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もしかして職業病?トリマーのこんな不調は早めのケアを!

トリマーの皆さん!

  • なんとなく疲れが取れない
  • なんとなく腕が痛い、違和感がある
  • 腰痛が悪化した気がする

などなど、ご自身の体と向き合ったときに不調はありませんか?

「不調は感じるけれど、シフトが決まっているから出勤をする。」「予約があるから・・・。」など、自分自身のケアを先送りにしている方も多いのではないでしょうか?

トリマーの仕事を長く続けるためには、時には仕事よりも自分自身のことを優先することも大切です。

りん

今回はトリマーに多く発症しがちな体の不調について解説します。仕事よりも何よりも、第一に自分を大切にしてくださいね🎵

【腕指の悩み】指先・手首・腕・肩の違和感は腱鞘炎かも?

トリマーの仕事というのは常に指先から肩に負担がかかり、気が付かない間に疲労が蓄積してしまいます。

特に仕事を始めて間もない新卒トリマーは、ミスがないように緊張していたり、扱い慣れていない犬猫を前に必要以上に力が入ってしまいがちです❗️

毎日の仕事やふとした時に下記のような違和感を感じる場合は、なるべく早く専門医に相談しましょう。

  • 腕や指先・肩に痛みがある
  • 腕や指先・肩が痺れる
  • つっぱるような感覚がある
  • 重いものを持っているような感覚がある

りん

中には、休日や自宅では痛みが出ないものの、ハサミを持った瞬間に違和感や痛みを感じるという方もいます。

「ハサミを持つ」「特定の場所に負荷がかかると痛みが生じる」というのは、まさに職業病です。

「腱鞘炎」と呼ばれることが多いこのような不調は、負担がかかっている部位をまずはゆっくり休ませ、疲れをリセットしてあげることが効果的です。

「まだ仕事を始めたばかりだから」「勤務先が忙しくて休みが取れないから」と、自身のケアを先送りにしてしまうと、ますます症状が悪化し、回復にもより長い時間がかかります。

注意
腱鞘炎といえども、このような不調は治療を先延ばしにするほど将来致命的な怪我や障害に繋がる恐れがあります。きちんと時間を作り、通院や休息など自分自身のケアに専念しましょう。

【腰痛の悩み】仕事中なら大型犬でも楽々抱っこ!でも・・・。

20㎏の荷物や米袋と聞くと、一人では持ち上げることができない!無理!と感じるものの、20㎏の大型犬なら抱き上げ、シャンプーができてしまうのはトリマーあるあるですよね。

同じ20kgですから体にかかる負荷は変わらないものの、仕事への責任感や犬を扱うコツを知っているからこそ無意識にこなしてしまいます。

ただ・・・毎日このような負荷をかけ続けると、当然トリマーの体は悲鳴をあげてしまいます。特に腰の不調は治療が長引く上に、激しい痛みを伴う症状が多く、中には離職の原因となってしまう深刻なケースもあります。

新人でも新卒でも、転職間もない場合でも、腰に違和感や痛み・不調を感じたときはすぐに店長や上司、先輩に相談をして体の負担を軽減する工夫をしましょう。

例えば

  1. ブローやカット中は椅子を利用する
  2. 大型犬の担当から外してもらう
  3. 大型犬を抱くときは一人ではなく二人で抱える
  4. 勤務時間を短縮する

などなど、自分自身でどのような方法が具体的に楽かを考え、上司や先輩トリマーに伝えましょう。

りん

痛みや不調を感じているものの、ただその状況を口にするだけでは、単なる「愚痴」と思われしまうこともあります。今後、他人と良好な関係の中で仕事を続けるためには、「具体的な要望」をきちんと伝えることが大切です。

また、トリマーの腰痛対策には下記の対策もおすすめです🎵

  1. コルセットやサポーターを着用する
  2. トリミングテーブルの高さを自分の身長に合わせて調整する
  3. トリミング所要時間を長めに設け、休憩をはさみながら作業を進める

腰痛にお悩みの方はぜひお試しくださいね。

【アレルギーの悩み】意外に多い猫アレルギー!

ここ最近の猫ブームを受けて、トリミングサロンにも多くの猫が訪れるようになりました。

そんな中、トリマーの中には猫アレルギーに悩んでいる方が意外に多いことを知っていますか?

自分の家で猫を飼っている、専門学校で猫の担当をしたことがある、猫カフェに行ったことがあるという方でも実は猫アレルギーを発症することがあります。

POINT
職場で猫アレルギーを発症してしまう背景には、トリミング室は湿気が多いうえに、室内に猫の抜け毛やほこりが舞い上がっていて、大量に吸い込んでしまったり、目や粘膜に付着してしまうということが挙げられます。

りん

日常生活とは異なる空間だからこそ体が過度に反応してしまうので、これは仕方がないことでもあります。

ただ、アレルギーの程度は個人差がある上に、発症の有無や危険性を周囲が判断することはできません。

「私、アレルギーかも・・・」と気が付いた時は、勤務先に必ず伝え、下記のようにどのような対処法をとる必要があるのかを伝えましょう。

  1. 猫の予約が入っているときは、マスクや眼鏡を着用する
  2. 猫の予約は担当者を変えてもらう
  3. 猫の予約が入っている日は休暇を取得する
  4. 猫が利用した日は閉店後の掃除でもアレルギーが起こってしまう可能性があるので、別日の仕事に振り替える

中にはトリマーでありながらこのような要望を出すことに引け目を感じてしまう方もいるでしょう。

しかし、アレルギーの問題は決してワガママでは片付けられず、本人は大変苦しい思いをしています。健康を維持するためにも対策を考えることは重要事項です。

引け目を感じることなく、きちんと自分の要望を伝え、安心して働くことができる環境を自分で作りあげていきましょう。

【視力の悩み】実はトリマーは老眼になるのが早い!?

一般的に老眼が発症するのは40代半ば以降と言われています。

しかし、トリマーはその目安よりも早く視力の低下を実感したり、かすみやぼやけた視界、目の疲れなどを感じる傾向に。もちろん仕事にも様々な影響が起こるでしょう。

これは日頃から繊細な作業や至近距離で長時間対象を注視することが影響していたり、眼精疲労が関係しているといわれています。

  • 爪切り
  • 足裏のカット
  • ひげカット

上記のように、トリマーの仕事で老眼や視力の衰えが問題になる場面は、繊細な作業をするときです。

りん

もちろんこれまでの経験を活かし、感覚で作業を進めることも可能ですが、必ずしも安全とは言い切れません❗️

自身の視力の低下を感じ始めたら、周囲にそのことを伝え、作業を分担したり、交代したりと工夫をしましょう。

特にここ最近では、市販の拡大鏡を上手に活用するトリマーが増えています。有名な製品だと「ハズキルーペ」などなど。軽量で適度な拡大効果があり、視力が低下しても作業効率や質を維持することができます。

そして・・・視力の低下を感じると途端に、トリマーとしての仕事に自信を失ってしまい、そろそろ別の仕事に転職をとも考えてしまう方が実際に存在します。

でも、視力の低下だけでトリマーを辞めようなんて思わないでください。

まだまだ現役トリマーとして活躍できるのですから、これからは今まで培ってきた経験の活かし方を変えて、後輩の指導に力を入れたり、後輩と作業を分担する働き方にシフトしていくのはいかがでしょうか🎵

痛みや不調はごまかさずに、きちんと向き合って

「仕事が忙しいから」「予約が混みあっているから」「人手不足だから」と考えて、つい自分自身のことを先送りにしていませんか?

特に経験を積んだトリマーは予約の大切さを痛感しているので、なかなか自分自身のために休暇を取ることをためらってしまいがちです。

\ 痛みや不調を市販薬でごまかしてはいけません! /

痛みがでる部分を意識し、かばいながら仕事を続けると、今度は別の部分が悲鳴をあげてしまいます。

りん

せっかくトリマーという仕事に就いたのですから、思う存分仕事を楽しめるように時には自分自身のケアを優先していきましょう。

また、勤務先で労災保険に加入している場合は、仕事に起因する症状は保険で治療費を賄うこともできるので、まずは勤務先に相談をしてみると良いかもしれません。