トリミングに使用するハサミ・バリカン・コームはもちろんドライヤー、トリミングテーブルといった大型機器までネット上には様々なプロ向け製品が揃っています。
技術者が使用する専門的な製品ですから、ペットショップの店頭には並ばず、購入はネットショップからという方も多いでしょう。ここで目を引くのはお洒落な海外製品ではないでしょうか?カラフルでデザイン性に富んでいることはもちろん、これまでになかった画期的な機能も気になりますよね。
りん
目次
海外製品の主流は欧米?中国?
実は10年ほど前まで輸入トリミング製品といえば、その大半はアメリカのメーカーでした。日本製品にはないハイパワー、高機能、デザイン性も高く、国内の限られた代理店が取り扱っていました。
ここ数年は中国のペットブームを受け、中国から安価な製品が多数届いています。中国製品はデザイン面ではこれまでのアメリカ製と大差ない製品が多く、機能面も似通っています。その上、価格面は格段に安いことから積極的に取り扱う国内企業も増えています。
りん
ハサミのサイズ・重量・滑らかな稼働など、どれか1つでも自身との相性が悪ければ、肩こりや腱鞘炎、疲労につながります。もちろんカットの仕上がりも左右されるでしょう。
必ずしもデザインや価格だけで安易に判断はできません。トリミング用品を購入する際は下記の点を事前に確認することをおすすめします。
- 無料の返品交換が可能な制度がある
- 購入前にお試し利用が出来る
- 保証期間が十分に設けられている
りん
重要なのは故障時の対応方法
ドライヤーやブロワー・昇降式トリミングテーブルと10万円を越えるほどの高額な製品を購入する時、確認すべきポイントは「故障時の対応方法」です。
りん
しかし、もし故障時に下記のような事態に直面したらどうでしょうか?
- 故障時はメーカーへ直接連絡をする
- 故障時はメーカーへ故障品を自身で送付する
- 国内販売店はあくまでも販売業のみを担い、修理対応が出来ない
- 国内販売店とメーカーの間に数社の仲介業者が存在する
メーカーがアメリカや中国だったら?問い合わせをするにも何より言葉の壁があります。電話番号やメールアドレスも頼りにはならないでしょう。
安易に海外製品を購入するということは、このようなリスクがあることも知っておかなければなりません。もし海外製品を購入したい!と考える場合は「販売元」へ事前に確認をしましょう。
- 故障時の対応は?
- 代替品の貸し出しは?
- 不良品であった場合の返品、返金は?
- 使用方法の問い合わせ先は?
これらの項目に安心できる返答があれば、安心して購入できるでしょう!
故障時に頼りになる国内製品
トリマーたちがなぜ高額な製品を購入するのか?なぜ何十年も同じメーカーの製品を使いつづけるのか?それはお互いの信頼関係が間にあるからです。
- 故障をした時に、代替品を貸し出してくれた
- 古い機器でも修理対応をしてくれた
- 部品のみの購入が出来た
トリマーにとって使い慣れた道具はできることなら手離したくないものです。修理をすることで10年以上も愛用することも珍しくありません。
国内メーカーの中には展示会や問屋主催の商品発表会などで、新商品の展示を行う場合が多々あります。気になる製品を実際に手に取り、具体的な説明を聞きながら商品を検討することが出来ます。
りん
ハサミのメンテナンスは宅配でもOK
日々使用するハサミはトリマーにとって何より大切なビジネスパートナーです。些細なブレや刃こぼれでカットの仕上がりも左右されます。
りん
ハサミを指定の場所へ宅配便で発送すると職人の手で研ぎ、ブレを修繕し、また宅配便で返送してもらえるという流れです。この方法であれば、ハサミのプロにメンテナンスを依頼できる上に、新商品の情報などもやり取りすることが出来るでしょう。
刃物の研ぎはトリミングハサミに限定せずに様々な依頼先がありますが、ハサミは刃先の手入れだけではなく兆番の調整もかかわるので、出来る限り専門の職人に依頼しましょう。
りん
毎日使用するものは重量とサイズも大事
肩こりが・・・腕の痛みが・・・腰痛が・・・トリマーならではのお悩みでしょう。実はこのようなお悩みもトリミング用品が関係している場合があります。
- 肩こりの原因は実はハンドドライヤーが原因
- 腕の痛みは自身の手のサイズに合っていないハサミが原因
- 腰痛は身長に合っていないトリミングテーブルが原因
新たにトリミング製品を購入する際は「今よりも軽いもの」「今よりも大きいもの」という視点も持ち合わせてみましょう。
りん
女性トリマーからは海外製品のドライヤーやバリカンの方が軽量で使いやすいという声もあります。トリマーという「天職」を長年続けるためにも、「自分なりのベストアイテム」を見つけていきましょう。
ネット上にあふれる独自の使い方には要注意
実は最近、ネット上に様々なトリマーならではの創意工夫情報が掲載されています。
例えばA社のバリカン本体にB社の替え刃を取り付ける、爪切りのバネをホームセンターで購入したバネに付け替えることでより切れ味が良くなる、シャンプーに食器用洗剤を混ぜると洗浄力があがる、爪止血剤は小麦粉で代用できるなどなど。
同じトリマー同士の発信ですから、つい信用してしまう、実践してしまうということもあるでしょう。
しかし製品が本来推奨している使用方法ではない方法を用いて、もし事故やトラブルが生じた場合、その責任はトリマー自身に降りかかることはくれぐれも理解しておかなければなりません。
りん
もし犬猫に怪我や不調をもたらした場合はより深刻な問題に発展します。トリミングで使用する機器は、デリケートな犬猫の体に直接触れるものだという認識をしっかりと持ち、安易な工夫や過度な節約は控えましょう。