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毛玉追加料金の相場は500円!費用と時間のバランスを意識しよう

トリミングサロンの料金設定には大抵の場合「基本料金」という表示や、毛玉やもつれの状態によって追加料金が生じる旨の記載があります。

すでにトリミングサロンの利用経験がある飼い主様であれば、もちろんご理解いただいている仕組みですが、実はこの「追加料金」の相場は500円が暗黙の了解になっていることを知っていますか?

りん

自身がトリミングを担当するときは、この500円を意識して時間と仕事量のバランスをしっかりと見極めていきましょう🎵

飼い主様とトリマーでは「ブラッシング」の意味が異なる

トリミングサロンではトリミングの基本料金以外に、毛玉等が理由で追加料金の請求が生じる場合があります。

しかしこの請求はトリミング終了後、お会計の際に伝えられることが多く、飼い主様の中には不快感を示したり、請求額についてクレームを口にされる方もいます。

注意
このような場面でトリマーはつい「自宅でのブラッシングをお願いします」「毛玉が多かったので」と口にしますが、この言葉がさらに飼い主様の不快感を助長する場合もあるので注意しましょう。

それではどうして飼い主様とトリマーの間でこのような悪循環が起こるのでしょうか?トリマーとしては日頃から「脇」「内股」「後肢」など、日常生活で摩擦が多く、毛玉ができやすい箇所をしっかりとブラッシングしてほしいと考えていますよね。

しかし飼い主様の多くはブラッシングと聞くと、耳の飾り毛や背中部分で十分と考えていることが多いのです。

特に脇や内股はスリッカーやブラシが届きにくいうえに、愛犬も嫌がるため、なかなか自宅で十分なケアをするのは難しいものです。

りん

今後の追加料金発生の予防策として、飼い主様にブラッシングを提案する際は、ブラッシングをして欲しい箇所やブラッシングの方法、ブラッシングにあると便利な商品情報などを、具体的かつ丁寧にお伝えましょう🎵

毛玉追加料金の相場は500円!作業時間の目安は?

多くのトリミングサロンでは、毛玉やもつれ・抜け毛が過度に多く、処理するために作業時間が大幅に延びてしまう場合、追加料金の請求が生じます。

どの程度の追加金額が生じるかは実際にトリミング作業を進めてみないと、毛玉やもつれの程度、所要時間の判断が難しく、受付時にお伝え出来ないことが実情です。

しかし大抵の場合、500円ほどが追加料金の相場で、どんなに毛玉が酷いからといって2000円〜3000円と追加料金が生じることは少ないのではないでしょうか。

この相場を知っておくと、今後自身がトリミングを担当するときに、毛玉やもつれの処理にどの程度の時間を割くことができるのかが見えてくるでしょう。

りん

具体的には、追加料金の500円という金額を自分の時給にあてはめてみましょう。単純計算でも30分相当の時給に相当しますよね。

つまり作業にかける時間は30分以内が目安です。もしも毛玉の処理に30分以上時間を割いてしまうと、せっかくトリミングを行っても赤字に終わってしまうでしょう。

もちろん、実際の時給は単純にトリミングの売り上げ全てを充当できる訳ではなく、様々な経費を差し引いて計算されているので、毛玉やもつれの作業に掛けることができる時間は15~20分ほどが目安となります。

当初の予定では2時間で終えるくらいの作業量であれば、500円の追加料金をいだいた場合でも2時間20分を目安に終えられるとベストということです。

目安料金・時間内で作業を終えるためには?知っておきたい裏技を伝授

毛玉やもつれがひどい犬猫は、日ごろからブラッシングに慣れておらず、トリミングテーブルの上でじっとしていることはおろか、スリッカーの感触も苦手な子が多いです。

中にはほんの少し皮膚が引っ張られるだけで威嚇や噛みつく仕草を見せるなんてことも。

しかし、どんな状態であっても一旦受け付けてしまった以上は、責任をもってトリミングを済ませなければなりません。

ではどうすれば短時間に毛玉やもつれを処理することができるのでしょうか?具体的な方法は下記の通りです。

  1. ブラッシングスプレーで毛玉やもつれを湿らせる
  2. 希釈したリンスを毛玉やもつれに吹きかけブラッシングをする

上記の方法は「部分的に毛玉やもつれがある場合」と「毛玉が大きく周囲の被毛を巻き込んでしまっている場合」に効果的です。

POINT
リンスを希釈したスプレーを吹きかけると被毛のクシ通りが滑らかになります。その後、シャンプーをするのでリンスが被毛に残る心配はありません。ただ、トリミングテーブルの掃除に手間がかかるので、場合によってはドッグバス内での使用がおススメです。そしてブラッシングスプレーに関しては、値段はかさみますが使用後は洗い流しが必要ないうえに、トリミングテーブルなどのべたつきもなく、すぐに次の作業に移ることができます。

りん

どちらの方法も、被毛を湿らせることで毛玉やもつれを軟化させる手法です🎵

そして最後に、毛玉やもつれをとる時は決して水道水やシャンプーの希釈液の使用はしないように注意しましょう。

注意
水道水を使用して湿らせると、毛玉はますます凝縮してフェルト状に固まってしまうのでご注意を❗️

追加料金発生が明らかな場合は受付時に事前説明を

トリマーの立場から考えると、毛玉やもつれの除去においては作業時間がかさみ、トリミングの手間暇が増大しているのですから追加料金発生も当然のことと考える方が多いでしょう。

しかし、飼い主様の立場から考えた時、料金表に記載された金額にプラスして、例えわずかでも追加料金が生じるということは不快なことでもあります。

りん

もし初めてご利用の飼い主様であった場合、尚更トリミングサロンへの不信感を募らせてしまい、次回の来店には繋がらなくなってしまうことも💦

このように、お互いの考え方の相違を解消するためにも、受付の時点で必ず下記の事項を実施しましょう。

  1. 犬猫の全身に触れ、被毛の状態を確認する
  2. 毛玉がある場合、飼い主様にどの程度の毛玉があるかその場で確認してもらう
  3. 毛玉の処理にどの程度追加の作業時間が生じるか伝える
  4. 作業時間増加に伴いトリミング料金の追加が生じる旨を事前に伝える

などなど、飼い主様の中には愛犬の毛玉に気が付いていない方も大勢います。事前に毛玉の程度や追加料金を知っていれば、飼い主様も心構えができるので会計時に揉めることは少なくなります。

「受付業務」はただ犬猫を受け取るだけの時間ではなく、お互いが納得して仕事を依頼し、引き受けるための大切な時間です。

もしも毛玉の程度や所要時間・追加料金の算出など、自身では判断が難しい時は先輩トリマーに声をかけて接客に加わってもらいましょう。

毛玉・もつれをリセットするのに「サマーカット」も効果的

毛玉のために追加料金を支払うのはチョット・・・という飼い主様や、老犬なので可能な限り短時間でトリミングを終えたい場合、自宅でのブラッシングやお手入れが不可能で毛玉の予防は難しいといった場合などは、思い切ってサマーカットを提案してみましょう。

サマーカットなら1mmのバリカンで全身をカットできるので、毛玉やもつれをほどくことなく切り進めることが可能です。

りん

この方法ならトリマーの作業時間が大幅に延びることもないので、追加料金を請求せずに済ませることができますね。

そして毛玉になってしまった箇所については、どんなに丁寧にブラシを扱っても切れ毛ができてしまい、飼い主様が期待するような艶のある手触りの良い被毛には戻せません。

お互いが負担やストレス・不快感を抱かずにトリミングサロンを利用できるよう、これからは受付時のヒアリング、提案を今より丁寧に行うことで、今後の接客がスムーズに進むようになることでしょう🎵