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自分専用モデル犬!トリマーならプードルを飼うべき?

トリマーとして働く人々のスタイルとして「仕事はトリマー!愛犬はプードル!」という組み合わせはもはや定番ですよね。

自分専用のモデル犬が居てくれれば、いつでもカットの練習ができるうえに、初めてのカットスタイルやカラーリングなど、興味のあることにどんどん挑戦できます。

りん

これから犬を飼いたいと思っているトリマーの方、トリマーになるなら犬を飼うべき?と悩んでいる方へ、今回は自分専用モデル犬について考えてみましょう🎵

モデル犬の存在は理想的!でもトリマーの必須条件ではありません

トリミングの世界でもSNSやメディアの影響を受け、都度話題や流行のカットスタイルが生まれます。

プードルなら一時期大流行した「テディベアカット」は今や定番となり、ここ数年は「アフロヘア」や「子羊ヘア」が注目を集めています。

新しいカットや話題のカットはお客様から多くのリクエストがあるため、トリミングサロン側からもアピールしていきたい事項です。

でも・・・初挑戦のカットがお客様の愛犬となると、プレッシャーも相当なものです。もちろん、自分なりのコツをつかむまでには失敗をしてしまうこともあるでしょう。

こんな時は、自分専用のカットモデルになってくれる愛犬がいてくれたら・・・と当然思ってしまうものです。

既に愛犬と暮らしているトリマーの中には、定番のプードルはもちろんのこと、シュナウザーやシーズー、MIXを愛犬とするトリマーも大勢います。

でも・・・トリマーだからといって、カット犬種を飼うことは必須条件ではありません。最近はペット飼育経験がないトリマーも大勢います。

ペットとの出会いはメリットデメリットで考えるものではなく「縁」です。

もしもペットを迎えようと考えているならば、カット犬種かそうでないかなんて考えず、運命を感じた子を迎えてくださいね。

りん

そしてモデル犬を飼わない、飼えないからといってネカティブな気持ちを抱く必要は全くありません。

プードルってどんな犬?子犬を迎える前に知っておいて欲しいこと

これからどんどんスキルアップをしていきたい、愛犬のプードルと二人三脚で頑張っていきたいと強く思った時、生体販売を行う店舗でトリマーとして働く中で、店頭の子犬に一目ぼれしたことがきっかけで家族に迎えるということもあるでしょう。

でも、プードルを家族として迎える前にぜひ知っておいて欲しいことがあります。それは「モデル犬」としてではなく「犬」としてのプードルの特性です。

  1. 生後3カ月までは少食で、一日に5~8回の食事が必要
  2. 成長後も食へのこだわりが強く、少食、偏食は当たり前
  3. 運動量が多く、運動不足はストレスや問題行動の原因になる
  4. 加齢とともに眼病の発症率が高くなり、視力を失うことがある
  5. 他犬種に比べ長寿で、18歳以上になることがある
  6. 高齢になると介護や寝たきりになることがある
  7. 長寿だからこそ痴呆症を発症することがある

などなど、プードルには上記のような特徴・特性があります。どんな犬種でもそうですが、犬を飼うということは思っている以上にハードであることを認識しておきましょう。

トリマーの仕事と並行して、子犬の世話や愛犬に十分な運動をさせる時間を確保できますか?

りん

また、家族の協力を前提とする場合でも、10年〜20年後も同じように協力を得られるのかも大切な点です。

そして・・・子犬を家族として迎えた場合、愛犬が寿命を迎えるのは18年後ということも考えてみてください。

この間に転職をしたり、引っ越しをしたり、結婚や育児にと忙しくなるかもしれません。どのような状況でも責任を持って生涯面倒を見ることを確約できますか?

ペットを扱う仕事だからこそ、愛犬、そしてモデル犬という存在の将来についてしっかりと考えてみましょう。

プードルのカットモデル犬デビューは1歳以降!期待通りの毛量や毛質にならないことも

愛犬のプードルに様々なアレンジテクニックを施し、SNSにアップするトリマーの姿に憧れを感じたり、自分もそうあるべきと悩んだり・・・一緒に働く同僚トリマーであれば焦りを感じることも少なくありません。

だからといって焦ってプードルの子犬を迎えたりしないように。

プードルの子犬は生後8~12か月で身体的な成長が終わり、その後被毛がしっかりと生え揃っていきます。

POINT
生後12か月未満では、まだ被毛にハリやコシが無く、柔らかく、毛量も十分ではありません。

パピー向けのカット練習や子犬の扱い方の練習にはなりますが、話題のヘアアレンジを練習するにはまだ早いでしょう。

場合によっては、生後12か月を迎えたものの、毛量が少ない、被毛のカールが弱くてストレートヘアに近い、被毛が柔らかすぎてブローをしても立ち上がってくれないということもあります。

焦ってプードルの子犬を家族に迎えたものの、期待通りにいかないこともあることを、しっかりと事前に認識しておきましょう。

里親として成犬のプードルを迎えるという選択を

プードルは毎回人気犬種ランキングTOP3に入るほどの人気犬種で、ペットショップでの販売価格は30~50万円と高額です。

自分専用のモデル犬、トリミングの仕事を一緒に頑張るパートナーとしてプードルを家族に迎えたいなら「里親」という選択肢もぜひ考えてみましょう。

POINT
里親を希望する場合は、動物保護団体はもちろんのこと、ネット上にもたくさんのプードル関連の情報が掲載されています。トリミング専門学校やブリーダーも定期的に里親募集を行っていますのでぜひ見てください。

また里親の場合、ほとんどの犬が既に成犬になっていますから、体のサイズ・毛質・毛量・顔だちなどを予め把握することもできます。

子犬時代の頻繁な食事は必要なく、トイレのしつけが既に入っていることもあったりと、忙しい仕事と並行しながら愛犬のお世話ができるでしょう。

注意
あまり手が掛からないからと言って愛犬を独りにする時間を多くしないようにしてください。保護犬引き取りや里親の場合、愛情が不足していたり極度に寂しがり屋だったする場合もあります。仕事が忙しくて散歩にいけない、構えない、1日に何時間も独りにさせてしまう場合は犬を飼うべきではないということをまずは認識しておきましょう。

ドッグショーやコンテストを目指したいならハイレベルなプードルを

「ドッグショーへの参加」「トリミングコンテストで入賞」「海外のコンテストに挑戦したい」などの夢を抱いているトリマーの方は少なくないはず。

これらショーやコンテストに出たいという夢のために、パートナーとしてプードルを迎えたい!という方は、ペットショップなどで子犬を購入したりせずに、実績のあるブリーダーやショートリマーからの紹介などを検討しましょう。

POINT
ペットショップに並ぶ子犬はあくまでもペットとして暮らすレベル子犬です。骨格・体形・毛量・毛質はドッグショーで活躍するレベルのプードルに遠く及びません。

将来の目標がしっかりと決まっているのなら、一緒に同じ夢を目指すことの出来るレベルの愛犬が必要です。

まずはドッグショー経験のあるトリマーなどに相談をし、どのようにモデル犬を選ぶか、どこから迎えたらいいのかを相談してみましょう。

場合によっては、子犬ではなく、すでにトリミング慣れしている成犬を紹介してもらえることもあります。

りん

成犬であれば、すぐにでもトリミング練習を始めることができるので、夢への挑戦がより現実味を帯びてくるでしょう。

飼いたい・・・でも飼えない場合も問題ありません。工夫しながら問題解決を

自宅がペットNGだから、一人暮らしだから、しつけができないから、犬を飼うには経済的に不安だからなど・・・犬を飼いたいけれど、飼えないと悩んではいませんか?

トリマーとして頑張る中で壁を感じた時は、自分以外にも同じ悩みを抱えているトリマーが大勢いることを励みに乗り越えていきましょう。

モデル犬は必ずしも自分の愛犬、自分専用である必要はありません。

りん

トリミングサロンの常連の方やイベントなどで募集をしたり、トリミングサロン側から条件のあう犬の飼い主さんに声をかけたりという方法もあります。

これなら、予約の空き時間を使ってカット練習をすることができますね。

カットモデルに協力してもらう際は、お礼に料金を割り引くなどの工夫をすれば、お互いが良好な関係を続けることができます。

愛犬としてカットモデルとして犬を飼うかどうかは、安易に決めずに同僚や先輩トリマーにも相談をしながらゆっくり考えてみましょう。

ペットを飼うときは生涯責任を持ってください

自分専用のカットモデルとして犬を飼う選択肢はトリマーという職業柄当たり前の感覚です。

しかし犬や動物を飼うというのはとても大変なことです。

しつけに知識が無かったり、家を空ける時間が長く犬が常に独りになる、散歩に行く時間がない、遊んだり構ったりする時間がない、お金がない、引越しが多いなどの環境である場合はそもそも犬を飼うべきではありません。

  1. 10数年、愛犬が亡くなるまで生涯愛す
  2. どんな時でも手放さない
  3. ペットを独りにしない
  4. しっかり他犬との交流をさせられる
  5. 散歩に行く時間を確保する
  6. ちょっとした病気でも必ず動物病院に連れて行く
  7. 大きな病気で手術が必要になっても費用を支払うお金を用意できる

上記を約束できる場合にのみ、ぜひ迎えて欲しいと思います。

あなたと愛犬が、トリマーとしての夢を叶えられることをトリミートは全力で応援しています🎵