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【副業】自宅でトリミングを始めたい!失敗しない始め方とは?

今よりもう少し収入を増やしたいと思っている方、お店とは違う自分流のトリミングに挑戦したいと思っている方、近所のワンコや知り合いのワンコのトリミングを頼まれることがある人など、最近では、休日や空き時間を使って自宅トリミングを副業とするトリマーが増えています。

りん

今回は、自宅での小規模な副業トリミングを始めるにあたって、注意すべき点やポイントについて紹介させていただきます。

小規模でも開業前に「動物取扱業」の届け出を済ませよう

自宅でこじんまりと仕事をしたい、休日を利用して一か月に数頭程度トリミングを引き受けたい、知人の犬に限って引き受けたい。

など、あくまで副業で月の売り上げが本業に比べて少額という場合であっても、開業前に自治体や保健所で「動物取扱業」の開業許可を得ておきましょう。

注意
「動物取扱業」の届け出は、法律で提出が決められており、売り上げや頭数の大小に関わらず開業に必要な手続きです。

りん

動物取扱業の許可を取得したあとは、広告はもちろんのこと、ホームページやSNSにこの届け出番号を記載しなければいけません。

届け出と取得にあたっては、数万円程度の費用がかかり、講習の受講も必要ですが、トリマーとしてお客様の犬を預かり、料金をいただく以上は法的な決まり事を曖昧にしてはいけません。

仕入れはペット用品専門問屋を利用しよう

いざ自宅で開業をと考えた時、下記のように様々な道具を買い足す必要があります。

  1. トリミングテーブル
  2. ドライヤー
  3. バスタオル
  4. シャンプー

これらはどれも勤務先のトリミングサロンで使っている用具ですよね。

ハサミやバリカンはこれまで使っていたものをそのまま利用できるので、あえて追加購入は必要ないでしょう。

りん

また、引き受ける頭数によっては一時的に待機させるためのクレートがあると便利です。

上記道具類はネット通販サイトでも購入できますが、少しでも経費を削減するために、ぜひペット用品取り扱い問屋に取引を申し込んでみましょう。

POINT
問屋からの仕入れをお勧めする理由は、何より値段の差が大きいからです。問屋では大抵の商品を卸(おろし)価格で購入することができます。卸価格とは業者同士の取引価格のことで、ネット通販の価格に比べてとても安価です。

トリミングテーブルなどの大型用品はもちろんのこと、毎回使用するシャンプーも卸価格で購入できれば、大きな節約につながります。

問屋との取引と聞くと「なんだか難しそう・・・」と考えてしまいますが、決して難しいことではありません。

大抵の問屋は個人経営のトリミングサロンやトリマーがスムーズに道具を購入ができるように、WEBサイトで会員登録するだけで簡単に仕入れができる仕組みが用意されています。

支払いも代引きやクレジットカードなどを選択できるので、ネットショッピングと変わらず気軽に利用できます。

トリマーという特別な技術を生かし、副業や収入アップを目指すのですから、少しでも利益が多くなるよう、積極的に節約に取り組みましょう❗️

経費分の領収書はかならず保管しよう

これまでの働き方と違い、副業かつ自宅で仕事をとなると、これからは自分自身で経営や経理について考えていかなければなりません。

今後はトリミングや副業にかかった費用、支払いの「レシート」や「領収書」「納品書」はすべて保管しておきましょう。

これらの書類は年度末の確定申告で必要になります。

トリミングサロンなどに勤務している場合、年末調整などの税務処理は勤務先が済ませてくれていたり、自分自身も曖昧なままで済ませていたという方が多いでしょう。

りん

しかしこれからは、家計簿の要領で毎月の売り上げや仕入れを管理し、お金と税金については自分の力で管理・処理をしていかなくてはなりません。

確定申告が不安な場合は行政の無料相談を活用しよう

いざ副業を始めたい、自宅サロンに挑戦してみたいと思ってみても、年末調整や確定申告という言葉に抵抗を感じ、諦めてしまったという方もいるのではないでしょうか?

でも、せっかくトリマーという特別な技術を持っているうえに、知人や近所の方などの要望もあるのですから、諦めずに挑戦をしてみましょう。

POINT
実は毎年年度末になると、全国の自治体や税務署では確定申告や売り上げ申告の方法を無料で相談できる窓口が開設されます。

確定申告が初めての方、数字が苦手な方、パソコンが苦手な方でもご安心を。

窓口では専門家の指導のもと、手続きを進めることができるので、初めての方でも失敗せずに各種手続きを終えることができます。

得意なことや苦手なことは自分で把握して、苦手なことは行政のサービスを積極的に活用すれば漠然とした不安も解消できるはず。 

勤務先にも開業の報告をしよう

自宅で月に数頭だけ、知り合いのワンコだけという規模であっても、勤務先トリミングサロンの責任者や経営者には事前に自宅で副業トリミングを始めることを伝えておきましょう。

この時、注意しなければならないポイントは、同僚トリマーよりも先に経営者や責任者に伝えておくことです。

なぜかというと、同僚に雑談程度に話したつもりでも、同僚から経営者に伝わるのと、自分から経営者に伝えるのとでは経営者側の受け取り方もだいぶ違ってくるからです。

伝える時は、勤務先トリミングサロンの顧客とは別の顧客獲得を予定していることや、具体的な目的がある場合はその旨も合わせて伝えるとスムーズです。

  1. ドッグショーへ向けた練習をするつもり
  2. ナイフを使ったトリミングを行いたい
  3. 知人や友人の犬だけを受け付けるつもり
  4. 特定の犬種に限り、練習のために受け付けるつもり

などなど・・・開業後に必ずしも考えていた通りにならないこともありますが、現時点でどのように考えているのかを勤務先に伝えておけば、余計な誤解は生まれずに済むでしょう。

成功のカギは「お客様意識」を持ち続けること

自宅にトリミングテーブルを置き、トリミングができるスペースを用意して、お客様も顔なじみ!ともなれば、場合によってはこの先何年もこの働き方を続けることができるはずです。

副業として自宅でトリミングができる環境があれば、本業のトリミングサロンを退職したり、転職する時にも安心ですし、気持ちに余裕も生まれます。

このような働き方が出来るのも、これまで一生懸命に技術向上を目指したり、犬猫に丁寧な接し方を心がけたり、お客様に真面目に接してきた結果です。

これから先も自分らしい働き方、自宅を活用した副業を続けるためには、ぜひ「お客様意識」を持ち続けるよう心がけましょう。

お客様意識とは?
「お客様意識」とは、トリミングを利用し、料金を支払ってくれる相手はあくまでも友人、知人ではなく「お客様」であるという意識です。

自宅開業の場合、徐々にお互いの距離が縮まり、気が付けばお客様と気兼ねなく付き合える友達のような関係にもなりがちです。

だからといって下記のようなことが無いように、くれぐれも注意しましょう。

  1. 予約時間の管理を怠ってしまう
  2. 終了予定時間が大幅にずれ込んでしまう
  3. 応対時に敬語を使わない
  4. 代金を手土産などと相殺してしまう
  5. 自分の都合で予約日を変更してしまう

特に料金は、あらかじめ設定した金額をきちんと受け取り、領収書の発行も忘れずに。

プロとして、自分の技術で料金を受け取る一方で、接客応対が素人並みではお客様も違和感を抱きかねません。

りん

トリミングに携わる時間は「お客様」として接し、それ以外の場面では「友人」として接する。このようにトリマー側が意識しておくと、お互いに良好な関係を続けることができるでしょう🎵