くでは夏休み前に内定獲得を目指してと言われたり、家族からも同じように就職活動の状況を質問されることがでしょう。

POINT
しかし、トリマーの求人案件数は年間を通じてあまり変動しないので、夏休み前にこだわる必要はありません。

インターンやアルバイトを通じて自分に合うお店や働きたいと思える場所を積極的に探してみましょう❗️

注意
小規模運営のお店ではなく「大手チェーン店」と呼ばれるトリミングサロンに関しては、数年先までの人材育成計画を立てて採用活動を行っており、毎年の求人は春~夏にかけて集中的に行われ、面接や試験の日程もあらかじめ決まっています。大手チェーン店への就職希望の場合は、学生向けに公開される就職活動のスケジュールを必ずチェックしておきましょう。

卒業間近!2月や3月に採用が決まることも

学生であれば一日でも早く内定をもらいたいと考えるでしょう。早めに内定がもらえれば、残りの学生生活や授業にもより熱心に取り組むことができますよね。

しかし、学生の内定や採用決定は卒業を間近に控えた2月や3月に決まることも珍しくありません。

採用側がこのスケジュールで内定を出すということは、数週間もしくは一か月先から勤務開始ができることを前提としている場合が多いことを知っておきましょう。

在学中であっても2月や3月であれば授業数も少なくアルバイトとして勤務開始や研修のための出勤が可能と考えているお店も多いですからね。

サロンオーナー

学生からすると卒業間近まで就職が決まらないのは不安ばかりが募ることでもありますが、これはトリマー業界では割と常識です。

POINT
たとえ卒業間近というギリギリのタイミングまで就職活動が伸びたとしても、技術にこだわりのあるトリミングサロンやトリマーの働きやすさを熱心に考えてくれている働きやすいトリミングサロンと出会うことはできますし、雰囲気の良い動物病院併設のトリミングサロンもあります。この時期まで内定が決まらなかったからといって、就職活動の内容や結果にはなんら優劣はありません。

トリマーは少人数の環境で自分の技術を提供し、笑顔で明るく接客をすることが重要な職種です。就職活動では、何月に内定がもらえたかということよりも、どのトリミングサロンから内定をもらえたか、どんなトリミングサロンで働くのかを優先して考えてみてください。

りん

働きやすく毎日が楽しい、前向きに頑張れる場所と自分が思える就職先を見つけることが学生の就職活動において何より大切なことです🎵

来年になったら再度問い合わせをといわれたら?

学生トリマーさんの中には、就職活動先のお店や病院から「来年度になったら再度連絡してください」と言われた方もいるのではないでしょうか。

希望するトリミングサロンやペットサロンに採用予定を問い合わせしてみたところ、「今すぐの採用予定はありません」と言われてしまったり、学生の場合は卒業の1〜2か月前に再度連絡をして欲しいと言われることは決して珍しいことではありません。

これらの返答は採用予定がないという「断りの言葉」なのか、それとも卒業間近にまだ就職活動中であれば本当に問い合わせをしても良いのか?と判断に迷ってしまうこともありますよね。

もし就職を希望するお店からこのような返答があった場合は、言葉の通りに受け止めて問題ありません。卒業間近になっても就職先がまだ決まっていない場合は再度採用予定に関する問い合わせをしてみましょう。

再問い合わせのタイミングによっては、お店や病院側で欠員が出ており求人を募っている場合も当然あります。

りん

就活中、気になるトリミングサロンやペットサロン、動物病院を見つけた際には積極的に問い合わせをしてみてくださいね🎵

就職活動は前向きに取り組もう

トリマーは技術職の世界ですので、新卒トリマーさんや未経験者トリマーさんにとっては就職までのハードルが高いと感じることもあります。しかし、カリスマトリマーや有名トリマーと呼ばれる方達にも同じように学生であり新卒と呼ばれる時期がありました。

新卒トリマーの就職活動が厳しいのは今だけの問題ではなく、数十年前から同じですので、誰もが経験する通過点だと思いましょう。

POINT
カリスマと呼ばれる有名トリマーが新卒だったころは、現代のようにパワハラや働き方改革、ワークライフバランスという言葉さえ存在しない時代でした。新卒者は見習いとされ、十分な給与や休日さえもらえないこともあったのです。

りん

就活がうまくいかないと感じても、今の自分の状況を悲観するのではなく、今を乗り越えることを考えて、前向きに就職活動に取り組んでくださいね🎵