空前の猫ブームが続く中で、トリマーの専門学校には猫専科や猫専攻コースができ、猫専門の動物病院やペットホテルも増えてきています。
実際のところ、猫専門のトリマーになりたい!猫のトリミングを極めたい!猫に限定した仕事に就きたい!と考えている方も多いのではないでしょうか?
りん
目次
専門学校の猫専門コースではどんなことを勉強するの?
これまでは「ペットが好き」と言うと犬好きだと思われることのほうが多かったでしょう。ですが今の時代、犬だけではなくペットが好き=犬または猫を飼っているんだという認識が定着しつつあります。
そんな中、猫の専門家になりたい、猫のトリマーや動物看護士になりたいと考えている人も年々増加傾向にあります。
ちなみに猫専門の学科がある専門学校では、下記のようなカリキュラムで知識やスキルを積みます。
- 猫の種類や猫種ごとの歴史について
- 猫や犬の身体構造や性格特性について
- 猫や犬の病気について
- 動物の食事や健康管理について
- シャンプーやカット、グルーミングについて
- しつけ方法について
りん
これまで猫はペットというよりも屋外で自由気ままに暮らす動物という認識でした。その影響か犬に比べて専門家の数が大幅に不足しています。
トリマーもこの例に漏れず、猫のトリミングが行える、猫の飼育に関する正しい知識を持っているトリマーが不足している現実は深刻です。
猫のトリミングは犬よりも難しい?
猫は本来、自分の体が水で濡れることを極端に嫌がります。
とはいっても、飼育されている全ての猫がこのように水を嫌うわけではなく、少数派ですが中にはお風呂が大好き、シャワー中もリラックス、ドライヤーも平気な子が一定数存在します。
トリマー
猫のトリミングはプロのトリマーでさえ簡単に行えることではありません。ですが、近年では猫も犬同様に体を清潔にするため、毛玉をケアするためなどの理由でペットサロンやトリミングサロンを訪れることが多くなっています。
りん
猫専門のトリマーって就職できるの?求人件数は?
猫専門の動物病院や猫用ホテル、猫専門ペットシッターなど、猫向けサービスは多様化していますが、トリミング業界ではまだまだ猫専門のペットサロンなどはごく僅かしかありません。
猫にしか対応できないトリマーさんの場合、かなり苦しい就職活動を強いられるでしょう。
そのため、猫に限定してトリミングの技術を身につけるのではなく、犬のトリミングも普通に行えるようにしておいたほうが就職のしやすさでは段違いです。
そもそも猫にシャンプーやカットは必要?
猫に対して絶対的にシャンプーが必要な状況としては下記が挙げられます。
- 不衛生な環境で暮らしていた野良猫や保護直後の猫
- ノミダニが寄生している猫
- 病気の治療で患部の洗浄や衛生管理が必要な猫
- 介護を要する老猫
上記のように、猫自身が自力では解決できない状態に陥った時は、人間によるシャンプーが必要だと言えるでしょう。
そうでない場面では、猫自身の「グルーミング」と呼ばれる行為で被毛の汚れやもつれを解消することができますので無理にシャンプーをする必要はありません。
猫専門トリマー
手入れが必要な猫種を飼育している飼い主は、なかなか自宅で十分なお手入れができません。そのため、定期的にトリミングサロンを利用して毛玉やもつれを解消したり、暑さ対策のためにサマーカットにしたりというお手入れが必要になります。
トリミングサロンで働くトリマーに求められるのは、飼い主に変わってこのような猫のお手入れを代行することです。
りん
保護団体で猫に関する経験値をあげよう
トリマーなど、ペットの犬猫を扱う仕事は知識だけではなく実務経験も重要です。
自宅での猫飼育経験はもちろんのこと、専門学校在学中に猫と触れ合ってきた経験も十分役に立つでしょう。しかし、専門学校でモデル猫を務めるような人馴れをしたおとなしい猫は、あくまでもごく一部です。
就職後や将来の独立開業をスムーズに実現するためには、よりたくさんの猫と触れ合って猫に関する知識や経験を培うことが重要です。
猫専門トリマー
このような活動や団体では様々な猫を扱うので、実際にお手入れをしたり、お世話をすることで自分のスキルアップに繋がります。
りん
猫に関する様々な知識と自分なりの対象法を編み出すためには、実際に猫と触れ合って何度もトリミングを経験することが必要不可欠です。
猫専門の仕事はこれからますます需要が高くなる
日本では猫ブームが起こり始めてから、実は10年も経っていません。
ブームといわれ始めた最初のうちは猫に特化したサービスはほとんどなく、猫グッズやSNSでの投稿に注目が集まるばかりでした。
そんな中、実際に飼育頭数の増加を感じるようになったのはこの3~5年ほどです。
今や猫は家族の一員として完全室内飼育が常識とされ、定期的なお手入れが欠かせないことも知られ始めています。
りん