ペットサロンやトリミングサロンの送迎サービスは、都内や郊外を問わずお客様がとても喜ぶ利便性の高いサービスです。
一方で送迎業務はたいていの場合、新人トリマーの役割になりがちです。
りん
目次
注意点①:出発前に同僚トリマーに訪問先と戻り時間を伝えておこう
送迎業務を担当するときは、出発前に必ず訪問先と店に戻る時間を同僚トリマーに伝えておきましょう。
これは女性が一人で店舗外の勤務に付く際の危険回避策として大切なことでもあります。
りん
注意点②:地図を確認してから出発しよう
送迎業務で都内や住宅地、マンションに訪問する際は、あらかじめ地図で目的地を確認してから出発しましょう。
カーナビやスマホのナビでは細かい路地までは反映されず、現地についてから道に迷うことも珍しくありません。
また、トリマー同士で地図情報を共有するというルールを決めておくと尚安心です。
車の駐車位置や路地、目印になる表札や看板などの情報を顧客カルテに残しておくと、次回以降の送迎がよりスムーズに行えるようになります。
りん
注意点③:運転中のスマホやカーナビの注視は道交法違反
スマホ上の地図アプリを利用している場合や運転中に着信があった時、つい気になってしまうものですが、スマホ操作が必要な時は安全な場所に車を停止させたうえで対応してくださいね。
りん
たとえわずかな時間であっても事故につながる危険があることを考え、運転中のスマホやカーナビの操作は控えましょう。
注意点④:移動中は必ずクレートを利用しよう
愛犬を膝に乗せて車を運転する飼い主の姿や、走行中の車の窓から顔を出す犬の様子を普段目にすることがありますが、この行為も道路交通法違反にあたります。
これは犬のサイズや大人しい性格だからという理由で例外にはなりません。たとえ大人しい小型犬であっても例外はないのです。
送迎に向かう時は、車内に送迎用のクレートを用意するか、飼い主様に用意していただいたキャリーバックのまま車に乗せましょう。
また、運転中の急ブレーキが原因で犬が運転手の足元にころがり落ちるというケースも実際に発生していることをご存知でしょうか?
お互いの安全確保のために必ず運転中はクレートやキャリーバックまたはリードや犬用シートベルトを利用しましょう。
お客様の中には愛犬が車に乗り慣れていることを理由にキャリーバックの利用に不快な顔をする方もいますが、道路交通法違反に当たることを説明してしっかり納得していただくことが重要です。
前述したとおり、犬を車内に乗せる時に抱っこや膝に乗せる、座席間を自由に移動できる状態で走行していた場合、道路交通法違反による減点や罰金の対象になります。
りん
「DOG IN CARステッカー」意味とは?
DOG IN CARステッカーは愛犬家の証ともいえるものですが、実は多くの方が本当の意味を誤解しています。このステッカーの本当の意味は車内に犬がいることを周囲に伝えることです。
決して単なるアクセサリーや犬好きアピールのために付けている訳ではないのです。
注意点⑤:到着時は犬の脱走に要注意
送迎業務は一見簡単な仕事にも思えますが、実は犬の事故が最も多い危険な業務です。くれぐれも気を緩めることなく安全確認を徹底しましょう。
犬にとって送迎とは、自分の意志とは関係なく飼い主から離れ、自宅から遠ざかる行為です。
つまり、犬からすれば自分の身に危険を感じる瞬間です。できることなら車に乗る直前に脱走し、自宅に逃げ込みたいと考えている犬もいるでしょう。
これは行き帰り同様で、トリミングが終わって自宅に戻るときも注意が必要です。犬たちは一刻も早く自宅に戻りたいと思っているうえに、出迎えにきてくれた家族を前にテンションも上がっています。
トリマー側のほんの一瞬の気のゆるみで犬の逃走事故につながることもあるので、くれぐれも注意しましょう。
注意点⑥:トリミング料金の精算方法は事前に確認
送迎を担当するときは、トリミング料金の精算方法について予め確認をしておきましょう。
現金支払いの場合、帰りの送迎を行う前にお客様へ連絡を入れ、釣り銭の無いように準備をお願いしておくとスムーズに会計を済ませることができます。
支払いがスムーズにできず、後日に料金を回収するのはお互いに気分の良いものではありませんので、スムーズに料金支払いが済むようにあらかじめ手順を確認しておくことが大切です。
りん
まとめ
一見簡単に思える送迎業務ですが、実は何かと注意すべきポイントがあります。
そして送迎は、指名やトリミング業務で忙しい先輩トリマーではなく、新人トリマーが担当することの多い業務ですから、注意点を意識しながら安全に行いましょう。
りん