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【お店が赤字】トリミングサロンの経営改善策【売り上げ倍増】

いつかは独立開業をしたい!自分のお店をずっと続けていきたい!

トリマーとして自分らしい働き方を実現する方法の1つが独立です。独立のスタイルは賃貸物件を借りたり、自宅の一室を活用したり、トリミングカーという方法もあります。

りん

ただこの時大切なことは「経営」についての基礎を知っておくことです。経理や数字管理と聞くとなんだか苦手意識があるという方も多いでしょう。でもトリミングショップの経営管理は家計簿管理とさほど違いはありません。苦手意識を持たずに前向きに取り組んでいきましょう。

管理すべきお金の項目をリストアップ

家計簿といえば家賃、食費、光熱費といくつかの管理項目があります。トリミングサロンの経営でもお金の管理法は変わりません。

管理すべき項目は以下です。

  1. 物件賃料(自宅利用の場合は、開業にかかったリフォーム代の返済金額等)
  2. 光熱費
  3. 人件費(スタッフを採用している場合の給与、自身の収入)
  4. 交通費、車両維持費(移動や通勤にかかる費用、ガソリン代、車検費用等)
  5. 消耗品代(シャンプーなど日々の業務で使用するもの)
  6. 通信費(電話代、インターネット費用、郵送代等)
  7. 広告宣伝費(HP関連費用、チラシ印刷代など)
  8. 仕入れ代金(商品販売を行う場合)

このほかにも毎月必ず支払いが生じる項目は「固定費」として管理します。この金額の合計は毎月必ず捻出できるように予約件数や売り上げ目標を立てましょう。

毎月の支払いが大変!赤字の原因は?

独立開業後は日々のカット業務以外にもたくさんの役割が生じます。その中でもお金にまつわる仕事はとても大切です。

特にスタッフの人件費、給与に関する点は決して曖昧にしてはいけません。毎月の給与は決められた期日に必ず支払うこと、お互いの信頼関係を維持し、安心して仕事を続けてもらううえで大原則です。

でも、気が付けば赤字ということもあるでしょう。

赤字を解決するためには、赤字の「原因」を見つけることから取り掛かりましょう。

  1. 毎月の予約件数は?
  2. トリミング料金の設定は?
  3. スタッフの出勤日数や出勤時間は?
  4. 広告宣伝費にお金をかけすぎていない?
  5. 消耗品の節約はもっとできる?

りん

赤字という結論だけで気落ちしてはいけません。その原因を見つけ出すことでこそ解決への糸口が見つかります。
  • 赤字の金額はいくら?
  • 赤字分を補うにはどうすればいい?
  • あとどれだけ売上を上げたらいい?

上記の点を掘り下げて考えてみましょう。

予約件数を増やしたい!基本販促方法

売上を伸ばしたい、もっとたくさんのお客様に来店して欲しいと思う時におすすめな方法をご紹介させていただきます。

季節やお店の状況に応じて様々な方法を組み合わせ実施してみましょう。

  • お誕生日月の料金割引や粗品プレゼント
  • マイクロバブルやエステ、歯磨きなど新サービスの導入と告知
  • 写真撮影会などイベントの開催
  • ノミダニ予防など季節に応じた健康アドバイスやサービス
  • 商品サンプリングなど来店を促す企画の実施

トリミングサロンには様々な年代のお客様が来店されます。せっかく考えた企画ですから一人でも多くのお客様に案内が届くよう進めていきましょう。

案内の方法はSNSやダイレクトメール、手渡しのチラシ、近隣へのポスティングなどがあります。年配のお客様にはSNSによる告知では不十分な場合もあります。常連の方には、ご来店時に口頭でお伝えする方法も効果的です。

りん

スタッフ同士で情報を共有し、一人でも多くのお客様にお伝え出来るように取り組みましょう。告知を行う期間もあらかじめ決めておくこと、予約獲得目標数を定めておくことでスタッフの目標意識を高めることも出来るでしょう。

新規顧客獲得は店舗を長続きさせる必須条件

お店を開店した当初はたくさんの予約で混雑していたのに、数年経過して赤字にという悩みを抱えている方もいるでしょう。

これは残念ながら多くのトリミングサロンが直面している課題です。

犬猫の平均寿命は13~15年ほど。開店当時に常連だった犬猫も徐々に歳を重ね中にはトリミングショップへ足を運ばないようになったり、持病を理由に動物病院でのトリミングへ切り替えたりということもあります。

トリミングショップを経営する上では、常に数年先を見越した広告、新規顧客獲得を考えておかなければいけません。今は毎日の予約件数が多く満員と感じていても数年先は?と考えてみましょう。

POINT
スタッフにもこの旨は共有しておかなければなりません。店舗が軌道に乗ると、つい常連のお客様と新規のお客様とで接客接遇に温度差がでるものです。スタッフも経営者も無意識のふるまいでしょう。しかしこの親しい様子を新規のお客様が疎外感を感じることもあります。これでは新規のお客様が遠のく原因になりかねません。お客様への対応は常に丁寧であること、平等であること、常に一定の礼節を保つことを心掛けましょう。

新規、初来店のお客様は「お店やサービスについて一から説明をする」「不安が生じないよう丁寧に説明をする」という点を心掛けましょう。特に初めて犬を飼う方、子犬を飼っている方は、様々な不安や疑問を抱えているものです。

丁寧な接客で今後末永い利用をいただけるよう心掛けましょう。

料金の見直しは「納得できる理由」が必要

人件費の高騰、消費税、来店客数の減少など経営者としてこの赤字打開策にとトリミング料金の値上げをと考えることもあるでしょう。

りん

たとえわずかな金額であってもトリミング料金の値上げは慎重でなくてはなりません。なぜ値上げになったのか?をお客様にご理解いただけなければ、今以上の来店客数減少を招きかねません。

このような場合の方法として以下の方法があります。

  • シャンプーをより高品質で仕上がりのよいものに変える
  • マイクロバブルなど新たなサービスを導入する
  • 値上げの一方で定額制や早期予約割引などお得なプランも合わせて導入する
  • 値上げする旨は数か月前から告知を行う
  • 値上げに至った理由を丁寧に説明する、スタッフ全員が正しく把握しておく

値上げはお客様から様々な意見が起こりますが、丁寧に対応することで受け入れ、今後の利用継続へ続けていきましょう。

必要に応じて動物取扱業取得手続きを

トリミングに関する動物取扱業の届け出とペットホテル、ペットシッター、しつけ教室に関する届け出は別項目です。売上拡大を目指し新たなサービスを導入する場合は、あらかじめ自治体に開業に必要な条件を確認しましょう。

特にペットホテルサービスを新たに導入する場合、施設に関する様々な取り決めがあります。新たなサービスの導入はスタッフとも十分に話し合い、十分な試用期間を設けお客様に安心して利用いただける体制を整えスタートしましょう。

りん

経営年数が増えることで徐々に客層の変化やお客様のニーズの変化が起こることもあります。流行や新たなサービスが話題を集め、お客様からの要望も増えるでしょう。

トリミングはお客様の生活にいかに寄り添うことができるかも大切なポイントです。赤字になってしまったことで夢を諦めるのではなく、どうすれば解決できるのかを前向きに考えていきましょう。


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