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【笑える犬エピソード】トリマーもびっくり!こんな時どうする?

トリマーをやっていると、毎日の仕事で楽しいことも大変なこともあって、時にはもう仕事を辞めようと考えることだってありますよね。

そんな時でも、思わず笑ってしまったり、微笑ましく思えるエピソードにあふれているのがトリマー業界です。

りん

今回は、実際のトリミングサロンで起こった、笑えるようで実は大変だった犬エピソードをご紹介🎵

足裏についたガムを取って欲しいという依頼

散歩中にガムを踏んでしまった!!取ってくれー!」

SNSや動画で観るだけなら笑って済む事態も、いざ愛犬だったら、お客様からの相談であったらそうはいきません。

トリミングサロンには下記のような依頼がくることもあります。

  • 散歩中にガムを踏んでしまって、足裏被毛に絡みつき取れなくなってしまった
  • 小さな子供が愛犬の体に接着剤をつけてしまった
  • 目を離したすきに愛犬が食卓でイタズラをして、全身ケチャップまみれになってしまった
  • 愛犬がジャムの容器を舐めてしまい、口周りがベタベタになってしまった
  • 愛犬の胸にパスタが絡まってしまったので取って欲しい

などなど、なんだか笑えてしまいますがどれも家族にとっては一大事です。もちろんそのままという訳にもいかず、トリミングサロンでの緊急対応が必要です。

ガムや接着剤は意外に発生件数が多い案件で、基本的にカットすることが最善の解決策です。もちろん付着してしまった部位によっては、部分的にカットしてしまうと全身のカットスタイルがアンバランスになってしまったり、飾り毛が生え揃わないということも考えられます。

処置をする前に、念入りにお客様と相談をしてベストな方法を考えておきましょう。

りん

また、このとき注意すべきポイントは市販のリムーバーや除光液、シール剥がし剤を安易に使用しないことです。市販品で即効性のある効果があるものもありますが、中にはシンナーのような強い香りや刺激がある製品もあり、犬に使用するには安全性に不安が残る製品もあります。
注意
むやみに濡らす・シャンプーをするということも注意が必要です。付着物によっては濡らす・温めることで成分が解け、さらに付着範囲が広がってしまったり、被毛の根元まで入り込んでしまうことがあります。

お客様から下記の項目を念入りにヒアリングし、犬に負担がかからない安全な方法で対処をしましょう。

  1. 何がついたのか?
  2. いつついたのか?
  3. 切り揃えてしまっても良いか?

犬は異物が体についたことで、皮膚や被毛に違和感を抱いていることもあります。中には怪我をしたと勘違いをして患部をかばおうとすることもあります。

ハサミやバリカンが近づいただけでナーバスな反応を示すこともあるので、処置は慎重に進めましょう。

初めての自宅カットで大失敗してしまったお客様からの依頼

最近では、ネットショップにおいて「プロ仕様のトリミング用バリカン」の売り上げが増加傾向にあります。これは、飼い主さんが自宅でカットに挑戦しているからとも言えるでしょう。

ただ、バリカンで揃えるだけと思われてしまうこともあるカット技法は、決して飼い主さんが考えているほど簡単ではありません。

中にはトリミングサロンのテーブルの上で大人しく姿勢を保っている愛犬をみて、自宅でもカットができるのではと考えてしまう方もいます。

りん

しかし残念なことに、大抵の場合は自宅で挑戦してみたもののあまりの難易度の高さにトリミングの奥深さを痛感されるようです。

時には、このような自宅カットの手直しにトリミングサロンへ来店される方がいます。すでに体の一部や目の周りなどを驚くほどに短く切ってしまった状態からの手直しは、たとえベテラントリマーであっても簡単なことではありません。

このような場面では下記のようなやり取りがお客様とトリマーの間で交わされます。

トリマー

短い部分を基準に周りの長さを揃えるのはどうでしょう?
う〜ん、短くなってしまった部分が目立たたないように、顔は丸く、体はふんわりして欲しいわ。

お客様

上記の場合、お互いの完成イメージがあまりに異なっているので、手直しを引き受ける時は念入りに仕上がり状態を確認する必要があります。

トリマーの立場では、短い部分をできる限り目立たない仕上がりにするには、周りを短くするべきと考えがちですが、お客様から「短すぎる」とクレームを受けることもあります。

  1. なぜ短くしなければいけないのか?
  2. 他の選択肢やカット方法がないのか?
  3. 何か月ほどで元の長さまで生え揃うのか?

上記のように、先を見越した内容も説明に含めると、お客様にもしっかりご理解いただけるでしょう。

自宅シャンプーに挑戦したら愛犬から反撃!ビショビショで来店

長年トリマーの仕事をしていると、時に想像を超えた相談を受けることがあります。

その中の1つが、自宅でシャンプーに挑戦!!と張り切って、柴犬を浴室で洗おうとしたところ、家族も初めて聞くほどの甲高い声で愛犬が泣き叫び、暴れ、噛みつくという一大事に。

これ以上は手に負えないと、濡れたままの愛犬をタオルでくるみ、お店へ駆け込んできたというケースです。

注意
柴犬のこのような豹変は決して珍しくありません。普段は我慢強く、落ち着いた性格の柴犬も「苦手スイッチ」が入った途端に豹変し、トリマーであっても手におえないと感じることは多々あります。また「苦手スイッチ」のON・OFFは、その日の気分や体調、状況によって都度代わるので予測ができず、十分な予防策を講じられないことも。

例えば、爪を切ろうと足先に触れた瞬間、ワクチンを打とうとアルコールで消毒をした瞬間にパニックを起こすこともあれば、ドライヤーのスイッチを入れた瞬間に豹変することだって日常茶飯事です。

りん

柴犬を扱う時は、突然パニックを起こしたり、痛みが無くても鳴き叫んでしまうことがあると覚えておきましょう。

あらかじめこのような反応が予測できる場合、毎回鳴き叫んでしまう場合は、飼い主さんに事前に説明し、誤解を生まないよう心がけましょう。

噛みつく兆候が見られる場合は、念のため口輪をつけトリマー自身の安全対策も万全に。

夏だ!海だ!帰宅後はベタツキと悪臭が!

夏になると意外に多いこの依頼。愛犬と一緒に海水浴やサーフィン・アウトドアに出かけ、思い切り水遊びを楽しんで、翌朝起きてみて愛犬が驚きの状態に。

海はもちろん、川やキャンプ場の池などで愛犬を遊ばせた後は、基本的には遊び終わった直後に全身に水をかけ、汚れを流すようお客様にご案内しましょう。

りん

濡れたままで数時間放置された愛犬の被毛は、気が付けば悲惨な状態に。

そして、こんなお困りごとに直面したお客様は大抵の場合「今日、シャンプーをお願いします」「今日予約空いてますか」と相談してきます。

たとえ店が忙しいとしても、常連のお客様であったり、犬の状態を聞いてしまうと、中々お断りするのも難しく、無理に予約を受けてしまうこともあるでしょう。

そうならないために、夏などには店舗のSNSなどで「レジャー後のお手入れ方法」「水遊び後のお手入れ方法」など飼い主にとって有益な情報を発信するとGOODです🎵

まとめ

トリマーの仕事は大変なことも多い仕事ですが、こんな風に笑えるエピソードもたくさんあります。

りん

大変だ!困った!という場面でも、ネガティブに考えすぎず、ポジティブに考えていきましょう。