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給与の内訳と雇用形態!聞くに聞けないお金の話

学生の就職活動、経験者の転職活動の時、やっぱり気になるのは「お給料」のことです。

ただ面接の時点ではなかなか「本音」の質問が出来ないということはありませんか?気になるけれど聞きにくいお金の話を詳しくみてゆきましょう。

仕事を始めてから・・・あれ?思っていた条件、金額と違う・・・こんなモヤモヤした気持ちを抱かずに済むように、基本的な仕組みを知っておくことは大切なことです。

給与には「支給額」と「手取り額」とがある

求人情報をチェックする時、やっぱり気になるのは「給与」でしょう。月額固定の場合もあれば時給計算の場合もあります。

一人暮らしの場合や奨学金の返済など、社会人として毎月必要な「金額」がそれぞれにあるでしょう。

求人情報をチェックする際は、店舗や会社が提示している金額が自身の必要額と合致しているのか?しっかりと見極める必要があります。

でもここで意外に多い間違い、勘違いをしてしまっているトリマーがいます。それは給与には「支給額」と「手取り額」の2つの金額があるからです。

支給額・・・店舗や会社がトリマーに支払う給与の総額

手取り額・・・支給額から各種保険料を差し引いた金額、実際に自身の口座に入金される金額

新人トリマーの中には、「給与が求人の提示額より少ない」と戸惑いの声をあげるかたがいます。一般的に求人情報や求人サイト、HPには「支給額」が記載されています。そのため実際の手取り額を少ないと感じてしまうのでしょう。

支給額から差し引かれる各種金額は、それぞれの雇用契約によって異なります。求人情報をチェックする時、面接の時点で、自身の雇用条件を確認し、手取り額の目安を算出しておくと安心です。

給与から差し引かれる各種金額は何?

給与から差し引かれる項目には下記があります。

  • 所得税
  • 住民税
  • 雇用保険料
  • 社会保険料

所得税、住民税はそれぞれの給与額や年齢、居住地域により金額が変動します。支給額の2割前後を目安に考えておきましょう。

雇用保険は1000円前後、社会保険料も年齢によって変動しますが、2~3万円ほどが目安です。

例えば25万円の給与支給と求人情報に提示されていた場合、実際の手取り額は21~22万円ほどを目安と考えておくとよいでしょう。

また勤務先によっては社内積み立てなどの制度もあり、給与から差し引かれる場合もあります。

時給計算で給与が支給される場合でも上記項目が差し引かれる場合があります。ただし時給計算の場合、社会保険未加入や住民税は自身で支払うなど諸条件が異なる場合もあります。たとえ給与天引きでない場合でも、支払い義務は生じるので、あらかじめ必要な金額を把握し、別管理にしておくと安心です。

雇用保険はどんな時に役立つの?

トリミングショップ仕事に限らずアルバイトや仕事を経験された方の中には、これまでにも給与明細に雇用保険という項目が記載されていたことがあるでしょう。

毎月の給与から1000円前後の金額が差し引かれています。

この金額は掛け捨ての保険であり、確定申告等で手続きを行っても還付されることはありません。

では雇用保険は何のため?と気になります。

雇用保険が役立つタイミングは

  • 自己都合で退職をした時
  • 会社都合で退職をした時(リストラや人員整理など)
  • 会社、勤務先が倒産した時

つまりは失業状態に陥ってしまった時です。

雇用保険加入者が失業状態になった時は、勤務先を管轄するハローワークへ足を運びましょう。

この時、前勤務先から発行される「離職票」「雇用保険加入者証」を持参します。

ハローワークで所定の手続きを行うと、新たな仕事を見つけるまでの一定の期間、それまでの給与相当額を受け取ることの出来る制度があります。

失業や倒産によって突然無収入になってしまった・・・という大変な事態を回避するための大切な制度です。

また雇用保険加入者が失業し、新たな仕事を見つけるにあたり「資格」や「知識」を身に着けたいと希望すれば、ハローワークの制度を活用し、大変安価な費用で専門学校や資格取得講座を受講することも出来ます。

雇用保険は本来であればすべての店舗や会社が加入すべき制度ですが、中には未加入のトリミングショップもあります。

就職活動の面接では必ず加入の有無を確認しましょう。

社会保険加入はすべき?それとも・・・

毎月の給与から社会保険という名目で数万円も差し引かれることに、抵抗を感じる方も多いでしょう。

勤務先によっては、社会保険加入条件の定めがあり、月間の勤務日数や役職によって社会保険の加入可対象かどうかを分けているケースもあります。

日常生活で社会保険のありがたみを実感する機会が少なく、つい社会保険加入無という選択をするトリマーも少なくありません。

ただ社会保険の仕組みには様々なメリットもあります。必ずしも無駄な費用ではないので、自身の将来設計に合わせて考えておきましょう。

社会保険に加入することで得られるメリットは

  • 疾病による休業補償がある
  • 産前産後の休業期間中の収入保障がある
  • 家族を扶養対象とすることが出来る(扶養家族は保険料支払いが生じません)
  • 将来の年金受け取り額が国民年金に比べ高額になる

トリマーの仕事を続けながら妊娠、出産、職場復帰を考える中で、休業中の収入減少は大きな問題でしょう。実は社会保険に加入していることで、休業中も就業期間とほぼ同額の収入保障を受けることできます。この制度があれば安心して産休期間を過ごすことが出来るでしょう。

残念ながら国民健康保険では、この休業中の収入保障制度はありません。休業中は自身の貯金もしくは失業保険での補償となるので、金額面では大きな差異が生じます。

社会保険に加入しなかった場合でも国民健康保険への加入義務は生じるので、給与から支払うべく金額に大差はありません。将来のこと、家族のことを考え、加入の有無を判断しましょう。

様々な雇用形態、雇用契約から自身にあった選択を

就職活動を続けるうえで「正社員」「契約社員」「アルバイト」といった分類を耳にするでしょう。

大抵のトリマーは正社員を希望します。正社員とは雇用期間の定めがなく、社会保険に加入できることが一般的です。給与額も契約社員やアルバイトに比べ高額なことも魅力です。

契約社員は正社員と異なり雇用期間の定めがあります。雇用契約は半年、一年ごとというお互いの契約の中で都度更新、見直しがされます。

この場合、トリマー自身も次の契約更新の可否に不安を感じたり、正社員に比べ待遇面で不満を覚えることも少なくありません。ただ小規模なトリミングショップの場合、経営的な観点からすべてのトリマーを正社員採用することが難しいのも実情です。

特にまだカット見習いのトリマー、就職して間もないトリマーの場合、契約社員という条件を提示されることも少なくありません。

契約社員として採用が決まった場合は、社会保険の有無など諸条件については書面で契約書を取り交わしておくと安心です。

実は最近「業務委託」とい契約形態をとるトリミングショップも増えつつあります。この契約は契約社員に比べさらに採用側の負担が軽減されます。社会保険や雇用保険の加入義務が採用側に生じない上に、雇用を保証する義務もありません。一見手取り給与額が多く魅力的と感じるトリマーも居ますが、必ずしも安定した条件ではないことを理解しておく必要があります。

誰もが気になるお金の話ではあるものの、なかなか面接の時点で質問をすることが難しいと感じる内容なので、あらかじめ自身で理解しておくことが大切です。