ここ最近、新卒トリマーや就活トリマー から就職活動やインターン先を選ぶ際に「私服勤務OK」のトリミングサロンが気になるという声をよく耳にします。
私服勤務なら自分のオシャレを楽しめる、自分らしく働ける、動きやすいスタイルで働けるので魅力的ですよね。
りん
目次
私服勤務OKのトリミングサロンは個性派で技術レベルがハイセンスな傾向に
これまでのトリミングサロンでは「仕事中の様子をお客様には見せない」というスタイルが主流でした。
その理由の中にはシャンプー中に暴れる犬がいたり、床にカット後の被毛が散らばっていたりと必ずしも「美しい」といえる環境では無かったからです。
しかしここ最近、飼い主様に施術中の姿を見せないことがトリマーへの「不安」や「疑い」に繋がるとされ、ガラス張りや見学OKのトリミングサロンが増えています。
トリミングルームがガラス張りで中が見られるようになると、トリマー自身の緊張感も保たれ、犬の扱いがより丁寧になります。滅多に表には出ませんが、業界の中に一定数いるペットに暴力を振るったり、ペットを雑に扱うトリマーさんには効果的かもしれません。
そのような中で、トリマー全員が同じ制服を着るというスタイルから、より個性のアピールにつながるようにと私服勤務や髪色自由というトリミングサロンが増えてきています。
りん
私服勤務ならではの悩み事も
私服勤務と聞くと一見「嬉しい!楽しい!やったー!」といったポジティブな意見が多いようにも思えますが、実は必ずしもトリマーの大半が賛成派というわけでも無いようです。
私服勤務で多いお悩みでは下記が挙げられます。
- 私服の購入代が意外とかさむ
- 私服のコーディネートに悩む
- 仕事中に着用するので汚れや匂いが付いてしまう
- 抜け毛の付着は避けられない
- 仕事終了後に着替えが必須
特に新人トリマーの場合、給与額も見習い扱いで十分とはいえない金額ですから、その中から勤務用の私服を購入するのは結構な負担となります。
もちろん購入する私服も動きやすさや安全性重視で選びますから、装飾やデザインにも制限が掛かります。さらにお客様の印象も多少は考えるべきとなると、実は制約が多く、自分の好み優先で服を選ぶことができないことも。
りん
ユニフォームでは意外に名前を憶えてもらえない?
実はユニフォーム勤務のトリマーからは「お客様に名前を憶えてもらえない」「印象が薄いように感じる」という声が挙がっています。
同じ服装で同じような年齢、同じような髪形で働くトリマーの姿はお客様からは同一または大変よく似ていると思われ、名前までは印象に残りにくいようです。
この悩みはユニフォーム勤務ならではで、トリミングサロンに限らずよくあるお悩みの一つです。
もちろんこの点ではトリマーも同じようにしていきたいところですが、人と違ってトリミングでは全身に水しぶきを浴びたり、噛みつかれて服が破れる、抱っこの際に爪が引っかかって穴が開くということもありますからなかなか難しい課題です。
ユニフォーム勤務のメリットとは?
ユニフォーム勤務のメリットは何といっても服に掛けるお金の負担が無くて済むという点ですね。
ユニフォームはトリミングサロンから支給されるうえ、もし破れたり、汚れた場合でも新しいユニフォームに交換できます。また、仕事内容を想定して丈夫な素材でできているので、洗濯機で何度も洗え、細かな気遣いも必要ありません。
時にはスタイリッシュさがない、地味で動きにくいという不満を感じることもありますが、トリミングという仕事柄ユニフォームはありがたい存在といえるでしょう。
新人時代はユニフォーム派!技術上達後は私服派!が主流
様々な年代のトリマーの働き方を見てみると、独立開業されている方やベテラン・カリスマと呼ばれるスキルを持つトリマーは大半が私服でトリミングをされています。
トリミング技術が上達することで、犬をスマートに扱えるようになり、シャンプー中に水しぶきを浴びたり、犬に洋服を破られたりということも減りますから、私服で勤務をしても問題ない!ということでしょう。
これからトリマーとして仕事を始める上では、新人時代や見習い期間中はまずはユニフォームのあるトリミングサロン勤務がおすすめです。
新人期間中は、トリミングはもちろんのこと店内の清掃など、汚れやすいたくさんの業務を行います。どんな場面でもためらうことなく、進んで仕事をこなすためにはユニフォームは心強い味方です。
今後経験を積み、仕事に余裕が感じられるようになった後の転職や独立開業時には、自分の個性や好み・技術を存分にアピールできる私服勤務を考えて、楽しみながらの仕事をしていきましょう。
トリマーの働き方はますます選択肢が増えています。毎日トリミングをこなすことで、気が付かない間に技術レベルも向上しています。
りん
トリマーのネイルアートは賛否両論!先輩トリマーの意見も参考に
実はトリマーのネイルアートやマニュキュアには賛否両論があります。装飾のないものならOK!というトリミングサロンもあれば、一切NGというトリミングサロンもあります。
もちろん、ベテラントリマーの中には豪華な装飾のあるネイルアートを施した状態でトリミングをされている方もいます。
ネイルアートはトリマー同士でも様々な意見や考えがあるので私服OKのトリミングサロンやユニフォーム勤務のトリミングサロン、どちらの場合でも就業規則や先輩トリマーの意見を参考にすべきかもしれません。
たとえ同じトリミングサロンで働くトリマー同士でも、ベテラントリマーと新人トリマーではネイルアートに許される許容範囲も違ってくるでしょう。
特に先輩トリマーからの指導が欠かせない場合や自分の技術やサービスに不安がある場合は、ネイルは控えておく方が好感をもたれることは確かです。
りん