トリマーの専門誌は読むべき?SNSやネットの情報でも十分では?などなど、専門誌の講読についてはトリマーそれぞれで意見が分かれますよね。
トリマーの仕事はなんといっても技術最優先の仕事ですから、あえて本を購入しなくてもネット上の情報で十分と考えるのも当然です。
りん
目次
専門誌の購読で「情報の偏り」を防げます
結論から言うとトリマーの仕事に就く以上はトリマー専門誌の購読をオススメします。
トリマー専門誌は、読者層が限られているので定期講読や通販購読が基本です。
最近は休刊する雑誌もあり、選択肢は減ってしまっていますが、トリマーに関する情報は積極的に集めていきましょう。
りん
そして専門誌をオススメする理由はなんといっても様々なペットの情報を幅広く扱っていることが最大の理由です。
知らぬ間に「情報の好き嫌い」が発生している?
トリミングサロンは小規模・少人数運営かつ常連のお客様の来店が大半ですので、毎日の会話や話題もつい同じような内容になりがちです。
カットスタイルも地域性に影響され、同じスタイルの繰り返しになっているのではないでしょうか。
もちろん自分自身で日頃からSNSやネットニュースに目を通しているつもりでも、気が付くと「自分の気になること」「自分が知りたいこと」「自分に関心があること」だけの情報を収集していることも。
時には、これまでまるで関心がなかったこと、知らなかったことに出会うこともあるでしょう。
りん
トリマーという犬や猫のプロとして仕事をしている以上は、カットスタイルはもちろんのこと、ペットフードや用品・法律のことなど、常にお客様の一歩先でより詳しく知っておくべきです。
これまでトリマーとしてのスキルアップや技術ばかりを優先的に考えていた方も、これからはもっと多くの「情報」にも目を向けてみてください。
プードルのテディベアカットは本当に人気?
あなたはプードルのテディベアカットが専門誌の表紙を飾り、一大ブームが起きたのは今から20年以上も昔のことであると知っていますか?
20年以上も前のカットスタイルをいまだに「流行です」「人気です」「かわいいです」とオススメしてはいませんか?
自分自身の生活に当てはめて考えてみると、20年以上前に流行ったスタイルをオススメしているなんて・・・と気付くことも。もしも20年前に大流行したヘアスタイルを今でもオススメする美容師さんがいたとしたら、あなたはどう思うでしょうか。
今や飼育されているプードルの多くがシニア期を迎えています。毎日のお手入れを軽減したり、暮らしやすさを重視すると、テディベアよりも「子羊カット」の方が最適なケースも増えています。
実は上記のように今まであまり考えていなかったような情報も、トリミング専門誌では積極的に扱っています。具体的なカットスタイルの提案やカットの手順はもちろんのこと、シニア犬に関する情報も満載です。
りん
これからは「客観的な視点」や「自分以外の専門家の視点」から発信される情報にも積極的に目を向けてみてくださいね。
お客様との関係は「信頼→技術」で作られます
トリマーの仕事を長く続けるためには、お客様と良好な関係を築くことが何より大切です。
犬は1年で人間の4〜7歳分の年齢を重ねることはトリマーであれば誰でも知っていることでしょう。ではこの情報を実際の接客の場面に活用できていますか?
子犬も数年たてば中年期、シニア期と変化していきます。もちろん体調も体形も変化し、お客様が抱えている悩みの内容も都度変わっているはずです。
りん
「ペットに関する情報」は集めることや知っていることはもちろんですが、プロとして仕事をする上では「適切に使うこと」も心掛けていきましょう。
人気トリマーは「技術+工夫」で出来上がっています
SNS上では様々なトリマーが投稿するハイレベルなカットスタイルを見ることができます。
あまりに繊細で高度なテクニックに圧倒され、自分には無理だからただ見ているだけということもあるでしょう。
りん
指名件数の多いトリマー、お客様に頼りにされているトリマー、後輩から信頼されているトリマーは決して高度な技術力を持っているという理由だけで評価されている訳ではありません。
お客様やそのペットに最適なアドバイスや提案ができ、専門職として様々な情報や知識を持ち、相手のことを考えた創意工夫ができることこそが評価や信頼に繋がっていきます。
専門誌は、このような素敵なトリマーになる上で欠かせない存在です。
店舗での購入やトリマー同士での共同購入という方法も
今や情報は「無料」であることが当たり前な時代です。トリミングのカットスタイルはもちろんのこと、カットの手順まで無料動画がたくさん公開されています。
りん
どんなに有意義な情報が詰まっているとはいっても、やはり「専門誌」「業界誌」は一般的な雑誌に比べると高額で、定期購読や購入を躊躇してしまうのも当然のことです。
そのような場合は、同僚トリマーと数人で費用を割り勘にして購入をしたり、勤務先に相談をして福利厚生の一環として購入してもらうという方法もあります。
バックナンバーもオススメ!
好きな犬種や苦手な犬種、得意なカットと不得意なカットなど、同じトリマーという仕事についていても、それぞれの知りたい情報は異なっています。
専門誌の多くはバックナンバーの販売を行っているので、気になる情報がある時はバックナンバーでの購入もオススメです。
専門誌として発売するためには、多くの専門家やベテラントリマーによる監修の手が加わっています。専門誌はトリマーとして仕事をする上で欠かせない「教科書」と考え、ぜひ読んでみてくださいね。
りん