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ブリーダーの犬舎トリマー求人が気になる!仕事内容は?

トリマーの求人の中には稀に犬舎スタッフや犬舎勤務のトリマー募集という情報が載ることがあります。

でも、犬舎トリマーってどんなことをするんだろう?って気になりますよね。

最近では犬舎の仕事内容がよく分からない。どんな仕事か知りたい。そんな声が多く寄せられていますので、今回はブリーダーの犬舎勤務トリマーについてご紹介させていただきます。

りん

トリマーの仕事は様々な働き方ができるので、ぜひ自分らしい働き方、勤務先を見つけていきましょう🎵

ブリーダーが運営する施設「犬舎」について

犬舎とは、一般的にブリーダーが犬の繁殖をするために運営している施設のことを指します。

犬舎では通常数十頭の犬が生活しているため、たいていの場合は郊外や地方で運営していることが多く、住宅街など近隣への騒音が問題になりがちな地域には建っていないので、就職後は車通勤が一般的です。

そして、犬舎には下記のように様々な運営形態が存在します。

  1. 小型犬専門(様々な種類の小型犬が暮らす)
  2. 特定の犬種に限って運営(プードル専門など)
  3. ドッグショー参加を目指し、優秀な血統の輩出を目指し運営
  4. 訓練所を併設し、訓練犬の繁殖、飼育を行う

上記のように、犬舎ごとに運営スタイルや犬の管理方法、衛生管理の程度が大きく異なるので、気になる求人情報を見つけたときは、まずは職場見学に出かけましょう。

りん

決してWEB上の情報やHPに掲載されている画像だけで安易に判断しないように気をつけましょう。

犬舎でトリマーを募集する理由は?

犬舎には数十頭もの犬猫が暮らし、朝夕の散歩・給仕・清掃・お手入れ・健康管理と、一日の仕事量は膨大です。

そのうえ出産前後の母犬や子犬のケア、子犬販売に伴う接客応対も同時に行うので、スタッフは常に仕事に追われ気味です。

また、運営は少人数で行うことが多く、ゆっくり&のんびりという時間はほぼありません。

特にプードルやシーズーなど定期的なカットが必要な犬種を抱えている犬舎は、日々のトリミングが欠かせませんので、専属勤務のトリマーがいてくれると仕事や犬のお世話が行き届き、とても重宝されます。

犬猫のお世話がメイン!仕事内容に接客はほぼ無い

犬舎の仕事の魅力の1つは、接客業務がほぼないことです。

トリミングサロンやペットショップ、動物病院では都度来店するお客様への応対が生じる上に、時にはクレーム対応で心が折れてしまいそうになることがありますよね。

しかし、犬舎勤務の場合は足を運ぶお客様は子犬の購入という目的がある方のみで、接客応対は基本的に経営者が引き受けます。

トリマーやスタッフが担う仕事の大半は犬猫のお世話や掃除です。

この点は、接客が苦手で接客をしない仕事がしたい、犬猫のお世話に一人で黙々と取り組みたいという方に向いています。

そして、犬舎で求められるトリミングでは、おしゃれなデザインカットや犬猫のことを考えた丁寧なスキンケアはあまりしません。

POINT
犬舎でのトリミングは、暑さ対策のためのサマーカットやブラッシングの手間を省くための全身バリカンが多く、トリマーらしい繊細が技術を求められることはほぼ無いと思いましょう。

りん

あらかじめ自分なりに考え、トリマーとしてどのような働き方をしたいのか?技術レベルの低下や向上についてを考えてみてくださいね。

犬の生活に密着する仕事だからこそ犬のプロになれる

犬舎での仕事は毎日の散歩・掃除・給仕の繰り返しです。トリミングサロンのように犬の生活の一部に携わる仕事とは異なり、犬の生活のすべてに携わります。

そのうえ交配から出産、育児においても同様で、散歩や掃除・給仕と携わるので、気が付けば学校や教科書では学ぶことのできない犬の知識や経験を存分に積むことができます。

犬に関する情報は今やWEB上にもたくさん溢れていますが、犬も人間同様に様々なタイプがいるので、なかなか情報だけで全てを把握することはできません。

そのため自分の目で見て、手で触れた経験はとても貴重です。

りん

この経験は、将来転職してトリミングサロンに就職をしたり、独立開業をしたりという時にも必ず役立ち、一生の糧になるでしょう🎵

小規模個人経営だからこそ雇用契約が曖昧になりがち

犬猫のお世話に没頭できたり、様々な経験を積むことができたりと、犬舎での仕事にはメリットがたくさんありますが、一方で大抵の犬舎は家族など少人数で運営されていて、会社や企業という形態になっていません。

家族だけでは足りない人手を募集しているので、スタッフへの待遇もつい曖昧になりがちです。

そのためスタッフ採用にあたっても下記のような問題が発生することも。

  1. 雇用契約書の取り交わしがない
  2. 有給制度がない
  3. 残業代や交通費が支給されない
  4. 雇用保険や社会保険への加入制度がない
  5. 給与の支払いが遅延することがある

これらの点は応募面接の時点できちんと確認し、雇用契約に関わる内容は書面での取り交わしを希望する旨を伝え、勤務開始する前に手続きを終えておきましょう。

注意
条件確認や書面での取り交わしが難しい、対応してもらえない場合は勤務開始後にトラブルが起こる可能性が高いので、就職を考え直すことも必要です。

犬舎スタッフを技術見習いと考えて給与支払いを渋るケースも

犬舎スタッフはトリマーであっても見習いであっても、短時間勤務であっても「仕事」である以上必ず給与が支払われなくてはいけません。

この給与には最低賃金という法的な基準があり、この基準値を下回る金額で支給することは禁止されています。

ただ、一部の犬舎では犬の飼育を学ぶことができる、トリミング技術を学ぶことができると経営者側が考え、低い給与しか支払わないというケースがあります。

注意
また、支払いはあるものの長時間勤務が常態化していて、時給換算をした場合、最低賃金を下回っているというケースも。

ペット業界では数十年前までは有名犬舎やドッグショーの世界で華々しい実績のある犬舎に見習いとして通い、仕事を通じてノウハウを学ぶというスタイルが当たり前とされていました。

当然、スタッフは学ばせてもらうという立場で給与はほぼもらえない、少額しかもらえません。

しかし、上記の場合は経験を通じて独立開業をしたり、犬舎の子犬を譲りうけてドッグショーを目指すという前提があったうえでのことですから、現在の「トリマー募集」や「スタッフ募集」とは大きく意味が異なります。

犬舎を運営されている方の中には、今でもこの当時の考え方を強く持たれている方もいるので、就職にあたっては下記について確認し、書面を取り交わしましょう。

  1. 勤務時間
  2. 仕事内容
  3. 給与待遇

ドッグショーにチャレンジ!トリミングサロンでは学べない経験を積みたい

犬舎を運営する方の中にはドッグショーやトリミングコンテストで華々しい実績を残されている方が数多く存在します。

犬舎の運営は、様々な費用の捻出はもちろんのこと、ドッグショーで実績を残した犬の血統を絶やさずに受け継がせるという目的も持っています。

このような犬舎ではアルバイトを募集する機会は少ないものの、熱心なトリマーであれば見習いや手伝いとして採用を検討してもらえることがあります。

ドッグショーやトリミングコンテストに出場するまでの期間、出場当日を観客としてではなく、関係者として間近に経験できるので、トリマーとして同じような実績を残したいと考えている方にお勧めです。

りん

「犬舎」の求人は件数が少なく、なかなかタイミングが合わないこともありますが、気になる犬舎には自分から積極的に問いあわせをしてみましょう。