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【カット編】トリマーあるある!まさかの大失敗!!こんな時どうする?

トリマーの仕事中における失敗は新人にはつきものですが、実は先輩トリマー達も笑い話では済まされない失敗をしてしまうことがあります。

仕事に慣れているからこそ、ケアレスミスに繋がってしまうことも。

4月に新卒で就職したトリマーの場合、就職後数か月が経って、仕事に慣れてきたころにケアレスミスを起こしてしまう傾向に。

りん

このタイミングは夏の繁忙期と重なり、忙しさもピークですから、改めて自分の仕事に丁寧に取り組むことを意識しましょう❗️

バリカンのミリ数をうっかり!切りすぎてから気が付いた例

繁忙期と呼ばれるゴールデンウイークやお盆休み、年末年始は普段の数倍の予約件数で毎日仕事に追われることばかりです。

休憩時間も十分に取れず、仕事は時間に追われて流れ作業的に進むでしょう。

実はこの時期に多いカットの失敗に「バリカンの替え刃交換忘れ」があります。

本来であれば、バリカンを使用する毎に刃をきちんと確認し、お客様のオーダー内容と照らし合わせカットを進めますよね。もちろん手にバリカンを持った時点で、替え刃が使うべきものと異なっていれば一瞬で気が付くはずです。

でも・・・繁忙期にはついうっかりということも。

POINT
特に夏の繁忙期は、サマーカットのオーダーが多く、バリカンも1mmなど普段は全身カットに使用しないサイズが装着されていることもあります。

他サイズの替え刃だと思い、思い切り背中部分をカットしてしまったら、実は1mmサイズだった!背中の一部分だけがサマーカットになってしまった!という失敗エピソードが後を絶ちません。

このようなケースでは、カットで他部分となじませ、自然な仕上がりに仕上げるということはほぼ不可能ですから、正直にお客様に謝罪するしかありません。

お客様の中には数年かけて計画的に被毛を伸ばしている方、被毛の長さやカットスタイルに対してこだわりを持っている方もいますので、バリカンの替え刃交換忘れで思わぬトラブルを招いてしまうこともあり得ます。

りん

忙しい時こそ1つ1つの作業を曖昧にせずに、しっかりと確認をしていきましょう。

うっかり「まつ毛」を切ってしまった!ペットカットならではの失敗

シュナウザーやシーズーの飼い主様の中には、あえてまつ毛だけを長く伸ばすというこだわりを持っている方もいます。

中には数年来ずっと伸ばしているという方も。

ただ、トリミングの専門学校ではまつ毛だけを伸ばす、残すというオーダーが入ることは少なく、ついうっかり切ってしまった!!という失敗事例が時たま起こります。

経験のあるトリマーであれば、一見でまつ毛にこだわりのあるお客様だと分かるため、この失敗では厳しい注意を受けることも。

そしてまつ毛を切ってしまったことは一目瞭然ですから、お客様にきちんと謝罪をするしか術はありません。

POINT
これまで専門学校で扱ってきたモデル犬であれば、カットの失敗も経験の1つと捉え、さほど大事になることもありませんが、プロとして料金をいただき、カットを引き受ける立場になった以上、ついうっかりの失敗はできる限り起こさないよう注意しましょう。

また、下記のような状況など、作業に少しでも不安や戸惑いを感じるときは、先輩トリマーに声をかけ指示をもらうことを忘れないように。

  1. これまでに見たことがないスタイル
  2. 経験したことのないオーダー
  3. 具体的な仕上がりイメージを想像できない場合

忙しい時こそコミュニケーションが大切です。ついうっかり失敗してしまわないように、先輩や同僚スタッフ、お客様とのコミュニケーションを重要視し、業務に取り掛かりましょう。

2人同時作業で失敗!切り直しで予定以上に短い仕上がりに

トリミングサロンによっては少しでも作業件数を増やすため、そして新人トリマーの教育のためという理由から、2人で1匹を同時にカットすることがあります。

犬を左右両面に分け、2人で片面ずつカットをしたり、予約が立て込んでいる時はさらに1人を追加し3人体制になり、体と同時に顔のカットを進めることも。

この時、ありがちな失敗はそれぞれのパーツごとの仕上がり長さが異なっていて、仕上げ前に再度切り直しが必要になった、切り直しをしたせいでオーダーよりも短くなってしまったというケースです。

注意
この場合、短い部分に基準をおいて切り直しを行うため、ハサミを入れた分当初の予定よりも短くなってしまいます。単に長さだけを揃えるだけであればさほど時間はかかりませんが、アクセントとなる部分の位置がずれている場合、結局は全身に再度ハサミを入れなおすことになるでしょう。

2人同時進行で、お互いの長さやアクセントの位置を揃えるのはベテラントリマーであっても簡単なことではありません。

このような失敗を未然に防ぐためには、作業中に都度状況確認をしましょう。

具体的な方法は下記の通りです。

  1. 犬やトリミングテーブルから距離を取り、犬の全身を遠目から確認する
  2. 切り進める中で、アクセントとなる位置にハサミを入れる前に、同時進行中の相手の状況を確認する
  3. 具体的な仕上がりイメージを都度頭に思い浮かべる

先輩トリマーと同時進行の作業では、プレッシャーを感じてつい自分の担当範囲にばかり集中しがちです。

気が付けば視野が狭くなり、犬の全体像を見失ってしまうこともあるでしょう。

りん

同時進行だからこそ、こまめに全体像を把握して最短時間&オーダー通りの仕上がりを目指しましょう❗️

サマーカットの先入観が招くトラブルは毎年勃発!

毎年暑い季節が近づくとサマーカットのオーダーが増加します。

トリマー目線で考えると、サマーカットといえば全身を1mm〜5mmのバリカンで短く揃え、耳や尾の飾り毛はお客様と相談する定番のスタイルを思い浮かべますが、必ずしもこのイメージがお客様と共通している事項ではないことは、必ず意識しておきましょう。

POINT
お客様の中にはサマーカットは飾り毛をそろえる程度、スキバサミで毛量を減らす程度と考えている方もいます。中にはサマーカットという言葉は知っていても、具体的な仕上がりのスタイルを想像できていない方も。

サマーカットを施した後になって、お互いのイメージの相違から大クレームに発展するケースも少なくありませんので、オーダーを受ける際はくれぐれも注意しましょう。

サマーカットをすれば抜け毛が減る?

実はお客様の中には、短く切りそろえることで抜け毛が少なくなると期待されている方もいます。

しかし、実際には被毛の長さが変わっただけで被毛の本数が変わるわけではないので、抜け毛自体の量は変わらないこと、短くなった被毛もこれまで同様抜け落ちることをきちんと説明しておかなければいけません。

「画像提示」でサマーカットのオーダー確認が必要な犬種

● シェルティやコーギー・ボーダーコリー

シェルティやコーギーは首回りに「カラー」と呼ばれる白いマフラー状の飾り毛があります。このカラーをすべて切ってしまうのか?カラーを残すのか?

この違いで仕上がりの印象が大きく変わります。

カラーはこれら犬種のアピールポイントの1つでもあり、いったん切りそろえてしまうと完全に生えそろうまでに数年かかることもあります。

りん

仕上がりイメージを画像でお客様に見せたうえで、了解を得てカットを進めましょう。

● ポメラニアンやスピッツ

ポメラニアンやスピッツという犬種はいったんサマーカットに仕上げてしまうと、毛質が変わって再度生えそろわない、生えそろったもののムラがあるなど様々な問題が起こり得ます。

どのような結果になるかは、事前に予測ができず、必ずしも毎回同じように生えそろうという断言もできません。

これは新人だからではなくベテラントリマーであっても同じです。このようなリスクがあることがしっかりとお客様に説明をしましょう。

ミスに気が付いた時は、即座に周りに相談を!

仕事上のミスは誰にでもあるものです。決して新人ばかりではありません。

でも・・・カット中、ミスに気が付いた時は、焦って切り直しをせずにすぐに先輩トリマーに相談をしましょう。

りん

焦ったままで切りなおしをすると、ますます状況が悪化してしまうことがありますので、無理は禁物ですよ。