周りの友達が続々と就職先を決める中で、自分はまだ進路に迷い中・・・。
自分にどんな仕事が向いているのか?雰囲気のいいトリミングサロンは?色々と悩むこの時期、そもそも卒業後すぐに就職すべき?と悩んでしまう方も多いはず。
りん
目次
新卒だからこそブランクはリスク大
就職活動を続けてはいるものの、なかなか自分の希望にマッチする求人が見つからないという方も多いでしょう。トリマーの求人件数はたくさんあるものの【新卒未経験OK】の求人は決して数が多くありません。
特に新卒未経験の場合は給与面に関して想像していたより「少ない」と感じることもあります。希望に合う求人が見つかるまで探し続ける、無理に希望に合わない環境へ就職をしたくないと考えるのは当然のこと。
しかし、もし自分の希望ばかりを押し通し過ぎると、気付けば専門学校を卒業してしまったという結果を招くことにもなります。
専門学校在学中であれば、学校の就職担当者の協力を得ながら、学生という立場で就職活動ができます。
りん
専門学校を卒業後、就職をしないブランク期間があるということは、決して自分の希望を叶える近道ではありません。
経験者なら「ブランクOK」という求人も
トリマーの求人情報の中で「ブランクのある方OK」の条件を目にしたことがある方もいるでしょう。
この条件に当てはまるのは転職や体調不良・出産・育児など様々な理由から、数か月や数年という離職期間がある方です。
一般的な仕事であれば、仕事を離れている期間があっても比較的にスムーズに仕事復帰ができますが、トリマーの場合、ハサミを扱う感覚が鈍ってしまったり、カット技術の低下、カットデザインの流行を知らないなどブランクがあることが大きなマイナスになる場合があります。
しかし「ブランクOK」とトリミングサロン側がアピールしてくれているということは、無理のないペースで仕事復帰ができたり、仕事の研修を通じてブランクを埋めることができるという意味ですから、安心してトリマーとして復帰することができます。
ただこのような条件は基本的には「一人で仕上げまでできる人」「一人一頭仕上げができる人」へ向けられた条件です。
つまり、新卒ですぐにブランクを作ってしまうのではなく、サクッと就職をして技術を磨き、一人前のトリマーとなってしまえば、その後は自分なりに休職期間を設けたり、別の仕事を経験したり、家事や育児に専念をするという暮らし方もできるということです。
りん
ブランクをどう埋めるか?自分なりの対策を事前に考えよう
専門学校の授業や体験を通じて、トリマー以外にも看護や調理、アロマ、マッサージ、トレーニングなどトリマーの仕事にも色々な働き方があることを知り、もっと勉強をしたい、就職するのではなく学生を続けたい、自分の進む道をじっくり考えたいという方もいるでしょう。
中には留学や他の専門学校への再入学を考える方も少なくはないでしょう。
卒業後の進路を考える時、まず考えるべき点は「ブランク」をどう過ごすかです。
トリミング専門学校在学中は毎日ハサミを持ち、犬に触れ、トリミングを経験していたものの、卒業後に数か月、数年とブランクができると当然ハサミや犬を扱う時の感覚は鈍っていきます。
この感覚の鈍りは新卒未経験者だけではく、経験者でも同様で技術職であれば誰でも経験します。
このブランクをどう埋めるのか?せっかく専門学校で身に着けた技術や感覚を忘れてしまわないためにどうすればいいのか?を自分なりに考えてみてください。
もちろん方法はいくつもありますが、例えば下記のような方法がおすすめです。
- プードルやシーズーなどカットが必要な犬を飼い、自宅で定期的にカットをする
- 短時間のアルバイト勤務で、定期的にハサミを扱う
- 動物保護団体のボランティアトリミングなどに参加する
- トリマー向けセミナーを受講する
ブランクか?就職か?の答えは「こだわり」をリストアップすると分かりやすい
家族や友人、専門学校の先生からも就職を薦められるものの、なかなか気持ちが前向きになれないという方もいるでしょう。
自分の気持ちのモヤモヤが晴れないと、前向きに就職活動に取り組むことができず、時間ばかりが過ぎていきます。
しかしながらモヤモヤしたまま時間ばかりが過ぎてしまうと、卒業後に大きな後悔をしかねません。
そこで、自分は卒業後すぐに就職すべきか?それともブランクはできてしまうものの、就職以外の進路を選ぶべきか?を見極めるために、自分の「こだわり」をリストアップしてみましょう。
自分なりの基準で「仕事」「就職」を考えた時に何が一番大切かのランキングを作ってみましょう。
例えば・・・
1位:給与
2位:通勤時間
3位:職場の雰囲気・働く人
などなど、頭の中でモヤモヤと考えたいたことを、文字で書いてみると意外に考えがまとまるものです。自分でリストアップしたランキングを友人のランキングと比べてみるのもオススメです。自分では気が付かなかった項目が友人のランキングには上位入りしているということもあります。
周りの意見を聞きながら、自分なりのランキングが完成したら、目の前にある求人情報を見比べてみてください。自分のランキングの上位を満たしてくれる求人は必ずあります。
もし希望通りの求人が見つからない場合は、いったいどの部分が希望に合わないのか?その希望はランキング上位の絶対譲れない条件なのか?それともランキング下位なのかも考えてみましょう。
どんな求人も100%ではありませんが、上位ランキングの条件を数個でも満たしているのであれば十分と考えるべきです。
もし自分の条件を1つでも満たす求人が見つからないという方は、無理にトリマーの道へ進まず、別の方法で自分なりの働き方を見つけることも必要かもしれません。
まずはスタートしてみる!就職後は周りの刺激でやりがいが見つかることも
就職という大きな転機を前に不安や緊張、戸惑いを感じるのは当然のこと。すでに就職を決めた友人達もみな同じ気持ちです。
でも、就職をする前から様々な理由で後ずさりをするのではなく、まずは思い切ってトリマーという仕事のスタートを切ってください。
大変なことも多い職業ですが、実際に仕事を始めてみると学生時代とはまるで違った経験や知識を身に着けることができ、気がつけば自分の役目ややりがいが見つかるものです。
もし就職後に失敗や後悔を感じた時は、そこからまた再スタートをきればいいのです。