トリマーの就職活動で求められる応募書類は「履歴書のみ」ということも多々ありますが、「専門学校の成績は関係ないの?」と感じる方もいるのではないでしょうか?
実際のところ、就職面接で在学中の専門学校の成績証明書の提出を求めたり、出席率を確認することはあまり無く、履歴書と面接時の本人の様子で採用の可否を判断している施設が多いのが現状です。
りん
目次
成績よりも学ぶ姿勢が重視されるトリミング業界
就活トリマー
りん
プロとして仕事をする際には、学生時代に身に着けた知識や経験、技術を下記のようにさらにレベルアップさせなければ通用しません。
- お客様の要望にあったカットスタイルに仕上げること
- 作業時間や作業スピードは施設ごとに合わせること
- しつけのされていない犬や噛み犬の扱い方を覚えること
- 持病を抱えている犬の扱い方を覚えること
などなど、新卒や未経験者の場合、プロのトリマーになるための過程については就職先の先輩トリマー達が指導し、成長を手伝います。
特に専門学校を卒業して就職した後の2〜3年間は「見習い」と呼ばれることも当たり前で、自分の技術不足にジレンマを感じたり、給与に不満を抱くことがあったとしても、諦めずにトリマーとして毎日仕事に取り組むことが求められます。
在学中の成績が悪いから、周りの友人と比べるとカットが下手だから・・・と理由で就職活動に不安を抱く必要は全くありません。
りん
苦手な授業をさぼりがちな場合、就職後にバレるかも
トリマーになりたい!そう思ってトリミングの専門学校に進学したものの、すべての授業が楽しいという訳ではありません。
中には苦手なカリキュラムや、嫌い・・・退屈・・・行きたくない・・・と感じるカリキュラムもあるはずです。
もちろん就職活動では、応募先担当者にこれまでの出席状況や成績を提示する必要の無い場合が多く、サボりがちなカリキュラムがあったとしても、その多くはバレずに済むでしょう。
しかし・・・面接時のごまかしは就職後にバレる可能性が高いことは覚えておきましょう。
授業やカリキュラムをサボっていたことが何故バレるの?
トリマーの仕事は立ち仕事ですので、2〜3時間ずっと立ちっぱなし、半日立ったままということも珍しくありません。しかし、日常生活でこれほど長時間立ち続けることはほとんどありませんよね。
この長時間の立ち姿勢を続けることによって引き起こる足の痛みというのは、新卒生が就職して最初に感じる「辛いことランキング」上位に入る事項でもあります。
先輩トリマー
新卒の誰もが経験する立ち仕事特有の憂鬱な悩みは、学生時代の経験によって人それぞれ耐久度が変わります。
なぜなら、専門学校でカットの技術実習を行う場合、基本的に立ち姿勢で数時間作業を行います。これを2年間の在学期間中に何度も経験していれば、自分では気が付かない間にすっかり慣れているということがあるからです。
しかし、カットの技術実習が苦手、または面倒だったりつまらないと思ってサボっていた場合、就職後の立ち仕事に耐えられず根を上げてしまう方が実際に一定数存在します。
面倒だし・・・退屈だし・・・と感じているカリキュラムの多くは、カットの技術のみならず、将来トリマーとして働いた時に経験するであろう様々なことに対応・順応できる学生を育てるために、実は色々と考えられていることを忘れないでくださいね。
りん
りん
無名の専門学校は就職活動に不利って本当?
トリミング専門学生の中には、就職時に下記のような不安を抱えている方がいます。
- 無名の専門学校なので就職に不利なのではないか。
- 規模が小さい専門学校だったから就職できないかも。
- 東京で働きたいけれど、卒業した学校は地方だから就職は厳しいかも。
などなど・・・自分が所属している専門学校の知名度や規模によって就職活動が不利になるのでは?と思っている方は今すぐそんな悩みは捨てましょう。
学校の知名度や規模については就職活動にほとんど影響を与えません。大切なのは学校の知名度や規模ではなく、自分と自分の技術、夢や将来のビジョンをアピールすることです。
そして、地方の小規模な専門学校であっても、学生時代に技術上達を目指し、就職をきっかけに東京へ引っ越しをしたい、一人暮らしをしたいと目標がハッキリしている方の方が、採用担当者は将来への期待を膨らませます。
りん
自分に欠点があるなら、欠点を埋める方法を考えて
今、まさに就職活動の真っ最中という方、そして今まで専門学校の授業をサボりがちだった方も、大切なことは「これからどう動くか」ということです。
在学中の方であれば、卒業までに実施されるすべての授業を熱心に取り組んでみてください。
そして、技術や経験不足を実感しているのであれば、卒業を待たずにトリミングサロンやペットショップでアルバイトを始めるのも良いでしょう。
先輩トリマー
面接において力を入れるべき部分は等身大の自分をアピールし、採用を獲得することです。自己反省や自己嫌悪で止まってはいけません。
りん