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【トリマーの独立】店舗設計の注意点を伝授!【失敗事例】

独立開業・多店舗展開・チェーン店の新規出店などで店内レイアウトを考えたり、備品をそろえたりといった仕事は多忙を極めるものの、やっぱり楽しいと感じる時間でしょう。

個人店であれば長年の夢が具現化する最高の瞬間です。でも、せっかく完成した店舗でまさかの失敗に直面してしまうことも。今回は実際の失敗事例を参考にみていきましょう。

狭すぎる扉でドッグバス搬入ができない

店舗の新築工事は設計→施工→備品搬入という手順でスケジュールが進みます。工事業者からの引き渡しが完了し、備品設置の段階でまさかの失敗に気が付いたという笑い話のようなことも当然起こります。

このケースは店舗内(エントランスからトリミング室へ続く扉)の間口が狭すぎてドッグバスの搬入が出来なかったという失敗事例です。

トリミング室内のレイアウトは完璧でした。ドッグバスの設置場所、給排水の配管も希望通りです。でも肝心な扉にまで注意が及んでいませんでした。ドッグバスが納品され、いざトリミング室内へ搬入・・・この段階でまさかの事態に気が付いたのです。

狭い空間を出来る限り有効にと考え、扉を市販品よりも狭く、オーダー品で対応しようと考えた結果です。

POINT
トリミングで使用する機材は日ごろお客様の目に触れることがなく、設計士の方や施工業者の方も具体的なサイズやイメージを把握していないことも珍しくはありません。
店内に設置予定の備品は設計の段階で全てリストアップし、設計・施工関係者と情報を共有しましょう!

りん

滑りやすい床材で転倒続出!

賃貸物件や自宅改装での開業の場合、床材も自身の好みの色合いで張り替えることができます。床材の張り替えは意外に費用が安く収まる上に、床材を変えることで店内の雰囲気も大きく変えることができます。

りん

希望の色やデザインを選ぶ時間はまさに至福の時でしょう。床材を選ぶポイントは下記の通りです。
  1. 床に散らばるペットの被毛が目立ちにくい色合い
  2. 日々の業務による汚れが目立ちにくい色合い
  3. 明るい雰囲気の店内になるような色合い

上記の点を意識し、カタログなどを参考にぜひお気に入りの床材を選びましょう。ただし、床材が原因でまさかの事態が起こったというケースがあります。

床材を張り替えたいが出来る限り費用を抑えたい!というトリマー側の希望を優先し、最安値の床材を使用した結果、想像以上に足元が滑りやすくなり、トリミング室内での移動がとても危険になったという話です。

実はこの時に使用した床材は「事務所用」のものでした。安価な代わりに薄く、水を使用する空間での使用を想定していなかったのです。その上、目地の隙間には抜け毛が入り込み、掃除も一苦労です。

注意
床材を再度張り替えるには費用がかさみ現実的ではありません。床材を間違えると、日々の業務で「滑りにくい靴」が必須となるうえに、シャンプー後の濡れた床には要注意という残念な環境となってしまいます。

電力の容量不足でドライヤーに制限が

トリミングサロンで使用する電気容量は、一般家庭はもちろん店舗用とされる賃貸物件の容量も軽く越えてしまいます。この点は、物件契約時、自宅改装時にあらかじめ確認をし、追加容量の工事や費用を確認しましょう。

この確認を怠ってしまったことで、実に効率の悪いトリミング環境となってしまったケースがあります。

元飲食店という賃貸物件を契約したケースです。飲食店の利用期間が短かったこともあり、壁紙・床材・内装はそのまま転用できる点が何よりの魅力でした。

独立開業において内装工事の費用を節約できるのは本当にありがたいことです。ただ電気容量は飲食店には十分でもトリミングサロンでは不足していたことを見落としていたのです。

注意
結果的にスタンドドライヤーは利用できない、洗濯機と他電化製品を同時使用できない、屋外看板点灯時は店内の電気使用量を減らさなければならないなど日々の業務に様々な制約が課せられました。

もちろんブロワーのような効率的ではあるものの、電気容量を多量に必要とするアイテムは問題外です。

POINT
このような事態を防ぐためにも賃貸物件の場合は契約前に電気・ガス・水道すべての容量を確認しましょう。そして使用予定の備品、電気容量を事前に調べ、設計・施工業者に不足が無いか確認を依頼しましょう。

りん

ガス乾燥機の利用・ガス給湯器・ドッグバスの給排水など電気以外にも容量上限による制限がかかる場合もあるので気をつけて!

人間の美容室用物件でもトリミング用に使用するには過不足が起こることもあります。くれぐれもこの点はしっかりと確認をしましょう。

収納スペースが足りない

トリミング室の設計やレイアウトを考える時、ドッグバスや犬舎・トリミングテーブルなど大型備品の設置場所は何かと気が回るものです。でも、実は多くのトリマーが「収納スペース」の不足を失敗ケースとして挙げています。

トリミング室内で保管する備品は下記が挙げられるのではないでしょうか。

  • トイレシーツ
  • バスタオル
  • シャンプーやトリートメント類
  • 季節商材や季節ごとの店内装飾品
  • 顧客カルテ
  • 各種帳票類
  • ケージ
  • ドッグフード
  • ホテル用備品

トリミングサロンで使用する消耗品類は「業務用サイズ」とされ、市販品に比べ格安で購入することができます。その反面、トイレシーツはケース単位での購入やシャンプーも1ガロンと大容量です。納品の都度生じる送料を節約するためには、まとめ買いもかかせません。

気が付けばトリミング室内は買い置き備品であふれがちです。店内のレイアウトを考える時は「空きスペース」をいかに生み出し、収納用として活用するか?を念入りに考えましょう。設計のプロでは思いつかないようなアイデアもトリマー目線であれば思い浮かぶこともあります。

りん

具体的にどんな商材を保管するのかを考えると、より良いレイアウトが完成するでしょう♪

リードフックが原因で壁に穴が

レジ周りやトリミング室内にリードフックを設置することで、スムーズに作業が進みます。特に1人での開業を考えている場合、リードフックは欠かせないアイテムです。

ただリードフックを設置する際はあらかじめ壁面の補強が必要ということを忘れずに。

りん

普段は大人しい犬でも突発的に脱走や興奮をするものです。大きな負荷がリードフックにかかることで、壁面が破損することも珍しくありません。

あらかじめ設置希望場所を設計段階から相手に伝え、設置の可否や壁面補強など対策を講じておきましょう。

スタッフ専用ロッカーは?

つい後回しになってしまいがちなスタッフ専用スペース。ロッカーはもちろん、日々の昼休憩時のことを想定し、十分なスペースを確保しましょう。

昼食はトリミング室の一角に椅子を置き、わずかな時間で済ませる。ロッカーは設置せず、レジ周りに簡易的な保管場所を作る。など、このような職場環境では当然のことながらスタッフの採用も捗りません。

少人数、集中力を必要とする専門職・接客業だからこそ、日々の休憩に適した空間を確保しなければなりません。

動物取扱業の定める基準は事前確認が必須

トリミングサロンの開業には、事前に各自治体の定める動物取扱業の取得が必須です。各自治体ごとにトリミング室の設計、レイアウト、設備、照明等様々な取り決めがあります。

この点を怠ってしまうと、開業前の立ち合い調査で許認可を得られないこともあるので、具体的な設計・施工へと進む前に確認を済ませておきましょう。

りん

同業トリマーの失敗ケースを参考にしつつ、ぜひ自分らしい・働きやすい環境が整ったお店を作りましょう!