動物大好き!トリマーの仕事も楽しい!でも・・・接客だけは苦手。
そう感じているトリマーさんは意外に多いものです。お客様と楽しそうに会話をする先輩トリマーや同僚に引け目を感じたり、自分にはこの仕事が向いていないのでは?とネガティブな気持ちになっている方も少なくはないでしょう。
りん
目次
話しすぎに注意しよう
トリマーという専門分野の仕事に就き、飼い主様からも日々色々な相談が寄せられる立場で仕事をしていると、つい接客時に自分の意見や伝えたいことばかりを優先してしまいがちです。
気がつけば、飼い主様が聞き手、トリマーが話し手という立ち位置になっていることも。
専門学校時代を思い出してみよう
専門学校時代を思い出してみてください。椅子に座り一時間近くも先生の話を一方的に聞き続ける時間は快適でしたか?
トリマーが飼い主様に一方的に話続けている状況は、この学生時代と同じ状況です。気が付かないうちに飼い主様は疲労感やストレス、時には動物の飼い方へのプレッシャーを感じてしまいます。
フリートークを頑張る必要はありません
接客業=色々な話をしないといけない、自分から話題を提供しないといけないと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし接客業だから、ペット好きな飼い主様が相手だからといっても、必ずしも意気投合して会話が盛り上がるとは限りません。
その上、飼い主様自身も実は人見知りだったり、トリマーと話すことが苦手と感じている可能性もあります。
必ず聞く項目7割・フリートーク3割
トリミングサロンの仕事で必ず飼い主様に確認しなければならない事項は主に下記が挙げられます。
- ペットの体調
- カットスタイルのオーダー
- お迎え時間の連絡
- 次回予約の有無
実際のところ、上記の内容をしっかりヒアリングするだけで、会話のうちの7割を消化しきれてしまいます。残りの3割は飼い主様とフリートークをしましょう。
りん
会話ネタに困った時は「天気」の話題を
接客業をやっていると、受付やお迎え時のちょっとした待ち時間に会話が続かず、気まずい思いをすることがあります。
こんな時は「天気」の話題を持ち出してみてください。天気の話題なら飼い主様の年齢・性別・飼っているペット、来店理由などにかからず必ず会話を始めることができます。
例えば・・・
- 当日の天気
- 数日前の天気
- 大雪や大雨が降った時のこと
- 暑い or 寒い
などなど、天気にまつわる内容であればどんな内容でも大丈夫です。まずは自分からひと言会話を始めてみましょう。
りん
接客業で控えるべき話題
どんな場面でも通用する話題がある一方で、下記のように接客やビジネスの場面ではNGとされる話題もあります。
- 政治や選挙に関する話題
- プロスポーツ(野球やサッカー)に関する話題
- 芸能人のスキャンダル
なぜスポーツネタがNGに?
スポーツの話題であれば、気軽に取り上げることができ、誰にでも通じるのでは?と考えてしまう方も多いでしょう。
しかしスポーツは興味の有無がハッキリと分かれてしまう上に、熱心な方は自分の応援するチームを揶揄さえれただけで途端に不快になってしまうこともあります。
あくまでも個人の趣味の分野ですから、あえて話題に挙げることは控えましょう。
ペットの話題は3回褒めて・1回指摘が理想バランス
トリマーだからこそ、目の前のペットの状態に飼い主様以上に目が行き届くこともあります。
飼い主様が気がついていない、気にしていない点もトリマーから見ると見過ごせない、すぐにでも改善して欲しいと思うことも少なくありません。
しかし、トリマーという専門的な知識や経験を持つ相手が真正面から飼い主様の至らない点を指摘、指導した場合、相手は怒られた・非難されたと感じてネガティブな気分になってしまいます。
先輩トリマー
例えば・・・
- 元気がいい
- 人懐こい
- かわいい
と3回褒めた後に、少し「引っ張り癖」があるようなので日ごろからトレーニングをしたり、リードを短く持つなどの対策を取りましょうと伝えてみるなど。
飼い主様の立場で考えた時、いきなり引っ張り癖を指摘された時に比べて各段に友好的にアドバイスを聞き入れてくれるはずです。
また、飼い主様だけではトレーニングの方法が分からない時はトリマーにトレーニング方法を質問してくれるでしょう。このような会話を通じてお互いの信頼関係が築かれていきます。
苦手意識はルーティン化で克服を
接客に苦手意識を持っているということは、これまでに接客を通じて何か嫌な経験をしたことがあるからではないでしょうか?
苦手を得意に変換することは決して簡単なことではありません。
だからこそ自分の中でルーティン化をしてみてください。話す内容を毎回同じ順番で繰り返すことから始めてる。たったそれだけでも指標ができると気持ちに余裕が出てくるはずです。