年末年始などの繁忙期中、普段のトリミングやペットホテルの料金に割増料金を設けるお店も多いと思います。
料金の値上げを考える場合は、自分の勤めるトリミングサロンやペットサロンの料金設定に関する仕組みをきちんと把握しておくことが大前提であり、いかなる事情であってもお客様には事前に必ず説明し、利用料金を正確にお伝えすることが最重要事項となります。
りん
目次
料金を割増する際には必ず丁寧な説明を
何かと出費がかさむ年末年始などの繁忙期、お客様は数百円程度の少ない割増でもナーバスになりがちです。
もしも料金を割増することがあったら、下記の事項を忘れずお客様に説明しましょう。
- 料金が割増になる期間・時期はいつなのか?
- いくら割増になるのか?
- お客様が支払う合計額はいくらか?
特に多頭飼いの場合、わずかな割増でも合計で計算すると意外に高額になる場合もあり得ます。
また、お客様の中には料金が割増される期間を避けて利用したいという方もおりますので、割増料金を設定する前には必ず事前の説明が欠かせません。
そもそもトリミング料金の割増はなぜ発生するの?
お客様に対して年末年始や繁忙期だからという理由で「料金を上げました」と言うのはなんだか申し訳ない・・・お客様にお伝えしにくい・・・と感じる新人トリマーさんも多いと思います。
そのような場合は、そもそも割増料金がなぜ発生するのか?を知っておくと少なからず気持ちが軽くなるでしょう。
トリミングサロンやペットサロンが割増料金を設定する理由は主に下記が挙げられます。
- 予約が短期間に集中することを避けるため
- 早朝出勤や残業などトリマーの人件費がかさむため
- 繁忙期に頑張ったトリマーへのボーナスに充当するため
例えば、どこのお店でもトリミングは年末年始や大型連休の数日間に予約が集中しがちです。しかし割増料金を設定することで、割増料金が適用される期間を避けてトリミングを利用しようと考えるお客様が必ず一定数存在します。
また、割増料金の設定で予約が一点集中することを避けることができると考えた場合、予約の分散に繋がり、トリマーの負担も軽減されるでしょう。
りん
これらマイナスになった人件費や経費を賄うために、割増料金を設定することはとても効果的です。
【利益を重視したい】という理由で安易に割増料金を設定している訳では決してないので、お客様には丁寧に説明をして納得していただきましょう。
意外に多い!割増料金の請求漏れ
年末年始など繁忙期の慌ただしい接客の中では、つい割増料金を忘れて普段のトリミング料金のままで精算をしてしまうことも多いにあります。
しかし、このような請求ミスについては金額の大小に関わらず誤解を招く場合があるのでくれぐれも注意しましょう。
また、割増料金の請求忘れは店舗側のミスですから、後日割増分だけを追加で請求するのは絶対にNGです。当たり前ですが相手に不快感を与えてしまいます。
りん
毛玉・もつれ・噛み犬の割増も事前説明を!
通常の時期、ペットサロンやトリミングサロンは基本的に常連のお客様が来店されます。しかしGWや年末年始などの繁忙期になると、半年〜数か月ぶりにトリミングで来店される方、新規でお店を利用する方の割合が増えます。
特に長期間トリミングに来なかったペットは毛玉・もつれ・抜け毛のオンパレードですので、通常のトリミング料金とは別の追加料金が生じることは珍しくありません。
繁忙期と呼ばれる時期はどこの家庭でも出費がかさむものなので、お客様も予定していた以上の高額な請求に戸惑ったり、普段よりもクレームに繋がりやすくなります。
りん
追加料金を避けるためにはトリマー側からの提案が効果的
毛玉やもつれが目立つ場合は、バリカンを使用して短時間で済ませる方法、短くカットする方法があることをトリマーの方から提案しましょう。
仮に【追加料金が高いから嫌】という理由でお客様がトリミングを断って帰ってしまった場合、ペットはこの先も不快で不衛生な状態のままで暮らすことになります。
りん
お客様とペットの双方が満足して帰れるように、お客様の気持ちをしっかり汲み取り、丁寧な言葉使いと気遣いで自分にできる最善策を探してみましょう。
割増料金分のクーポンやオプションが閑散期に大活躍!?
繁忙期の割増料金設定期間中は翌月〜翌々月に利用できるクーポン券やオプションチケットを配布すると後々助かります。
年末年始などの繁忙期は想像を絶するほどの忙しさが続きますが、この時期を乗り越えると次第に予約が落ち着き、今度は閑散期を迎えます。閑散期になると今度は売り上げが爆下げで困った・・・なんてことも。
しかし割増期間中に配布した限定クーポンがあれば、そのクーポンを使うためにお客様が来店してくれることを見込めます。閑散期の対策を何もしないよりは売り上げの減少を抑えることができるでしょう。
りん