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トリミングサロンで送迎サービスを始めたい!安全安心なルール作りとは?

送迎サービスを提供する?しない?トリミングサロンにとって大きな課題の1つです。

店舗に駐車場がない、交通量が多い、店舗が2階以上などなど、お客様からは送迎を望む声が挙がることも少なくありません。

実は都内のトリミングサロンでは意外に送迎の要望が多いものです。背景には自家用車を持たない家庭が多いことや店舗付近に駐車スペースがないことなども関係しています。

りん

要望も多く、大変好評な送迎サービスですが、送迎のためのスタッフの手配は決して簡単ではないのも実情です。今回はメリットもデメリットもある「送迎」に注目してみましょう。

送迎サービスのメリット?

送迎サービスを始めるにあたって、どんなメリットがあるのかを考えてみましょう。

  • 商圏が広がる
  • 多頭飼いのお客様の利用が増える
  • 天候に左右されずに予約を受け付けることが出来る
  • 高齢犬の利用につながる
  • 物販の売り上げ増を期待できる
  • 2階以上、目立たない立地など物件の悪条件を解消できる

上記のように送迎サービスは売り上げ増を期待できることが何よりのメリットです。一般的にトリミングサロンの商圏は半径2kmほどが大半です。店舗から徒歩15分以内、車で5分ほどの居住者が来店客のメインです。

りん

ショッピングモール内のトリミングサロンのようにトリミング以外の来店動機がある場合、商圏はより広範囲です。

送迎サービスを導入することで、店舗から遠く離れた地域に居住するお客様の集客も可能になります。お客様も移動手段を考えることなく利用が出来るとなれば、気軽に利用ができるでしょう。

また多頭飼いや高齢犬など車での移動が必須となる場合、送迎があるならと利用を前向きに考えてもらえるきっかけにもなります。

送迎と合わせてドッグフードやトイレシーツの配達を提案することで、物販の売り上げにもつながります。売り上げ低迷にお悩みの場合や店舗の立地条件に課題を抱えている場合、送迎という打開策も考える価値があるでしょう。

送迎サービスのデメリットは?

もちろん送迎サービスの導入は店舗にデメリットも生じます。期待できる売り上げ増と新たに生じる負担とで比較し、送迎の可否を考えてみましょう。

  • 送迎車の維持費が生じる(ガソリン、車検、修理、保険、駐車場など)
  • 送迎の出来るスタッフの確保が必須(免許保有者)
  • 送迎によってトリミング業務の時間が割かれる
  • 交通事故のリスクが生じる

送迎によるデメリットはなんといっても車両の維持費でしょう。送迎で見込める売り上げ増がこの維持費を上回るほど見込むことが出来るなら、送迎を導入する意味があります。

ただWEB予約対応を行っている店舗の場合、面識のないお客様宅へスタッフが一人で送迎に向かうことに当然ながら不安や危険も感じるでしょう。

りん

最近では送迎サービスを専門業者に業務委託し、トリマーが送迎に携わらないというスタイルをとるトリミングサロンもあります。送迎担当者が必ずしもトリマー技術者である必要がないとい考えると、様々な課題の解決につながるでしょう。

効率的なスケジュールで送迎対応

送迎サービス提供で課題となるのは「スケジュール」でしょう。これまでのようにお客様の都合に合わせて自宅へ向かい、トリミングが終了次第、自宅へお届けというスタイルは、昨今のトリマー不足の中で負担ばかりが増えてしまいます。

そこで送迎をより効率的に受付、店舗の売り上げ増につなげるためには下記の方法が有効的です!

  • 店舗の決めた時間に一斉にお迎え
  • 店舗の決めた時間に一斉にお届け

りん

例えば朝9:00~10:00 に当日の予約者宅へ順次お迎えに行き、夕方17:00~18:00に順次自宅にお届けというスタイルです。

上記の方法であれば日中に都度担当者が店舗から外出することもない上に、スタッフのシフトやペットの状態に合わせてトリミングに取り組むことが出来ます。合間にトリマーのお昼休憩もしっかりととることが出来るでしょう。

もちろん預かり中に都度、犬達にはトイレ時間も設けてあげる必要はあります。このような方法であれば個人経営のトリミングサロンでも送迎サービスを提供することが可能です。

りん

送迎サービスは店舗にとって十分な付加価値となる仕組みです。お客様の要望をきくことも大切ですが、店舗の運営に負担をかけないことも同じ位大切だと考えておきましょう。

送迎サービスの注意事項

トリミングサロンで送迎サービスを提供する場合、下記の点に注意し、スタッフ全員で決まり事を理解して実施しましょう。

  1. 送迎は犬猫、物品のみ(車にお客様を同乗させてはいけません)
  2. 送迎による料金の請求はできません
  3. 車内では犬猫はキャリーケースやシートベルトで固定する
  4. 運転中の携帯電話の使用は禁止
  5. 駐車、停車の交通ルールを守る
  6. 出発前に店舗スタッフに「行先」「店舗に戻る目安時間」を必ず伝えておく

上記のルールは必ず守るよう常に心がけておきましょう。

車にお客様を同乗させてはいけません

たとえ短距離であっても禁止されています。お客様を有償で同乗させるには、タクシー運転手等が保有する専門の運転免許が必要だからです。

送迎による料金の請求はできません

普通自動車免許保有者は有償で送迎サービスを提供できません。この場合も1と同じ専門の免許が必要です。送迎にかかる費用はトリミング料金の一部と考え、送迎単独でのサービス料金の設定はできません。

車内では犬猫をキャリーやベルトで固定する

たとえ小型犬であっても、車内で自由に行動させる、膝に乗せる、抱っこするという乗車方法は禁止です。これは危険運転にあたるためです。運転中にもしも犬が運転手の視界を遮ってしまったら・・・運転手の足元にペットが転げ落ちてしまったら・・・思いもよらぬ事故につながります。

交通事故の際はペットが脱走をしてしまう危険性もあります。運転中は必ずペットを固定し、安全に走行できる体制を整えなければなりません。

りん

複数頭を同時に乗車させる際は、それぞれを1匹ずつキャリーケースにいれましょう。複数で同じキャリーケースに入れ移動した場合、車酔いや体調不良があった時にどの犬が?と特定できない場合があるからです。

運転中の携帯電話の使用は禁止

たとえカーナビの代わり、お客様との通話等であっても交通法違反に当たります。運転中の携帯電話使用は厳罰化されているので安易な利用は控えましょう。もし電話を使用する必要がある場合は、車を安全な場所で停止させ使用しましょう。

駐車、停車の交通ルールを守る

見知らぬ場所、個人宅はなかなかたどり着くのが難しいと感じるでしょう。カーナビの確認や問い合わせはもちろんお客様宅への訪問中など安易な路上駐車は禁止です。

注意
路上駐車が原因で起こる事故や迷惑行為も多々あります。この行為は個人の問題だけでなく、店舗の評判を貶める結果につながることもあるのでくれぐれも注意しましょう。

出発前に店舗スタッフへ送迎報告

出発前に必ず店舗スタッフ全員で情報を共有しましょう。数軒を順次訪問する場合は予定走行ルートを共有し、それぞれの到着予定時刻を伝えおきます。

日々繰り返す業務の場合、このような情報共有がおざなりになりがちです。しかしスタッフの安全のためにもこの点は必ず心掛けなければなりません。

またお客様から到着予定時刻の問い合わせがあった場合も、店舗スタッフがスムーズに対応できるようこの情報は重要です。もし到着、戻り時間を大幅にずれ込む場合は、お互いに連絡を取り合い、安全確認を行いましょう。

りん

送迎サービスは様々な活用法を講じることで、店舗の売り上げやスタッフの働き方改革につながります。スタッフ同士で意見を出し合い、よりよいスタイルを構築していきましょう。