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このサイズでもトイ・プードル?トイプードルのサイズをおさらい!

トリミングの受付時に「この子もトイ・プードルなの?」と気になることがありませんか?

トリミングサロンの料金表には「トイ・プードル」と書いてあるものの、トイ・プードルの具体的なサイズまでは明記されていない事が多い。

中にはこの子も?とちょっと気になるビッグサイズの場合もあるでしょう。

りん

今回はますます多様化するプードルのサイズに注目してみました🎵

JKCの定めるトイ・プードルのサイズについて

トイ・プードルのサイズは?と聞かれると、多くのトリマーは体重3㎏以内または5㎏まではOKでは?と体重を基準にサイズを思い浮かべるでしょう。

しかし、現在JKCではプードルのサイズは体高を基準に定めており、ドッグショーの審査基準にも体重の規定はありません。

  1. トイ・プードル 体高:24cm~28cm(理想は25cm)-1cmまで許容。
  2. ミニチュア・プードル 体高:28cm~35cm
  3. ミディアム・プードル 体高:35cm~45cm
  4. スタンダード・プードル 体高:45cm~60cm。+2cmまで許容。

これまで当たり前に覚えていたプードルの体重による区分は、あくまでもペット業界やトリミング業界での「目安」でしかないのです。

プードルにおいて体重による正式な基準は存在しません

以前は各犬種において体重・体高それぞれの定めとなる数値がありました。

しかし、この数値ばかりが重要視されたことで、中には過度に食事を減らして痩せ細った体形にすることで基準値に近づけようとする飼い主やブリーダー、ペット業界関係者が増えたことでこれらの基準値も見直しがされています。

りん

飼い主様との会話の中でもたびたび愛犬の体重が話題に挙がりますが、プードルには体重による区分がないということはトリマーとして正しく覚えておきましょう。

トイ・プードルってどの位のサイズ?

トイ・プードルの体重は3㎏とも5㎏ともいろいろな意見がありますが、体高から算出した目安値は3~4㎏程度となります。

このサイズは下記のように例えられる事があり、思っていた以上に小さい印象を受けます。

  • チワワと同等
  • 身近な物にたとえると女性のハンドバックに入るほどサイズ
  • BOXティッシュの箱に手足が付いたほど
  • A4サイズの用紙に隠れるほど

りん

ぜひ今後、ドッグショーやトリミングコンテストに足を運び「理想的」なトイ・プードルのサイズを見る機会を作ってみてくださいね🎵

自分の中にある「なんとなく」という漠然としたイメージだけでお客様と会話するのではなく「理想」を知っておくこと、見たことがあることはトリミングの仕事を続けるうえでとても大切なことです。

血統書はトイ・プードルでも実際のサイズは違うというケース

トリミングサロンの中にはプードルのトリミング料金は「トイ」サイズで記載し、サイズオーバーの場合は都度追加料金が生じるというスタイルもあるでしょう。

体重3㎏のプードルと体重8㎏を超えるプードルでは、作業時間がまるで違ってしまうのですから、追加料金が生じることは当然であるとトリマーの立場では考えます。

しかし、お客様が必ずしも同じ意見であり、スムーズに納得してもらえるとは限りません。

お客様の中にはたとえ体重が8㎏ある場合でも「トイ」ですと主張される方もいます。ペットショップで「トイ・プードル」だと言われて購入した。またはトイ・プードルと記載された血統書もあるという主張をしてくることも。

それではなぜこのような事態が起きてしまうのでしょうか?

りん

体重が8㎏もあるプードルが必ずしも肥満犬ばかりではありません。プードルは犬種の特性で少食〜偏食なタイプが多く、肥満になりにくいタイプです。つまり8㎏の体形はほぼ骨格に由来しているということになります。

実はこれ、原因は「血統証申請のタイミング」が大きく関係しています。JKCで血統証を発行する場合、子犬が誕生した当日から申請手続きが可能です。

POINT
子犬が誕生し「性別・毛色・兄弟の頭数」が明確になった時点で申請書を作成し、血統証発行手続きを始めることができます。この時点ではまだ成長後のサイズは予測できませんから、プードルの場合は「親犬」の血統証を元に手続きが進められることになります。

親犬は父母共にトイ・プードルであれば、誕生した子犬も「トイ・プードル」として血統証が発行されます。

注意
しかし、その後の成長を経て実際には5㎏〜8㎏と大柄になることも、生き物ですからあり得るということです。

血統証はあくまでも「血統」を証明するものであって、成長後のサイズを確約する書面ではなく、たとえ血統上は「トイ」であっても必ずしも3㎏前後の体重に収まるわけではないのです。

サイズオーバーのトイ・プードルへの対応法は?

お客様からは様々な意見も寄せられますが、トリマーの立場でできることは下記の通りです。

  1. 実際のトリミング料金を受付時に提示すること
  2. 料金に納得していただいたうえで受付、トリミングを行うこと
  3. 全トリマーで情報を共有し、今後も同価格で対応をすること

体重が何㎏であっても、プードルにカットが欠かせないことに変わりはありませんから、お互いが納得し、サービスを提供できるようトリマーは正しい知識を持ち、丁寧な接客を心掛けましょう。

トイ・プードルは巨大化している?それとも極小化?

ドッグショーに登場する「基準値」に近いトイ・プードルを実際に見てみると、ペットとして飼われているトイ・プードル達がいかに大柄か驚くことになります。

今や自称トイ・プードルが増え、体重5㎏超えも珍しくありませんから当然です。トリミングサロン側もこの現状を受け、以前と比べてトイ・プードル料金の適用範囲を広げ、体重5㎏程度であればトイとして、追加料金無しという対応が定着しているのではないでしょうか。

しかし、トイ・プードルは巨大化しつつある!と思う反面で「ティーカップ・プードル」という存在も気になります。

これらプードルのサイズに関する事項の背景には、プードル人気にまつわる2つの理由が関係しています。

トイ・プードルの大柄化が進む背景には・・・

本来のトイ・プードルの基準値に近いサイズまたは骨格では、出産の際のリスクが大きいうえ、一度に1〜2頭の出産が限界です。

しかし、トイ・プードルはここ10年以上人気犬種ランキング1位を守り続ける人気犬種でもあります。つまり、ブリーダーの立場ではできる限り多くの子犬を出産して欲しいと考えます。

そのため、安産でよりたくさんの子犬を出産できるように、大柄なプードルを親犬に選ぶ事が多々あります。生まれた子犬の多くは自然の摂理で親犬より大柄に成長するので、気が付けば8㎏〜10㎏と大柄なトイ・プードルが世の中に出回り始めるのです。

ティーカップ・プードルに感じる不安とは?

実は「ティーカップ・プードル」は、JKCでも世界各国の血統証発行団体でも、正式に認定されたサイズ基準ではありません。この呼び名はあくまでも「ニックネーム」または「通称」です。

サイズ規定がありませんから、ティーカップ・プードルと呼ぶことに制限や禁止条件もありません。

お客様の中にはティーカップ・プードルだからという理由で100万円を越える高額で購入されている方もいるでしょう。しかし、血統証にはティーカップ・プードルという記載はありません。

りん

人気犬種のブームが起こると、より希少な存在、より目立つ存在を求める声が増えるのは仕方がないことですが、極度に小柄なことは好ましくないことであるとトリマーは理解をしておきましょう。

サイズオーバー時の対応は先輩やオーナーに確認を

プードルのトリミング料金の設定や、追加料金の有無はそれぞれのトリミングサロンによって考え方が異なり、お客様毎に異なる料金を適用することも多々あります。

判断に迷う場合や疑問に感じる点は、遠慮なく先輩トリマーやオーナーに質問をして、理由を事前に把握しておくとスムーズな接客ができて安心です🎵