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トリマー必須アイテム!毎日使う道具のメンテナンスはできていますか?

この記事を見ているトリマーみなさん、突然ですがハサミやバリカン、スタンドドライヤーなど、仕事に欠かせない道具類の定期的なメンテナンスはできていますか?

一日の仕事が終わるともう疲れ切ってしまって、気がつけば何か月も道具のメンテナンスをしていないという方も多いのではないでしょうか?

りん

年末年始の繁忙期を迎える前のこの時期に、毎日使う道具一式すべての総点検を済ませておきましょう❗️

意外に忘れがち!バリカン替え刃のメンテナンス

毎日絶対に使うバリカンのメンテンナンスは意外に忘れがちです。”使用後はブラシで隙間に入り込んだ毛を払うだけ!”という方も多いのではないでしょうか?

バリカンには短く切れた毛だけでなく、犬の皮脂や被毛についた汚れがびっしりとついています。この汚れを放置してしまうと、次第に刃の切れ味が悪くなり、バリカン本来の機能を発揮できず、トリミングの出来栄えも悪くなります。

POINT
バリカンの刃は職人の手作業で大変繊細な切れ味に仕上げられています。この刃が汚れていたり、切った毛が絡まっていることで駆動が悪くなると、使用中に被毛を巻き込んでしまったり、切れ味が悪く何度も繰り返し同じ場所にバリカンを入れることになります。

バリカンは使用時間が長引けば長引くほど刃は熱を帯び、犬にも負担がかかります。

犬にとってバリカンの音や振動、刃から伝わる熱は想像以上に不快な状態です。犬にできる限り負担をかけず、短時間でスムーズにバリカン作業を終えるには、バリカン本来の切れ味を常に保つことが欠かせません❗️

現役トリマー

そのためにもバリカンは定期的に分解し、内部まで丁寧にゴミを拭き取っておきましょう。

バリカンの刃もハサミ同様に研ぐことができるので、長期間使用していない刃や毎日必ず使うサイズの刃は年末の繁忙期を前に研ぎに出しておくと安心です。

宅急便でもOK!ハサミのメンテナンス方法について

ハサミを研ぎに出したいけれど、どこに出せばいいの?と悩んだことはありませんか?

近所に依頼先が無いからとメンテナンスを諦めていたり、気がつけば何年も研ぐことなく使い続けているという方も多いでしょう。

実はハサミの研ぎは宅急便で依頼することができます。

国内のハサミメーカーでは販売後のメンテナンスを引き受けていたり、トリミング用品を扱う問屋では研ぎ専門の職人と提携し、ハサミの研ぎを全国から受け付けています。

宅急便のやり取りなら、全国どこからでも依頼できるうえに、普段の使用感で気になることや今後の買い替えについての相談も気軽にできます。

ただ、人気のある研ぎ職人に依頼する場合、時期によっては依頼が立て込み、仕上がりまでに時間がかかる場合もあるので注意しましょう。

POINT
もし代替のハサミが無い、研ぎに出している間使用するハサミが無いという場合は、取引先問屋やメーカーに相談をしてみましょう。近隣のハサミ研ぎ職人や依頼先を紹介してもらえることも。

ハサミの不具合は毎日使っていると、つい慣れてしまい自分では気がつかないこともあります。しかし、ハサミは想像以上に繊細な道具ですから、こまめなメンテンナンスを心掛け、常に最良の状態で使用しましょう。

火災の原因になることも!ドライヤーのフィルター掃除は大事!

抜け毛が原因で発火!?

まさかと思うような事故が実は全国で多発しています。幸いにも大きな火災にはなっていないものの、トリミング中に発火して驚いたというケースが後を絶ちません。

実はこのような火災の原因の多くは電化製品に付着した抜け毛です。その中でも特に多い原因のひとつがドライヤーのフィルター部分に入り込んだ細かな抜け毛です。

注意
ドライヤーには抜け毛や埃をモーター部に吸い込まないようフィルターがついていますが、このフィルター部分の掃除を怠ってしまうと、積もり積もった細かな抜け毛が加熱され、発火することがあります。

特にハンドドライヤーは本来人間用に設計されているので、カットした犬の細かな抜け毛が内部に入り込むことを想定していません。

万が一、トリミング中に発火が起これば犬も驚きパニックを起こしたり、思わぬ怪我につながります。

POINT
日ごろからドライヤーのフィルター部分に入り込んだ抜け毛や埃は掃除機で吸い取り、分解可能な製品の場合は内部までしっかりと掃除を済ませておきましょう。

りん

もしも使用中にドライヤーから発火があった場合は、使用を取りやめ修理、買い替えをしましょう❗️消火後もモーター内部は熱を帯び、危険な状態にあります。再度使用することで発火や故障の危険が高いので、安易な使用は控えてください。

転倒は怪我の元!スタンドドライヤーのキャスター点検

トリミングに欠かせないスタンドドライヤーのキャスター部分は毎日掃除をしていますか?

床を縦横無尽に移動している間にスタンドドライヤーのキャスターにはたくさんの抜け毛が絡まりついています。

もちろん製造メーカーはこのような状況を想定し、多少の抜け毛の絡まりがあってもスムーズに稼働してくれるキャスターを取り付けています。

注意
かといってまるで掃除が不要ということではありません。トリミングの最中に突然キャスターの動きが悪くなり、移動させようとした瞬間にスタンドドライヤーが転倒することがあります。この時、もしも犬やトリミングテーブルにぶつかることがあれば、思いもよらぬ事故につながります。

スタンドドライヤーのキャスター部分に絡まりついた抜け毛はピンセットやカンシで綺麗に取り除いておきましょう。

取り除いた後もキャスターの動きが悪い場合は、製造メーカーや問屋に問い合わせ、キャスター部分のみの購入を検討してみましょう。キャスター部分だけなら数千円で購入ができますよ。

現役トリマー

りん

長年使用しているとキャスター内部の部品にサビや摩耗が発生し、稼働が悪くなることもあります。毎日欠かさずに使用する道具だからこそ、わずかな不具合も見逃さないよう心がけておきましょう♫

繁忙期はフル稼働!給排水・洗濯機・掃除機も総点検を!

気がつけば今年も年末の繁忙期が近づいてきました。

年末年始を安全に、そしてスムーズに乗り越えるためには、数か月前から計画的に点検やメンテナンスを済ませておくことが必要不可欠です。

ちなみに年末年始に多いトリミングサロンの主なトラブルは・・・

  1. 給排水のつまり
  2. 洗濯機の故障
  3. 給湯器の不具合
  4. 掃除機の故障、目詰まり

などなど、年末年始になり使用量や使用時間が延びることで、壊れたら困る物の故障やトラブルが相次ぎます。

どれも毎日のトリミングに欠かせない道具ばかりですが、修理には専門業者の依頼が必要になり、場合によっては修理に数週間かかることもあるでしょう。

日ごろの仕事の中で、ちょっと変?調子が悪い?異臭がする?パワーが落ちた?など些細なことでも気になる場合は早めに点検を依頼しましょう。

現役トリマー

すぐに故障と診断されない場合でも、万が一に備え年末年始の緊急連絡先や修理依頼先の連絡先を事前に調べておけば安心感も違います。

りん

道具のメンテナンスは故障するまでつい先送りにしがちですが、トリミングは道具が無ければ成り立たない仕事だということを改めて意識をし、日頃のお手入れを疎かにしないようにしましょう🎵