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猫トリマーの需要が拡大中!【どんなお仕事?就職できる?】

空前の猫ブームが続く中で、トリマーの専門学校には猫専科や猫専攻コースができ、猫専門の動物病院やペットホテルも増えてきています。

実際のところ、猫専門のトリマーになりたい!猫のトリミングを極めたい!猫に限定した仕事に就きたい!と考えている方も多いのではないでしょうか?

りん

今回は猫専門トリマー&猫トリミングの実情や進学・進路に注目してみました🎵

専門学校の猫専門コースではどんなことを勉強するの?

これまでは「ペットが好き」と言うと犬好きだと思われることのほうが多かったでしょう。ですが今の時代、犬だけではなくペットが好き=犬または猫を飼っているんだという認識が定着しつつあります。

そんな中、猫の専門家になりたい、猫のトリマーや動物看護士になりたいと考えている人も年々増加傾向にあります。

POINT
猫専門の仕事に就くためには、まずは専門学校へ進学するのが一番の近道です。猫は警戒心が強い上に、犬とは身体的な構造や被毛の状態なども大きく異なるので、実際に猫に触れながら基礎から学ぶことが何より重要です。

ちなみに猫専門の学科がある専門学校では、下記のようなカリキュラムで知識やスキルを積みます。

  • 猫の種類や猫種ごとの歴史について
  • 猫や犬の身体構造や性格特性について
  • 猫や犬の病気について
  • 動物の食事や健康管理について
  • シャンプーやカット、グルーミングについて
  • しつけ方法について

りん

上記はあくまで一例ですので詳細はそれぞれ専門学校のホームページなどを見てくださいね🎵
参考 キャットマスター専攻専門学校ビジョナリーアーツ 参考 キャットプロコース千葉愛犬動物フラワー学園

これまで猫はペットというよりも屋外で自由気ままに暮らす動物という認識でした。その影響か犬に比べて専門家の数が大幅に不足しています。

トリマーもこの例に漏れず、猫のトリミングが行える、猫の飼育に関する正しい知識を持っているトリマーが不足している現実は深刻です。

猫のトリミングは犬よりも難しい?

猫は本来、自分の体が水で濡れることを極端に嫌がります。

猫が水を嫌う理由
猫(イエネコ)の祖先は中東の砂漠などに生息していたリビアヤマネコと言われています。砂漠では昼はすごい猛暑になる一方で夜はとてつもなく冷え込みます。このような激しい寒暖差の中で生きるためには体温を一定に保つことが重要です。もしも体が濡れてしまえば、寒い夜を乗り越えられず体温が奪われて死んでしまう可能性もあります。このような環境で過ごしていた名残から猫は本能的に水に濡れることを嫌うと言われています。

とはいっても、飼育されている全ての猫がこのように水を嫌うわけではなく、少数派ですが中にはお風呂が大好き、シャワー中もリラックス、ドライヤーも平気な子が一定数存在します。

犬のトリミングに慣れている私からすれば、水に濡れることを本能的に嫌がる猫のトリミングはかなりの重労働です・・・。シャンプーをすれば暴れて引っ掻き傷だらけになるし、音にも敏感なのでドライヤーやバリカンを使う時も警戒して逃げちゃったりなんてことも・・・。

トリマー

猫のトリミングはプロのトリマーでさえ簡単に行えることではありません。ですが、近年では猫も犬同様に体を清潔にするため、毛玉をケアするためなどの理由でペットサロンやトリミングサロンを訪れることが多くなっています。

りん

犬だけではなくペットのプロとして、猫の来店があった時に安全かつスムーズな対応がとれるように、猫のトリミングや飼育に関する知識とスキルを身につけることは、トリマーとしての将来の自分にとってすごく役に立つことですよ🎵

猫専門のトリマーって就職できるの?求人件数は?

猫専門の動物病院や猫用ホテル、猫専門ペットシッターなど、猫向けサービスは多様化していますが、トリミング業界ではまだまだ猫専門のペットサロンなどはごく僅かしかありません。

猫にしか対応できないトリマーさんの場合、かなり苦しい就職活動を強いられるでしょう。

そのため、猫に限定してトリミングの技術を身につけるのではなく、犬のトリミングも普通に行えるようにしておいたほうが就職のしやすさでは段違いです。

そもそも猫にシャンプーやカットは必要?

猫に対して絶対的にシャンプーが必要な状況としては下記が挙げられます。

  1. 不衛生な環境で暮らしていた野良猫や保護直後の猫
  2. ノミダニが寄生している猫
  3. 病気の治療で患部の洗浄や衛生管理が必要な猫
  4. 介護を要する老猫

上記のように、猫自身が自力では解決できない状態に陥った時は、人間によるシャンプーが必要だと言えるでしょう。

そうでない場面では、猫自身の「グルーミング」と呼ばれる行為で被毛の汚れやもつれを解消することができますので無理にシャンプーをする必要はありません。

注意
今や国内で暮らす猫の種類は100種を超え、海外で輩出された長毛種の猫も飼育頭数が増えています。これらの洋猫は手入れの手間が少ない日本猫とは違い、飼い主による定期的な手入れが欠かせない場合もあります。
長毛種の洋猫の場合は毎日念入りにブラッシングしないと毛玉やもつれで皮膚トラブルを起こすことも・・・。

猫専門トリマー

手入れが必要な猫種を飼育している飼い主は、なかなか自宅で十分なお手入れができません。そのため、定期的にトリミングサロンを利用して毛玉やもつれを解消したり、暑さ対策のためにサマーカットにしたりというお手入れが必要になります。

トリミングサロンで働くトリマーに求められるのは、飼い主に変わってこのような猫のお手入れを代行することです。

りん

猫のトリミングは難度の高い作業ですが、今後は増々必要とされる機会も増えるでしょう🎵

保護団体で猫に関する経験値をあげよう

トリマーなど、ペットの犬猫を扱う仕事は知識だけではなく実務経験も重要です。

自宅での猫飼育経験はもちろんのこと、専門学校在学中に猫と触れ合ってきた経験も十分役に立つでしょう。しかし、専門学校でモデル猫を務めるような人馴れをしたおとなしい猫は、あくまでもごく一部です。

就職後や将来の独立開業をスムーズに実現するためには、よりたくさんの猫と触れ合って猫に関する知識や経験を培うことが重要です。

より多くの猫と触れ合う方法の1つとして、猫の保護活動を行うボランティア活動に参加するという方法がありますよ❗️

猫専門トリマー

このような活動や団体では様々な猫を扱うので、実際にお手入れをしたり、お世話をすることで自分のスキルアップに繋がります。

りん

一見同じように見える猫でも年齢や体質によって皮膚や被毛の状態はまるで違うんです。
POINT
長毛種の柔らかい絹糸のような被毛は一旦毛玉になるとなかなかほどくことができず、想像以上に根気のいる作業をしなくてはいけません。一方、短毛種はシャンプーもドライヤーも簡単に短時間で終えられると思われがちですが、実際には長毛種よりも手間も時間もかかり難度の高いトリミング技術を求められます。

猫に関する様々な知識と自分なりの対象法を編み出すためには、実際に猫と触れ合って何度もトリミングを経験することが必要不可欠です。

猫専門の仕事はこれからますます需要が高くなる

日本では猫ブームが起こり始めてから、実は10年も経っていません。

ブームといわれ始めた最初のうちは猫に特化したサービスはほとんどなく、猫グッズやSNSでの投稿に注目が集まるばかりでした。

そんな中、実際に飼育頭数の増加を感じるようになったのはこの3~5年ほどです。

今や猫は家族の一員として完全室内飼育が常識とされ、定期的なお手入れが欠かせないことも知られ始めています。

りん

猫好きであることを存分に活かせる仕事はまだまだ数が少ないものの、近い将来もっと需要が増えて将来の選択肢として考えることができるようになることは間違いないでしょう🎵