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気になるトリミングの定額制★メリット&デメリットを徹底分析

皆さんは「サブスクリプション」という言葉を聞いたことはありますか?

若者を中心に「サブスク」と呼ばれるこの定額制サービスは、最近では多種多様で面白いサービスが続々出ており、中には「絶対お得!」と思ってしまうものもたくさん存在します。

気になるサービスで溢れているサブスクですが、実はトリミングサービスも例外ではなく、定額制またはサブスクリプションを導入するサロンが増えてきています。

りん

とはいってもサブスクの導入にはまだまだ課題も多いのが現実。今回は新たなサブスク導入を前に定額制のメリット&デメリットを徹底分析してみましたのでぜひ参考にしてみてくださいね🎵

そもそも定額制を導入する理由は?

様々な業種で定額制を導入する理由は、お客様の固定化を図りたいと店側が考えていることが挙げられます。

近年ではSNSやWEB予約システムが普及した結果、以前に比べてお客様にはたくさんの情報が届き、店舗やサービスの比較検討も簡単になりました。

値段が安いお店やクーポン利用OKなお店、ポイント還元率の高いお店なども簡単に見つけることができます。

でも、これはつまり、お店側にとっては常に他店との競争にさらされる挙句、お客様の定着がますます難しくなったってことですよね・・。

トリマー

りん

そうなのです!だからこそ、最近になって定額制サービスが普及してきたと言えます。定額制を導入すれば少なくとも一定期間はお客様のリピート来店を期待でき、予約や売り上げの予測を立てることが可能になりますから🎵

このように売り上げを安定化させ、お客様に繰り返しの来店を促し、スタッフとの信頼関係を築いてもらうために定額制サービスの導入はとても効果的な方法といえるでしょう。

トリミングサロンの定額制ってどんなサービス?

トリミングサロンやペットサロンの定額制はまだまだ導入しているお店の数が少なく、その内容も下記のようにサロンごとで様々です。

  • 3か月間一定の金額を支払えば何度でもシャンプーOK
  • 1か月間すべてのトリミングメニューを利用し放題
  • 定額制チケット購入者は毎回同じ金額でカットOK(毛玉や抜け毛の追加料金発生無し)
  • 定額制チケット購入で、多頭飼いのトリミングがお得に
  • 定額制チケット購入で爪切りなど単品メニューが組み合わせ自由でお得に
・・・便利でお得な感じはしますけど、カットやシャンプーを定額制や使い放題にすると、トリマーの仕事量が増えてしまうのでは??

トリマー

りん

そこはあまり心配する必要はありません。何故なら実際のところ毎日カットしにくる飼い主さまは皆無です。平均的には月1回程度です。

また、中には数週間で目元や肛門周りなどの部分カットを利用するお客様がいることはあっても、全身カットに比べれば所要時間は少ないのでトリマーの負担はそこまで大きくはなりません。

上記のことから、カットやシャンプーを定額制やサブスクにしたとても、これまでの仕事量が大幅に増えるほどの負担増には繋がらないので安心してください。

定額制を導入するメリットは?

定額制をトリミングサロンやペットサロンで導入するメリットは、お客様の固定化が図れるという点にあると言えます。

お客様にとっても金額が一定であったり、先に支払いが済んでいることは大きなメリットです。愛犬の臭いや抜け毛が気になった時、いつでも気軽に来店できます。

そして、いつでも気軽に来店できるという安心感があれば、トリマーとの信頼関係も築きやすくなり、今後も長年にわたってリピート利用を期待できるでしょう。

トリマーにとっても定期的に来店してくれるのであれば、お客様の好みやオーダー・カットスタイルの希望を把握しやすく、犬とも良好な関係を築きやすくなりますね🎵

トリマー

翌月の売り上げを不安に感じたり、予約状況の空き具合を見て憂鬱になることも減り、安心して毎日の仕事に取り組むことができる点が定額制導入の一番のメリットと言えるのではないでしょうか。

定額制を導入するデメリットは?

一方で定額制導入にはある程度のデメリットも存在します。

具体的には下記の通りです。

  1. お客様の希望通りに予約が取れないことがある
  2. トリマーの欠勤や退職時の対応を考える必要がある
  3. 料金の値上げなど新サービス導入時の切り替えが大変
  4. 閉店や定額制廃止時の準備期間が十分に必要

基本的に、定額制サービスを利用する際には事前にまとまった金額を先払いしてもらうことになります。それはつまり、当たり前ですがお客様が支払った代金分のサービス提供を約束しなければいけないということです。

トリミングサロンやペットサロン側の都合で、一方的にサービスの提供を止めるわけにはいきません。

また、定額制サービスを導入すると下記のようなクレームを受ける可能性があることを知っておきましょう。

  • 希望通りの日程で予約を取ることができない!
  • 指名希望のトリマーさんが退職してしまったので定額制を途中解約したい!
  • 忙しくて来店することができないから定額制で元が取れない
  • ほとんど使用しないまま有効期限が切れたので期限を延長して欲しい
  • 犬が死んでしまったので残り期間分を返金して欲しい

などなど、今後定額制サービスの導入を検討する際には、予めどんなクレームが発生するのかを予測し、それに対する対応策も考えておくことが必要です。

特にトリミングサロンやペットサロンではトリマーの休職や退職は珍しいことではありませんし、風邪や体調不良で急に欠勤することも十分あり得ます。普段であればこのような場合でも他トリマーが対応すれば良いものの、定額制の場合は他トリマーでは対応が難しい場合も多々あります。

また予約の取り方にも工夫が必要です。あるトリミングサロンでは何度も試行錯誤を重ねた結果、定額制の予約は平日に限定するという方法をとっています。

りん

なるほど、この方法なら予約が少なくなりがちな平日の来店客を増やすことができる上に、土日に予約が集中してしまうこともありませんね🎵

定額制のお客様ばかりで土日の予約が埋まってしまうと、新規のお客様の予約を入れにくくなり、長い目で見るとトリミングサロンの経営にダメージも生じます。

お客様はもちろんのこと、お店やトリマーにとってもスムーズに予約を入れることができる方法をしっかりと考えておかなくてはいけません。

定額制導入前に決めておきたいルールは?

定額制を導入する際には、事前に利用に関するルールを明確に決めておくことが大切です。

お客様は利用料金を先払いする訳ですから、不安や誤解を招くことが無いようにしっかりルールを定め、書面やWEBサイトでお客様と情報の共有を行いましょう。

事前に決めるべき項目例を下記に記します。

GWや年末年始など利用対象期間を設けるかどうか
たとえ定額制とはいっても毎日シャンプーをしたり、毎日来店するのは犬にとって負担です。具体的な利用回数や間隔を決めておく
お客様自身の都合や引っ越し、犬の病気や死亡時など有効期間の残った定額制チケット等をどのように対処するのか?など
定額制の一番の課題といわれるポイント。週末や連休などお客様の希望通りの予定で予約を確保できない場合の対応策を考える
毛玉や抜け毛などが多い場合、追加料金の発生があるのか等
トリマーの指名をすることは可能なのか?可能な場合は指名のトリマーが不在の場合の対応はどうするのか?など

定額制サービスはトリミング以外にも様々な分野で導入されています。定額サービスのことで悩んだ時は他企業が導入している仕組みをぜひ参考にしてみましょう。

りん

人間の美容院やエステなど、トリミングサロンと同様に予約が必要な業界では定額制にどのようなルールを設けているのかを参考にしながら、自店のルールを考えるとスムーズです🎵