トリマーの仕事はやりがいもあるし大好き!だからこれからも続けていきたい。
でも・・・給与が少ない、勤務日数が少ない、中にはカットを担当させてもらえないなどの理由から転職を考えてしまう人も少なくはないはず。
最近では、社会人の副業は当たり前とも言われていますがトリマーはどうでしょうか?副業できる?掛け持ちできる?
りん
目次
そもそも掛け持ち勤務はOK?それともNG?
トリマーとして一つの施設で働く中で、様々な理由から掛け持ち勤務を考える時、まず確認すべきポイントは現在の勤務先との契約内容です。
- 就業規則に掛け持ちや副業について取り決め事項が書かれていますか?
- 面接の時に掛け持ち勤務について質問をされましたか?
- 過去に掛け持ち勤務を禁止するような発言が店長や上司、オーナーからありましたか?
本来であれば、掛け持ち勤務や副業の規定に関しては「雇用契約書」や「就業規則」に記されているはずです。
しかし個人経営などの小規模トリミングサロンでは、このような書面の取り交わしが曖昧で、これまでに契約に関する書面をみたことがないという方も多いでしょう。
もしこれまでに契約書の書面や冊子化されたものを見たことがないという場合は、まずは口頭で勤務先責任者に「掛け持ち勤務や副業の可否」を確認をしてみましょう。
掛け持ち勤務や副業可否を相談する時は「理由」も合わせて伝えると好印象
今のお店ではもちろん仕事も楽しいし、人間関係もスムーズでストレスフリー、お客様の雰囲気も良いしお気に入りのワンコが来店してくれるのも楽しみ!
でも、今の仕事を続けながら掛け持ち勤務や副業を考えるということは「もう少し金銭的な余裕が欲しい」「もう少しカットをしたい」など、少なからず今の仕事や勤務先に不満や不安があるからではないでしょうか?
経営者や店舗責任者の立場からすると、スタッフから掛け持ち勤務や副業の相談をされた時、恐らくほとんどの方はネガティブな印象を受けてしまいます。
- 人間関係に不満や不安があるのかな?
- 何か不満があるのかな?
- もしかして給与に不満があるのかな?
などなど、掛け持ちや副業をきっかけに転職してしまうのでは?現在の勤務先への出勤日数が減ってしまうのでは?と不安を抱くことでしょう。
りん
ですので、掛け持ちや副業の可否を確認する時は、下記のように出来る限り詳しく自分の気持ちを相手に伝えましょう。
- なぜ掛け持ちをしたいのか?なぜ必要なのか?
- いつ頃から勤務開始を考えているのか?
- どのような業種、仕事で掛け持ち勤務を考えているのか?
- 現在の勤務先に何等かの支障があるのか?
特に、これからも現在の勤務先での仕事を続けたいと自分の考えがまとまっている場合は、そのこともしっかりと相手に伝えましょう。
相談をきっかけに「勤務条件の改善」提案があるケースも
など、掛け持ちや副業を決断する背景にはトリマー個々に様々な理由があるでしょう。
しかし経営者や店舗責任者の中には、トリマーそれぞれの理由や経済事情を把握できていない方も大勢います。
例えば実家暮らしのトリマーであれば、現在の給与額で十分な生活ができると経営者は考えます。でも、トリマー自身はこれから一人暮らしを始めたい、結婚に向けた貯金を頑張りたい、資格取得のための費用が必要と様々な事情を抱えていることもありますよね。
場合によっては、経営者から「給与アップ」や「昇給」という提案をもらえることがあります。
経営者の立場で考えると、掛け持ちや副業をきっかけに他のトリミングサロンで勤務を始めた場合、掛け持ち先のトリミングサロンが本業になり、現在の勤務先を退職してしまうことは避けたい事項です。
特に、人手不足が深刻なトリミングサロンにとって大きな痛手になります。
そして「給与アップ」などの条件提示があった場合は、口頭でのやり取りでは曖昧になってしまいがちですから「雇用契約書」という形で書面を受け取りたいと相手に伝えましょう。
りん
給与や環境が改善されることで、仕事へのモチベーションアップにもつながりますから、相談をすることは決してマイナスになることはありません。
スキルアップのために掛け持ちを希望する場合は?
などなど・・・トリマーとしての将来を見据え、仕事を増やしたい、新たな環境で仕事をしたいという理由から、掛け持ち勤務や副業を考える方もいるでしょう。
この場合、現在の勤務先の出勤日数を減らしたり、勤務時間を短縮したりという調整が必要になることもあります。
このような場合においても、経営者や店舗責任者にきちんと理由や勤務開始日を伝え、今後どのような働き方を希望するのかを相談しましょう。
トリマーとして長年仕事を続けていくために、そして今後もっと満足のいく仕事をするために、スキルアップを考えることは当然のことです。
りん
しかし経営者や責任者の方、トリマーでない人から見ると、時にはこのようなトリマーの考えを100%理解してもらえないこともあります。
場合によっては、相談が難航することもありますが、自分の考えや将来の目標をしっかりと意識し、ぶれない姿勢で臨みましょう。
掛け持ち勤務や副業でトリマーが守るべき3つのルール
トリマー業界は比較的掛け持ち勤務や副業に寛容で、認めているというトリミングサロンが大半です。
ただ、大手トリミングサロンや全国チェーンのトリミングサロン、店舗責任者は掛け持ち、副業禁止とするケースも存在します。
掛け持ち勤務や副業がOK!ということが分かり、いざ就職活動や仕事を始める場合は下記の3点に注意しましょう。
- お客様の個人情報をむやみに周囲に話さない
- 他店舗での工夫や仕事の手順を勝手に他サロンで導入しない
- お客様を掛け持ち先のトリミングサロンへ斡旋しない
トリミング中はトリマー同士で様々な雑談が繰り広げられますが、この時、安易に他トリミングサロンの情報を口にしてはいけません。
トリマーにとっては単なる雑談であっても、内容に個人情報が含まれていることもあれば、店舗が何年もかけて見つけ出した、独自の工夫や手法が含まれていることもあります。
りん
掛け持ちをしていることは、くれぐれも口にしないよう心がけ、それぞれのトリミングサロンに適した働き方を心がけましょう。
掛け持ちや副業は収入アップにつながり、自身の夢の実現にも近づけます。ただ、体力や気疲れも倍になることを理解し、怪我や体調不良には十分注意してくださいね。