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トリミングの常識が変る!サービスの見直しで効率アップ

一日の仕事が終わると、もうくたくたで・・・という声が上がっています。人手不足、技術者不足はトリミング業界に限ったことではないものの、あまりの忙しさに・・・と感じるでしょう。

日本のトリミングサービスは海外に比べ格段に高品質で丁寧です。しかし過度なサービスとも言われています。今こそ毎日の仕事を見直し、「常識」を考えなおすべきといえるでしょう。

リボン付けやバンダナ無料サービスは本当に必要?

トリミングの仕上げにリボンをつけたり、バンダナやチョーカーをつけたりというサービスを行っているトリミングショップも多い事でしょう。

お迎えにみえたお客様からは喜びの声が上がり、写真撮影などで盛り上がることもあります。

でも本当にこのサービスは必須でしょうか?

リボンを付けることで後日毛玉になることもあります。せっかく仕上げたリボンがお迎えを待つ間にずれてしまい、再度結びなおしということもあるでしょう。

バンダナやチョーカーはリボンに比べ手軽で、簡単なものの、仕入れ値は倍以上の高額品です。

もし毎月200頭分のバンダナを仕入れた場合、月間の必要経費は10000円前後です。年間総額で考えた場合、120000円にも上ります。決して小さな額ではありません。

もちろんお客様満足度を上げるという意味では効果のあるサービスですが、必ずしもすべてのお客様が求めている、必須と感じているわけではないでしょう。

今後、トリマーを採用するための人件費はますます高騰すると見込まれています。日々の業務で小さなことでも節約を心掛けたり、余計な作業を省くことでトリマーの負担を軽減することは積極的に考えてゆきたいものです。

以前は、当たり前の技術とされていたトリミング後のリボン付けですが、最近はリボン付けを行うトリミングショップが減少傾向にあることから、専門学校の授業で取り入れていない学校も増えています。

当たりまえとされていたサービスを見直すことは不安もありますが、今、負担に感じているのであれば決心も必要です。

ヒゲカットはリスクいっぱい!必須でないから引き受けない

このところ減少傾向にあるサービスに「ヒゲカット」があります。以前はトリマーの技術の見せ所であり、ベテラントリマーであればまるでヒゲの感触が残らないように根元から丁寧なカットを施していたものです。

でもヒゲカットはたとえベテラントリマーであっても簡単な作業ではありません。

犬にとってとても敏感な部位であるマズルに触れ、ハサミは光を反射し、目の至近距離で動くのですから、不意に暴れることや噛みつくこともあり得ます。作業中は緊張感が漂います。もちろん思いもよらぬ事故につながることもあります。

ヒゲカットの主な理由は単に見栄えの問題だけです。ヒゲがあることで犬にはなんの不都合もありません。

生えていることが当たり前と思えば、あえて別料金を払いカットをする必要もないでしょう。

もちろんオプション料金という売り上げは上がるものの、あえて危険を冒す必要はありません。怪我をさせてしまった場合の治療費の方が高額になるのですから。

モデル犬としての特別な撮影を控えている、ドッグショーへ参加するなど特別な必要性が無い場合はあえて引き受けない。トリミング業務の中からこの一手間を省くだけでも、トリマーへの負担軽減につながります。

些細な変化ではありますが、トリマーの負担軽減を第一に考えることも時には必要です。

耳毛は抜かずにカットする!抜くことのデメリットを説明

トリマーが苦手とする作業の1つに耳毛抜きがあるでしょう。プードルやシーズー、コッカー・・・中には気性が粗く、一手間ごとに噛みつき、暴れる犬も珍しくありません。

もちろん垂れ耳の犬にとって耳内部を清潔に保ち、通気性を向上させることは大切なお手入れです。耳内部のお手入れはトリマーだからこそ提供できる特別なサービスです。

しかしこれらの垂れ耳の犬の多くは慢性的な外耳炎や耳内部のトラブルを抱えています。耳毛を抜くことで、皮膚表面には細かな傷が出来、傷口から雑菌が侵入することもあります。もちろん赤く腫れた皮膚は耳毛を抜く際の刺激でさらに状態が悪化することもあります。

これまで当たりまえとされたいたこの技術は今、「耳毛カット」へと見直されています。

耳毛カットとはその名前の通りで、耳内部の被毛を抜くのではなく、出来る限り根元の近くで短くカットする手法です。使用するハサミは先端が細く、小ぶりな専用ハサミが販売されています。この方法であれば、皮膚への刺激を抑えることが出来る上に、耳内部の通気性向上が期待できます。

犬も引き抜く時に生じる刺激から解放されるので、無暗に暴れることをせずに済むでしょう。

今後、耳に関するサービスを見直す場合は、あらかじめお客様に「なぜ抜かないのか?」「代わりにどのように処理をするのか?」をきちんと説明しましょう。

犬にとってメリットのあることですから、当然ご理解いただけるでしょう。

耳毛カットに使用するハサミは、耳内部の雑菌に直接触れるので、予備を含め数本常備があると安心です。清潔に管理するよう心掛け、安全に衛生的に使用しましょう。

ペット用品取り扱い問屋などでは、このようなハサミや機材の消毒が簡単にできる商品も取り扱いがあるので、ぜひ気軽な相談をおすすめします。

トリミングお迎え時間は事前に案内!電話の手間をカット

トリミングが終了次第、お客様へお電話で連絡・・・カット中も予約対応の電話で作業を中断・・・トリマーにとってこれらの業務も省きたい項目でしょう。

たとえ短い間でも電話に対応するためには、犬を一旦ケージに入れ、テーブルから離れ・・・と手間がかかります。その都度作業を中断していては、効率も悪くなるでしょう。

今後は、お迎えの時間はトリミングの受付時にあらかじめお伝えをし、予定時刻にお客様が自ら来店するように店舗のオペレーションを見直してゆきましょう。

予約の受付もWEB予約を積極的に活用することで、電話応対の手間を軽減できます。HPにWEB予約のシステムを導入するには費用が・・・と諦めてしまっている店舗も多いでしょう。

そのような場合は、ラインがあれば十分対応が出来ます。店舗用に安価なプランのスマホを用意し、予約希望日時をラインでお客様に送っていただきましょう。返信は即座にはできない旨をあらかじめお伝えし、業務の空き時間に予約状況を確認し、数件分まとめて返信をすればOKです。

調整や確認が必要な厄介な予約もスタッフ同士で相談をしながら返答が出来るでしょう。あらかじめカットスタイルのイメージ画像を共有したり、新規のお客様であればカルテ登録内容を事前に確認しておけば、当日お受付がスムーズになります。

この方法ならパソコンに不慣れなスタッフもスムーズに対応が出来、大きな費用をかけずにWEB予約の代用ができます。

トリミング終了時の連絡にラインを活用したり、キャンペンーンやイベントの情報発信にもラインを活用できます。

これまで常識と考え、日々こなしていた業務を見直すことで、トリマーの負担軽減につなげることができます。

ハサミを使い、繊細な作業をこなす仕事には、無意識ながらも緊張が伴っています。負担軽減で生じた余裕がトリマーの笑顔につながると考え、店内の様々な手順、作業の流れ、予約受付の方法や予約時間を見直してゆきましょう。