トリマーを目指して専門学校に入学したものの、みんながトリマーを目指して頑張れる訳ではなく、中にはなんだか居心地が悪いと感じたり、このまま在籍し続けるのは苦しいかも・・・と悩んでしまう人もいます。
このような方は時に中退という言葉が頭に浮かんだり、トリマーを諦めて別の仕事に就いた方が良いのかも・・・と不安になることもあるでしょう。
でも、誰もが考えるのは「専門学校を中退したらトリマーとして就職はできないよね・・・」ということ。
りん
目次
技術や知識があれば専門学校中退でも就職は可能
まず結論から伝えると、専門学校を退学や中退した場合でもトリミングサロンやペットショップへの就職は可能です。
トリマーの資格はすべて民間団体の認定資格ですので、就職にあたって必須となる資格や条件はありません。採用するトリミングサロンと学生との間で条件や希望が折り合えば就職できます。
現役トリマーとして活躍されている方の中には専門学校を卒業していない方やトリマー資格を取得していない方もいます。
しかし、専門学校卒業という経歴やトリマーの資格を持っていない場合でも、十分なトリミング技術や知識、接客スキルが求められるため、全くの未経験あるいは専門知識が無いままで採用されるか?というと難しいといえます。
現役トリマー
学生トリマーが中退を決断する理由は様々
トリマーを目指して専門学校に通っていた方が中退を決意する理由は、必ずしも学生自身に責任があるばかりではありません。
友人との人間関係がうまくいかなかったり、学費の工面が難しかったりという場合もあります。他にも、入学前に思い描いていたものと実際の授業カリキュラムが違っていたという場合もあるでしょうし、実際のペットの仕事に触れて自分には向いていないと判断することもあります。
とはいえ・・・履歴書の経歴に書かれた文字情報だけを見た場合、中退や退学という言葉が悪印象を与えてしまうことは防ぎようのない事実です。
現役トリマー
個人経営のトリミングサロンでは見習いとして採用し、仕事を通じて技術を身に着けるというスタイルで新人育成を行う場合があります。短い間でも専門学校に在籍していた方ならある程度の基礎が身についているので、トリミングサロン側も前向きに採用を検討してくれる可能性が高いでしょう。
りん
専門学校2年生に多い【劣等感】が理由の自信喪失
専門学校に入学した時点では全員が同じスタートラインに立っています。
しかし、2年生になると徐々に生徒同士の技術レベルの差が目立つようになり、何度も先生の手直しを受ける生徒もいればトリミングコンテストに挑戦する生徒もいたりと同じクラス内で技術の優劣が明らかになります。
このような環境の中では、周りと自分を比較した時に自分にはトリマーの適正がないかも・・・トリマーとして仕事を続けていくのは難しいのかも・・・と不安ばかりが大きくなってしまうこともあると思います。
りん
不安や技術力不足を友人や先生に打ち明けて相談できる人もいれば、周囲に相談できず自分だけで思い悩んでしまう方もいます。自分が感じる劣等感を解消できず、不安ばかりが募る生活に疲れてしまった結果、中退や退学を決断してしまうことも・・・。
現役トリマー
トリマーとして就職した後は全くの別世界!
学生トリマーが在学中に感じる劣等感はあくまでも一時的なものです。トリミングサロンに就職を果たせば、人間関係&技術を含めた劣等感もリセットできます。
現役トリマー
トリマーに向いているかどうかの判断は簡単に結論づけられるものではありませんが、ペットが好きでトリマーになりたいと考えた時点で、トリマーに適正があることに間違いはありません!ぜひ自信をもってください。
先生や教材をフル活用して苦手克服を!
トリミングという特別な技術を身に着けるうえで、それぞれに得意不得意の分野があることは当然のことですが、専門学校という狭い人間関係の中では全員が同じレベルまでの到達を同じスケジュールで求められます。
このような環境下では、苦手な分野を持っている学生トリマーさんの場合、当然のことながらトリマーを目指したいという気持ちも弱ってしまいますよね。
でも・・・苦手なことを苦手と言えること、先生や友人に指導や手伝いをもらいながら苦手に取り組むことができるのは学生だけに与えられた特権です。いま自分が置かれた環境を活用し、どうすれば克服できるのかを徹底して考えてみてください。
自分の苦手分野と向き合い、克服し、得意分野に変えるというのはベテラントリマーであっても簡単にできるものではありません。
現役トリマー
りん